国内の小型チェンソーにはソーチェン25APタイプ(1/4、1.3mm)が良く使われています。
25APタイプはカッターが小さくて切り口もきれいになりやすく、非力なチェンソーでも比較的切れ味が良くなる気がします。
1/4ピッチなので最初に切り込みも他のピッチのソーチェンよりもショックが少ないと思います。
いい事ずくめと思うかもしれませんが、欠点もあります。
ドライブリンクが小さいので脱線しやすい、ソーチェンのメンテナンスが大変などです。
排気量30cc以下、にはいいかもしれません。
実際排気量25cc前後のチェンソーはほとんど25APタイプのソーチェンだと思います。
海外では、25APタイプのソーチェンは特殊な作業、たとえばチェンソーアートなどに使うソーチェンとしてとらえられていると思います。
海外では小型チェンソーでも3/8ピッチ1.3mmゲージのソーチェンを標準としているところが多いかもしれません。(正確な情報ではありません)
ソーチェンの脱線を考えてのことかもしれません。
最近、と言ってももうう十年以上前からですが、国産機でも排気量30cc以上のチェンソーになると3/8ピッチも選択できるようになってきました。
カジュアル機の中には3/8ピッチしか用意されていない物もあります。
パワーのあるチェンソーならば3/8ピッチ、1.3mmゲージのソーチェンでもまったく問題はないのですが、非力なチェンソーの場合は、切れ味に物足りなさを感じるかもしれません。
スチールを例に挙げますが、排気量35cc以上のチェンソーには3/8ピッチ、1.3mmゲージのソーチェンを標準装備にしています。
排気量30ccクラスになると3/8ピッチ、1.1mmゲージのソーチェンが標準装備になります。
このチェンソーにも1.3mmゲージのソーチェン取付けられますし、設定もあります。
しかし、標準仕様は1.1mmゲージとしています。
これはメーカーがパワーと切れ味を考えての選択だと思います。
スチールは自社でソーチェンも製造しているのでチェンソーに合ったソーチェンを1から作るということもできるのでそこが強みになっていると思います。
他社は既存のソーチェンからチェンソーに合ったソーチェンを選択しなければなりません。
ソーチェンの種類は多いので、十分対応できるところもあるのですが、機種によっては「帯に短したすきに長し」的なケースもあります。
排気量30cc~35ccは25APタイプか91Sタイプか迷うところです。
迷うことができればまだいいのですが、チェンソー自体に一つしかスプロケット(クラッチドラム)がない場合は・・・
ガイドバーの長さで調整するか、ソーチェンを角刃などに変更して切れ味を改善させるか。
チェンソーで木を切るときの切れ味を決定するのは、
1.ソーチェン目立ての良し悪し
2.チェンソーのパワー
3.ソーチェンのタイプ
だと思います。
(ガイドバーとスプロケットにも問題がない場合です)
実際に現場で使用している方のご意見を紹介します。
出来杉計画というブログを書いている「でき杉さん」です。
▼ゼノアGZ3500T EZ購入(追記あり、写真追加)▼ゼノア3500TにPS3を付けてみた▼ゼノア3500Tのカッティングシステムを代えてみた実際現場で使用している方の貴重な意見です。
でき杉さんの情報発信は我々販売店もかなり参考になっています。
これからもよろしくお願いします。

スチールMS192Tが発売になったとき、MS200Tからかなりの人がMS192Tに買い替えました。(オオマチキハン時代)
排気量が35ccから30ccに下がったのでパワー的にはかなりダウンしていますが、そこまで切れ味に対しての不満は聞かれませんでした。
ソーチェンのタイプが1.1mmゲージのPMN3/8というタイプだったからかもしれません。
まあ、予め排気量が小さくなったので、パワーはかなり落ちますよと断って販売していたこともあり不満はなかったかもしれません。
ただ、MS192TがMS200Tと同じソーチェンを使用していたら、どうだったか?
不満は多くなっていたと思います。
ソーチェンの違いによる切れ味はこちらをご覧になってください。
ガイドバーの長さによっても切れ味は変わります。
そこでこんなものを


ゼノアG3401チェンソーに25cm、3/8ピッチ、1.1mmゲージのカッティングシステムです。
ゼノアだけでなく新ダイワや共立製チェンソーにも取り付け可能です。
ただ注意しなければならないのは、今使用しているソーチェンが91タイプ(3/8ピッチ、1.3mmゲージ)でなければ取付けできません。
スプロケット(クラッチドラム)が3/8ピッチであれば大丈夫ということです。
新ダイワならばSSE3000S、SSE3400S、EA2030Sです。
目安としては排気量35cc未満でしょう。
竹切などにいいかと思っています。
北九州市には合馬というタケノコの産地があります。
全国的に有名だと思います。一流料亭に良く出荷しています。
良いタケノコを育てるために、竹林の手入れをよく行っています。
当店のお客さんは、竹林の間伐に竹切用のソーチェンを使う人は滅多にいません。
昔は25APを使い古してカッターが小さくなったものを竹切用として使っていたり、最近では3/8ピッチ1.1mmゲージのスチールPMMC3をよく使っていると思います。
竹切用のソーチェンが悪いというわけではありません。
チェンソーにある程度のパワーがあれば、竹切用でも普通のソーチェンでも切るスピードはほとんど変わらないからです。
竹切用のチェンはフルカッターなのでカッターとカッターの間隔が狭く、竹の切初めに滑らかに刃が入っていくと言います。
また、切り口がきれいになり、竹を商品として売るにはいいと思います。
欠点としては、竹切用ソーチェンは価格が高い、目立てが大変、竹切以外には使えないなどがあります。
竹の間伐で切り口がささくれていても問題ないというならば、通常ソーチェンでもいいと思います。
特にお勧めは上記写真のカッティングシステムです。
ガイドバーが短くなるのでチェンスピードが上がり、滑らかに切れるような感じになると思います。
また1.1mmゲージなのでカッターが小さいので竹に向いているのではないかと思っています。
弱点としては、ガイドバーとソーチェンが薄いので耐久性が1.3mmゲージのものより劣るということです。
ただランニングコストとしては抜群でしょうし、目立ても楽だと思います。(笑)
当然、竹切専用のソーチェンではないので普通に木を切ることもできます。
3/8ピッチ1.1mmゲージのガイドバーは25cm、30cm、35cmを用意しています。
お好みのサイズをお選びください。(笑)
私的には、GZ3500チェンソーと236eチェンソーに使ってもらいたいカッティングシステムです。
両機種とも排気ガス規制対策に振った機械なのでパワー不足かと思います。
カッティングシステムを変更すると少しは良くなると思います。
GZ3500には25cmを思い切ってつけると面白いかもしれません。
今回紹介したカッティングシステムは
▼こちらになります。
上から3番目から
3/8ピッチ1.1mmゲージこの色で書かれたセットです。
3/8ピッチ1.3mmゲージこの色で書かれたハスクバーナのガイドバーは国産チェンソーに取り付け可能です。
角刃をプレゼントしています。
国産チェンソーにハスクバーナのガイドバーそしてスチールのソーチェン、なんか面白い気がするのは私だけでしょうか。(笑)
メーカーさんは面白くないかもしれませんが・・・
チェンソーは改造したり、チャンバーを付けたりして作業することはお勧めできません。
(チャンバーつけて作業なんてできませんが(笑))

ただ使いやすさ、性能アップを図る方法は残されています。
目立てを極める方法もまた然りです。
そして、カッティングシステムを変更することによってもできます。
作業内容によってはガイドバーが長い方がいい場合もあるかもしれません。
しかし、その場合はチェンソーに負担がかかりソーチェンを回すということに関しては不利です。
今回紹介したシステムはソーチェンのカッターを小さくし、ガイドバーを短くすることによって切るスピードをアップさせようとするものです。
中型チェンソーではピクセルチェン13インチが少しずつ広がってきたと思うのですが。
小型チェンソーでも同じような効果を出せると思います。
自分の持ってるチェンソーパワーがないと思っている人、思い切って短いガイドバーにするのも一つの方法です。
それではまた。
この度は当店をご利用いただき誠にありがとうございました。
ガイドバーの長さが同じであれば、1/4ピッチ1.3mmよりも3/8ピッチ1.1mmの方が若干軽く、コストパフォーマンスもいいかと思います。
竹など固いものを切るときは、カッターの間隔が広いので切初めにショックを感じるかもしれません。
このソーチェンを使用している人は目立てがすぐ終わることもいいという評価です。
25APと比較すれば脱線も若干減ると思います。
それではまた。