ハードノーズバーとは、ガイドバーの先端にローラー(歯車)が無いものです。
ハードノーズバーはステライトバーと呼ばれることもありますし、カービングバー、チェンソーアートバーとも言われたりします。
いろいろな呼び名があって良くわからないという方もいるかもしれませんので、簡単ですが説明したいと思ます。

上記写真のバーはすべてハードノーズバーです。
ハードノーズバーはステライトバーともいわれます。
ステライトとはコバルトを主成分としクロム、タングステンなどで構成された金属合金の名称です。
非常に硬く摩耗に強いのでガイドバー先端に使われています。
ステライトバーという方はあまりいないと思います。
販売店かメーカーの人が昔よく言っていたと思います。
ハードノーズバー=ステライトバーといえたかもしれませんが、今はステライトを使用していない3枚合わせのハードノーズバーも出てきたみたいなので、これからは分けたほうがいいようになるかもしれません。
ハードノーズバーはさらに分類することができます。
先端の半径サイズが違うものです。
1.カービングバー
2.チェンソーアートバー
3.ログバー
などです。
上記3つのガイドバーは先端Rが小さくなっています。
通常サイズのものは単にハードノーズバーといわれています。
カービングバーとチェンソーアートバーは同じ意味でつかわれます。
(カービングは彫刻という意味があります)
ただ、ここで=(イコール)にしないのは、カービングバーという意味が先端が細めのガイドバーすべてを含むからです。
ログバーもカービングバーと言われたりします。
さらに、最近はチェンソーアートが盛んになり、先端のRがものすごく小さくなったガイドバーも出てきました。
チェンソーアートに使用するガイドバーをチェンソーアートバーというようになってきました。
ガイドバーメーカーさんが区別するために使用してきたのかもしれません。
(会話の中で間違いを防ぐために)

これはログバーです。(カービングバー、スリムバーともいわれます)
ソーチェンは1/4ピッチ、.325ピッチ、3/8ピッチと使用することができます。(ゲージ幅がガイドバーと合えば使いまわしができます)


先端が細いのでガイドバー自体も細身になります。長くなります。
通常バーよりは強度が落ちます。
※話は変わりますが
突っ込み切りは良くハードノーズバーがいいと聞きます。
ただ、メーカーの実験ではローラートップのほうが突っ込み切りは優れているとデータは出ていますし、メーカー発表でも突っ込み切りはローラートップがGoodとなっています。
これはあくまでも私の考えですが、先端Rが同じであればハードノーズバーよりもローラートップバーが突っ込み切りに対していいのであって
ログバーであればローラートップよりもログバーが優れているのだと思います。
(ログバーはログの作業でほぞを切ったりする)
ログバーが突っ込み切りにいいということが、いつの間にかハードノーズバーがいいという風になったのかもしれません。
次はチェンソーアートバーです。
一般的にカービングバーといえばほとんどチェンソーアートバーを指します。

上のバーが一番先端Rが細くなっています。
チェンソーアートバーは1/4ピッチソーチェンのみでしか使用できません。
ログバーとの大きな違いはそこだともいえます。

左がログバーで右がチェンソーアートバー

チェンソーアートバーです。

ガイドバーの呼称を書いてきましたが、実際はきっちり統一されていません。
メーカーによって多少のずれがあったりします。
(メーカー独自の呼称もある)
相手に意味を伝えたいときは
1.チェンソーアートバー
2.ログバー
3.ハードノーズバー
といえば何に使用するためのものかわかるので、間違いが少なくなると思います。
1.チェンソーアートバーはカービングバーともいわれます。
2.ログバーはスリムバー、カービングバーともいわれます。
3.ハードノーズバーはステライトバーともいわれます。
上記のバーはハードノーズバーという括りに括られます。
ガイドバーの種類はたくさんあります。
各メーカー、種類、すべてを把握している人はいないかもしれません・・・
(廃盤になっているのもあるし)
ガイドバーの購入ページをできるだけわかりやすくまとめてみました。
まだまだ、わかりにくいかもしれませんが・・・
▼こちらガイドバー、カッティングシステムはいろいろ面白い組み合わせなど提案していきたいと思います。
それではまた。
※追加
スチールMS260チェンソーにリム式スプロケット.325 ログバー、ピクセルチェン


スチールMS260チェンソーにリム式スプロケット3/8 ログバー、PMC3チェン

コメントの投稿