今回もエアフィルターの話を少し。
メーカーさんへもメッセージを込めます。
最初はスチールのハンディブロワです。
スチールBG85ブロワのエアフィルターシステムです。
前モデルのブロワです。

エアフィルターカバーのゴミが溜まっています。
このカバーはワンタッチ式なので私はあまりよろしくないと思っています。
エアフィルターはあまり汚れていないように見えますが

エアフィルターの内側はこの状態です。
メンテナンスのポイントが分かっていないので、ゴミが入ったと考えられますが、ワンタッチ式のエアフィルターカバーのせいでもあるかもしれません。
(燃料の吹き戻しでゴミはオイルまみれです)
次はBG86ブロワの旧タイプエアフィルターシステムです。

砂埃が多い所で使用しているようです。

エアフィルター自体の内側はあまり汚れていませんが

エアフィルター内側にはこれだけ汚れています。
(ここがアルミダイカストだったら剛性が増してもう少しよかったかもしれません)
砂埃だとエンジンに対するダメージは少なからずあるでしょう。
ここでスチールの名誉の為に言っておきます。
ハンディーブロワのエアフィルターシステムはスチールが一番良かったと私は思っています。
スポンジだけではなく固いフェルトみたいな物の二重構造で能力は高かったと思います。
それでもブロワはその機械の特性上ゴミを巻き上げますし、エンジンはフルスロットルで使用することが多い機械です。
エアフィルターからゴミを吸うことは多くなります。
ブロワのエンジン始動性が悪くなるのはエアフィルターが弱いことが一つの原因だと思います。
ハンディブロワの中でスチールのブロワは長持ちする方だと思います。
最近の他社製ブロワもエアフィルターをしっかりしたものに変更してきているので、ずいぶんよくなってきていると思います。
しかし、ここでまたスチールがさらに強力なエアフィルターシステムをBG86に投入してきました。
▼詳細はこちらをご覧ください。スチールなんかべた褒めしていますが・・・(笑)
次は、スチールMS200Tチェンソーです。

汚れ溜まっています。

エアフィルターの内側にもゴミは侵入してきています。
正直言うとMS200TのMS200もそうですが、エアフィルターは弱いです。
こまめなメンテナンスが必要になります。
ポイントを押さえたメンテナンスをしてください。

エアフィルターとエアフィルターカバーの間にここまでゴミが溜まっています。
笑えるでしょう。
きちんとメンテナンスするのが本来は当たり前なのでしょうが、このような機械は今までたくさん私は見てきました。
掃除をしないのが当たり前というユーザーさんもいるということです。
この件についてはまた後で。
MS200の後継機種MS201のエアフィルターです。

前モデルよりは良くなったと思いますが。

エアフィルターの内側にはゴミが侵入しています。
チェンソーの場合は砂埃は少ないので、ブロワよりはダメージが少ないと思うのですが、ダメージがまったくないわけではないでしょう。
これが火山灰の多い地方だとかなりダメージはあると思います。[:冷や汗:]
ここでもスチールの名誉の為に言っておきますが、スチールはまだいい方です。
スチールより悪い機械もあります。
また、スチールよりいい機械もあります。(エアフィルターに関して)
MS260のエアフィルターです。
このクラスのチェンソーでは当時一般的だったメッシュタイプのエアフィルターです。

外側がこれだけ汚れている場合。

内側はこれくらい汚れています。
この汚れ具合はメッシュタイプのエアフィルターを採用していればほぼ同じくらいの汚れ具合になります。
異論はあるかもしれませんが、私はドングリの背比べだったと思います。
こまめにメンテナンスしなければなりません。

洗浄後はきれいになります。
MS260の後継機種 MS261があります。
外観が一回り大きくなり、本体質量も5.2?となっています。
見た目も大きいのでなんかドン臭く見えるという人もいますが・・・
このドン臭く見える形が実はパワーアップしたエアフィルターシステムなのです。

かなり汚れていると思います。

たぶん、エアフィルターの掃除はしていないと思います。
前回当店に修理してからそのままかもしれません。

エアフィルターを外したところ、外すときに少しゴミが付着してしまいました。


エアフィルターの内側にはほとんどゴミの侵入が見られませんでした。
今までのエアフィルターと比較すると驚きです。

内側にはゴミがほとんど入っていません。

ワンタッチ取り外しなので少し心配していたのですが、しっかりゴミの侵入を防いでいると思います。

ほんの少しゴミの侵入があるようです。
それでも以前のエアフィルターに比べるとその差は歴然です。
火山灰の多い地域にお勧めのチェンソーになるかもしれません。
※私的にはガッチリネジ止めのエアフィルターならばもっと良かったと思います。
スチールのHD2フィルターのように紙フィルターを使っているチェンソーは昔からあります。
大型チェンソーに多く、根切りチェンソーなどは紙フィルターだったと思います。
※紙フィルターと言うのかどうかはわかりません。(笑)
中型チェンソーでも新ダイワのE1042などが紙フィルターを採用しています。
紙フィルターはコンパクトにすることが難しいようで、チェンソーの外観が大きくなると思います。
ここで各メーカーさんへ
チェンソーに限らず刈払機などの機械全般です。
エアフィルターなどのメンテナンスするように当店ではしつこくユーザーさんへ言っています。
メンテナンスしっかりするところも増えてきていますが、
メンテナンスしないところは相変わらず多くあります。
本当に全くしないというところもあります。
メンテナンスしないお客さんにはエアフィルターがしっかりしている機械を販売するようになります。
また、刈払機なども昔と比べると今はナイロンカッターの使用が増えてきたと思います。
本来はエンドユーザーさんのメンテナンスするということが当たり前だと思います。
しかし、しない人も多くいます。
出来るだけメンテナンスしやすいように、ワンタッチで取り外しできるようにしたりするのは諸刃の剣です。
頻繁にメンテナンスする人にはいいですが、しない人の機械はゴミの侵入を許しやすくなっていると思います。
メンテナンスしにくくてもゴミが入りにくくした方が、いいのではないかと思います。
少し話が変わりますが、
私はエンジンカッターの業界には少し疎いのですが、スチールのエンジンカッターはシェアを伸ばしていると聞きます。
電子制御になったからとかインジェクションシステムになったからとかいう前に強力なエアフィルターシステムが、一番の要因ではないかなと思っています。
メンテナンスのしやすさは正直すごく面倒です。
現場で簡単にメンテナンス出来るとは思いません。
しかし、すごく強力だと思います。
それが、逆にエンジンの耐久性をアップさせているのではないかと考えています。
今日はここまでにします。
もう少し続きます。
村人さんはすごく丁寧にメンテナンスしていると思います。
下手な販売店よりもポイントを押さえたメンテナンスをしていると思います。
ブログ拝見しましたが、クラッチシューネジにグリス塗るユーザーの方全国で見ても何人くらいいるか・・・
販売店でもめったにしないかと思います。
確かに交換の時は新品なのであまり塗りませんが・・・
でも私は塗っています。(笑)
結構錆びるんですよね。
MS261VWはキャブレターまで電熱線で温めているので湿気がきにくいのだと思います。
スチールはキャブレターヒーティングがなかったときはハスクよりも寒さに弱かったといわれていました。
(九州では寒さの事例が少ないので詳しくはないです)
スチールの寒冷地仕様はハンドルヒーティングとキャブレターヒーティング両方ついている機種ばかりだと思います。VWのWがキャブレターヒーティングだったような気がします。
それではまた。