修理は部品さえあれば、直せない機械はないといってもいいです。
極端な話、スターターのグリップだけ残して他はすべて部品を取り寄せ組み立てればきちんと動く機械にできます。
そりゃ新品と同じなので、しっかり動くはずです。
そういう修理をしないのは、修理代金がすごくかかるからです。
新品の価格と修理代金、その機械を何年使用しているか、その機械の調子はいいのか、などいろいろな要因を考えて修理しなければなりません。
ですから当店で修理するときは簡単で修理代金もあまりかからないものは、何も相談せず修理しますが、修理代金がかかるときはお客さんとよく相談します。
目安としては新品価格の半分から2/3くらい修理代金がかかるときは相談します。(それ以外の要因で相談することもあります)
いろいろな要因を考慮するとある程度経験が必要になってきます。
(何でもかんでも修理してやるほうがいいと思うかもしれませんが・・・)
一つ事例を紹介します。
スチールの017チェンソーです。

エンジンの掛が悪いし、調子が悪いということでした。


パッと見、結構きれいでした。
きれいだなと思ったのは、半年ほど前にハンドルモールディングを交換していたようでした。(他のお店で、1万円以上修理代金はしたようです。妥当な修理代金だと思います。)
私はこのチェンソー修理しない方がいいと判断しました。
圧縮がないのです。スカスカでした。
これではエンジンの掛が悪いのは当たり前だと思いました。
修理できないわけではありませんが、修理代金かなりかかります。
そして、017なので10年以上前のチェンソーです。他のところも傷んできています。
新品後継機種がMS170C-Eで29800円(税込) ガイドバー、ソーチェンの新品が付いてくると考えると修理するくらいなら新品を購入したほうが良いと思います。
残念なのは、半年前にハンドルモールディングを交換修理していたことです。
たぶんその当時から圧縮はスカスカだったと思います。
(お客さんもその時からエンジンかかり悪かったと言っていました)
半年前の修理はあるお店に出し、そこは修理を他の修理センターに依頼しているようでした。
修理センターはここを修理してくれと言われて修理したのだと思います。
修理を担当した人も圧縮が小さいと、気が付いていたかもしれません。
しかし、直接お客さんとコミュニケーション取れないし、言われたままに修理したのだと思います。
ひょっとすると新品後継機種が29800円だということも知らなかったかもです。(当時017は5万円前後で販売されていました)
修理は技術的な所の難しさもありますが、それ以外の面でも難しい場面があります。
特に部品の供給が終了しているもの(有る部品と無い部品がある)
ホームセンターなどの新品価格がすごく安いものなど難しいです。
私は実店舗で修理を断ることがあります。
何とかしてくれと言われた時などは、ほんとに修理してもいいんですねと逆に念を押したりします。
「部品がなかったら修理完了しないこともありますが、修理代金いただきますよ」と最初に言うようにしています。
私が修理を断るのは部品供給が終了しているもの
修理代金がかなりかかり新品を買った方がいいと判断したときなどです。
決して意地悪をしているわけではありません。[:嬉しい:]
逆に本当は修理をしてみたいと思っている時にお客さんからやめると言われた時は・・・がっくりします。(初めての事例だったりすると)
修理のことを難しく考えすぎといわれればそれまでですが・・・
一応修理楽しんでやっています。
直ると嬉しいので[:楽しい:]
修理が終わり、エンジンがブルンとかかると「さすが俺」と自画自賛しています。[:楽しい:]
難しい修理の時などエンジン掛ける前ドキドキして、ブルンとなったときはほんとにいいですね~
修理屋冥利に尽きます。
さて、飯食って修理しよう。
それではまた。
チェンソーの現物を拝見していないので、正確なことは言えませんが、燃料ホースが切れているだけであれば、修理できるかと思います。
ただ、機械が古い場合など部品供給が終了していると修理できないこともあります。
当店でも修理承りますが、まずはこちらをご覧ください。
http://www.omkihan.com/maintenance/syuri/syuri.html
実店舗の近くにお住まいであれば、一度機械を拝見させてください。
それでは。