スチールMS260チェンソーをユンボで挟んだか、踏むかしたようです。
フロントハンドル、ハンドガード、リアハンドルが破損しています。


シリンダーカバー破損、マフラー変形、シリンダーの上側冷却フィンが割れています。
エンジンをかけてみたところかかりました。
エンジンまでダメージはなさそうです。
※エンジンにダメージがなさそうだと思っても強い力が一度かかっているので、どうなるかわかりません。
見えないヒビがあるかもしれません。壊れた部品を大雑把に計算しても40000円弱かかります。
ガイドバーとソーチェンも破壊されているので、さらにその金額も上乗せです。
普通ここまで壊れていれば修理はあまりしません。
特に強い力がかかった場合はクランクケース、シリンダーに目に見えないダメージがあるかもしれません。
ただ今回は、つい先日同じ会社の古いMS240がお役御免になったものがあるので、それから使える部品を取って修理することにしました。

フロントハンドル、ハンドガード、シリンダカバーが使えそうです。
リアハンドルはダメでした。

通常私はこのような2台を1台にするいわゆる2個1修理はしません。
ずいぶん昔、プロの方に2個1修理をして迷惑をかけたことがあるのです。
お客さんの急ぎの仕事の時に、2個1の部品が悪くなり、動かなくなりました。
その時お客さんから修理代金を安くするより、新品の部品を使ってきちんと修理してもらえば良かったと言われました。
私もそう思いました。
安く仕上げることもいいことだと思いますが、仕事に支障が出ることの方がまずいと思います。
今回のケースは一応その旨を伝えています。
すぐ壊れるかもしれないと・・・[:冷や汗:]
2個1の修理はお得意さんのものしか基本的にやりません。
実は大変なんです。
2台分の修理と同じくらいの労力がかかるからです。
修理をやる方はわかると思いますが、洗浄という作業は大変です。
そして、部品が合うかどうか現物合わせで、チェックしていきます。
(製造年代が違ったり、同型機でないことが多いので)
そして、なぜお得意さんだけにしているか。
お得意さんは故障しても他所に修理に持っていかないのです。
変な修理をしてそれを他の修理屋さんに見られるのは、恥ずかしいのです。[:怒り:][:冷や汗:]
まあそれは考えすぎかもしれませんが・・
一番の理由は面倒だからです。
生きている部品だと思っても取り付けてみてダメだとわかることもあります。
何度も分解組み立てをすることもあります。
手間暇を考えればお得意さんというか、当店で購入したものでなければやりたくないというのが本音です。
中古の部品も私はプロの方の修理にはあまり使用しません。
これも以前怒られたことがあります。
当店は卸販売もしています。
修理も卸でやることがあるのですが、良かれと思い中古部品で安く修理をしました。
その部品がすぐ壊れて、卸先のお店はお客さんに怒られたそうです。
私もその時言われました。
あまり変なことせずに新品の部品を使って修理してくれと・・・スミマセン。
今は中古の部品を使うときは目で見て壊れているかどうかが、判断できるものを基準としています。
たとえば、スターターグリップとか耐久性のあるような部品です。
イグニッションコイルとかキャブレター、特にゴム製部品の中古は使わないようにしています。
使う場合は予めお客さんに断わります。すぐ壊れるかもしれないから注意してくださいと。
中古部品を使って修理することは悪いことではないと思います。
修理代金が安くなりますし、リサイクルにもなります。
ケースバイケース、臨機応変で対応するということですかね。
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