先月10月は各メーカーの会議が開催され、新型機械の発表など目白押しでした。
その中でも次世代パワーシステムと言われている。
バッテリーツールで驚きました。
いいんですか?
ここまでやってと聞き返したくらいです。(笑)
スチールから発売されるカジュアルユーザー向けのバッテリーパワーツールです。
すでに写真などは、2016-2017の総合カタログでイメージ写真下掲載されていたのでご存知の方もいるかもしれません。
私も新しいバッテリーツールが発売になるという事は会議の前に聞き及んでいました。
しかし、カジュアルユーザー向けでバッテリーの形状が変わり、上位機種と互換性がないという事であまり期待値は高くありませんでした。
プロ向け上位機種でもまだパワーが足りないとか、使用時間が短いとかエンドユーザーの声はそのような感じでした。
カジュアル向けであれば、その点は改善されていないだろうと
確かにプロ向け上位機種に比較するとパワーは落ちるかもしれません。
使用時間は若干長くなっていると思います。(パワーが落ちれば使用時間は長くなる)
取りあえず写真をご覧ください。
4機種新発売です。






カジュアル用ですが、しっかり作られていると思います。
(上位機種と比較すると落ちるかもしれませんが)
まず驚いたのが、軽さです。
一般家庭の女性でも気軽に使える軽さだと思います。
そして、思っていたよりパワーがありました。
その点はさすがスチールと思いました。
一番驚いたのが、価格です。
チェンソーは39800円(税別)
刈払機、ブロワ、ヘッジトリマーは29800円です。
本体価格だけならばそこまで驚かないかと思いますが、
バッテリー1個とバッテリーチャージャー付でこの価格なのです。
バッテリーは36Vです。
バッテリーは2種類あります。
バッテリー容量などは、お近くのスチールショップへお尋ねください。
11月12日にスチールの日があるので、実機を見ることもできるのでその時に見て触って尋ねてください。(笑)
価格で驚きました。
バッテリー、チャージャー付で5万円前後だろうと予想していました。
いろいろと考えることはありました。
すでにバッテリー単体で考えた時にシェアを大きく取っているメーカーもあるし、性能のいいカジュアルバッテリーツールも他メーカーから出ています。
販売は厳しいものがあるなと・・・
しかし、この価格はそのような懸念も吹き飛ばすくらいインパクトがありました。
バッテリー、チャージャーが付いていても、本体がチープであれば話になりませんが、本体もなかなかいい感じがします。
ヘッジトリマーはパワー的にプロの植木屋さんが使用しても問題ないと思います。
1分間に2800回転するので十分いけると思います。
1cm強の枝でも切ってくれます。(1.5cm位でも行けると思います)
チェンソーや刈払機、ブロワはスチールショップへ行って試してみてください。
この価格での性能をご自身で判断してみてください。
いや~しかし、この価格でくるとは想像もしませんでした。
全部買っても14万円切ります。
戦略的な価格だと思います。
すでに刈払機など他社製を所有していてバッテリーを共有するためにそのメーカーのチェンソーを買おうとしている人でも、この価格だとバッテリーが異なってもスチールチェンソーを選ぶのにためらいが無くなるでしょう。
この価格で出せるのもスチールの会社の大きさと世界販売するので製造台数の多さも関係しているのかもしれません。
話は変わりますが、バッテリー単体でシェアを取るだけで、それ以降のいろいろな機械の販売がスムーズに進行すると考えていました。
確かに当店のお客さんの中でもバッテリーツール、チェンソーや刈払機を所有している方がいますが、同じメーカーの物になっています。
バッテリーが共有できるので当たり前かもしれません。
バッテリー単体の値段が高いので、同一メーカーになってしまうのは仕方がないことだと思います。
しかし、将来バッテリーのブレイクスルーがあればバッテリーのシェアの優位性は吹き飛ぶでしょう。
3万円台のバッテリーしかなければ、機械本体もバッテリーに合わせたものを購入すると思いますが、バッテリー単体が1/10の価格になれば、どうでしょうか?
機械本体の使いやすさ機械本体の性能で、購入する機械を選ぶと思います。
バッテリーシェアの優位性は薄れていくと思います。
バッテリーの進化はまだまだ続くと思います。
イオン液体というものを使用したバッテリーも出てきています。
安全性が高いそうです。(まだまだ価格的に高いようですが)
組合せがものすごくありまだまだこれからのものなので、これからすごいものができるかもしれません。
イオン液体(サイエンスゼロという番組で放送していました)
チェンソー業界だけでバッテリーを開発しているわけではなく自動車やスマホ、ありとあらゆるものにバッテリーは使用されると思うので、バッテリーの進化はすごいかもしれません。
以前は電機メーカーがチェンソーに参入してきて、チェンソーのシェアを大きく取るかもしれないと考えていましたが、動力部エネルギー源部も重要ですが、道具としての使いやすさやいろいろなノウハウが必要だと思うのでなかなか難しいかもしれませんね。
来年は、バッテリツールのブレイクスルー元年になるかもしれませんね。(笑)
それではまた。
ヘッジトリマーは意外とエンジン吹かした状態で使用することが多いので使用する側の方は気を使うようです。
バッテリーだと排気ガスも出さないので、いいかもしれません。
バッテリーのメリット、デメリットはありますが、デメリットの方は少しずつ解消していくと思います。