スチールBG86ブロワ、バキュームキットについてです。
ハンディブロワのバキュームはチェンソーの切削屑や落ち葉を吸い込むのに使用します。
刈り取った草など大きいものは吸い込むことはできません。
落ち葉より小さくて柔らかいものだけしか吸い込めないです。
落ち葉を掃除するだけに使用していても、土や砂、小石なども一緒に吸い込んでしまうこともあります。
フィンを痛めてしまいます。


ファンホイールのフィンが小さくなってしまっています。

本来の大きさ。

裏側のほうはあまり変わりはないようです。
スチールのプラスティック部品は業界でもトップクラスの強度を誇っていますがこのようになってしまいます。
吸い込みの力や吹き出しの力が弱くなったと感じた場合はエンジンだけでなくフィンも点検したほうがいいと思います。
修理担当の方はその点も点検してみてください。
スチールBG86ブロワのファンホイールは、電動インパクトドライバーがあれば簡単に外すことができますので、交換も比較的簡単です。
エンドユーザーの方でも交換できます。
※恐れ入りますが、交換方法はご購入店へお尋ねください。
落ち葉を掃除する方法としては、まずブローで落ち葉を一か所に吹き集めそれからバキュームで吸い込むという方法をとったほうが、砂などを吸い込むことが少なくなるかもしれません。
ここでせんでんですが、当店で販売しているスチールBG86ブロワは他店のものと少し違います。
激しく使用する業者さんを考えて壊れにくく改造しています。
そして、バキュームのほうも吸い込みやすくなるよう改造しています。
どのようなことをしているかは、秘密です。
価格勝負では当店は弱小なので負けてしまいます。
少しの差別化で頑張ってます。
次にBG86のエアフィルターについて
その前に、
前回チェンソーのエアフィルターの話をしました。
チェンソーのエアフィルターのゴミはほとんどが木屑になります。
ブロワのゴミは、砂埃が多くなります。
エンジンに与えるダメージは、砂埃のほうが大きいです。

エアフィルターは汚れてはいますが、形はしっかりしていてよれよれではありません。

しかし、エアフィルターの内側にはかなりゴミが進入しています。
スチールBG86ブロワのエアフィルターはハンディーブロワの中ではしっかりと作られているほうです。
それでもこれだけゴミが進入してきます。
エアフィルターはこまめに掃除しエアフィルターの形が変形しだす前に交換してください。
青い矢印のところから空気がエンジン内に入っていきます。
上下に分かれているのは層状掃気エンジンで燃料の吹き戻しを考慮しているからなのかもしれません。
(これはあくまでも私の推測です)

エアフィルターの目が詰まりだすとケースとエアフィルターの接触面からゴミが進入して来るのでしょう。
スチールBG86ブロワのエアフィルターハンディーブロワの中ではいいほうですが、このようにゴミが進入してくるのですから改良の余地はあると思います。
ただ、市場がコスト削減軽量化を第一に求めているので、仕方ないのかもしれません。
エンドユーザーからするとコストと軽量化が一番わかりやすいからそこで判断しているだけかもしれません。
販売する側がもっといろいろとアピールすれば、コストや軽量化だけで選ぶことは少なくなるかもしれません。
当店では背負い式ブロワはスチールBR600を勧めています。
長所短所は当然ありますが、お勧めする点としてエアフィルターがあります。
ゴミの侵入がとにかく少ないと思います。

紙フィルターで縁が柔らかいシリコンゴムのようなウレタンのような素材でゴミの進入をしっかり抑えています。
いろいろな機械を販売してきましたが、この素材のエアフィルタが一番いいかもしれません。

スチールFS200刈払機もこのエアフィルターです。
このエアフィルターの欠点は価格が高いということと丁寧に清掃しないと破損してしまうということです。

前回紹介した共立チェンソーのエアフィルターは紙の部分は破損しにくいですが、内側にゴミが入ってきています。
接地するところが硬めのゴムだからかもしれません。

紙フィルターはゴミを濾すという能力は非常に高いと思います。
メッシュタイプやスポンジタイプと比べると天と地ほどの差があると思います。
ただ、欠点もあります。
1.価格が高め。
2.水やガソリンで洗浄できない。
3.手荒な清掃をするとエアフィルターが破損してしまう。
4.取付け取り外しに注意が必要。(破損しないように)
などです。
メンテナンスが苦手な人は向かないかもしれません。
今年はエアフィルターをこまめに点検清掃するように心がけてみてはどうでしょうか。
販売店ももっとエアフィルターの重要性を説明していきます。
コメントの投稿