先日、やまびこ(共立、新ダイワ)の代理店会議がありました。

いろいろ興味深い話もあり面白かったです。
今回私が一番気になったのは、プロ用刈払機です。
お客さんの中には新ダイワRMシリーズプロ用刈払機を使用している方は多くいます。
現行のRM252、RM272(RM250、RM270)も将来は販売終了になります。
お客さんもなくなることは承知しています。
各メーカーから排気ガス規制対策エンジンの刈払機がいろいろでてきています。
その中でどれにしようか、後継機種をやはり気にかけています。
同じ新ダイワにするというお客さんは多くいます。
部品を共用したいという希望もありますし、新ダイワの機械に慣れているということもあります。
ですからお客さんとしては、新ダイワのプロ用刈払機がどれくらい変更点があるのか。新型エンジンのパワーはどうなのか。
それでは少し紹介したいと思います。

形や色は良く似ていますが、新設計だそうで前モデルとは互換性のある部品はほとんどないようです。
エアフィルターも直径が若干大きくなり、スポンジの目が細かくなったそうです。
旧型のエアフィルターを新型に使用することはできませんが、新型のエアフィルターを旧型には使用できるようです。

スロットルレバーは安全性重視のニューツインレバーでさらに改良されていました。
親指で操作するスロットル開度調整は使いやすくなっていました。
(トリガーレバータイプとしても使用できます)
アウターパイプはブルーでジュラルミンです。
新RMシリーズはアウターパイプジュラルミンのみになります。
強度を増すために若干太くなっています。(いわれないと気付かないくらい。)

キャブレターはウォルブロ製のようでした。しかもコンパクトになっていました。(軽量化に一役買っていそうです。)
ポンプの材質も変更になってよくなっているようです。
これは今年初めのゼノアの会議でも言っていました。

スロットルワイヤーはしっかり取り付けられていました。
旧タイプは外側が抜けて、スロットルの戻りが悪くなったりしていました。
危険でもありましたし、その点を改良しているようです。
(これも各メーカー同じような対策をしていると思います)

ここはあえて言いません。
今までのものと比べてシビアになっています。

ホルダーです。
以前の物より一回り大きくなっています。
刈刃の抜けを抑制するためのようです。
しかし、これで重量増になっているでしょう。
本来は刈刃の強度を上げた方がいいと思うのですが・・・
中国製だとそれを望むのは厳しいのかもしれません。

グリップです。オプションでこのようなグリップに変更できるようです。

クラッチハウジングです。
かなり振動のことを考えているようです。
黒い大きいゴムが2個も付いています。
クラッチドラム側にもゴムが付いているそうですが見えませんでした。
ダンパスプリングも付いています。どれくらい強度があるか。
気になる点もありますが、とにかく振動は少なくなるでしょう。

ダンパスプリングはクラッチドラムに直付けではありませんが、分割式でもないそうです。
クラッチドラムまたはダンパスプリングが壊れた場合は、両方一式交換となるようです。
金属製ハウジングでスリットもありナイロンカッターの使用も考えているようです。
ただ、願わくばナイロンカッターの使用を予想しているならば、エアフィルターを紙フィルターにしてほしかった。
E1042チェンソーに使用しているようなエアフィルターならば強力だったと思います。
エンジンブロックはすでに共立ブランドで販売されている刈払機のエンジンだそうです。
4掃気ポートで燃焼室がオフセットになっているそうです。
排気ガス規制をクリアしているわけではないようですが、規制値にかなり近づけているようです。
独自の燃焼室形状で排気をクリーンにしているそうです。
燃費も良くなり、パワーもアップしているとのことでした。
(他の販売店さんもこのエンジンパワーがあると言っていました)
共立ブランドの刈払機との差別化はクラッチハウジングとアウターパイプのところでしょう。
林業や造園業などのプロ機として発売です。
当ネットショップでも近いうちに販売したいと思います。
ただ、この刈払機は新型なのでお近くの修理がきちんとできるプロショップで購入することをお勧めします。
保証期間内の保証修理は購入店で行うことになっています。
購入店以外で修理する場合は通常修理工賃を払わなければならないでしょう。
新しい機械は何かしらあります。
ちゃんとしたお店ならばきちんと対応してくれるはずです。
話は変わりますが、面白い話を聞いてきました。
オイルの話です。
私もこのブログではオイルのグレードFB、FC、FDのことは何回か書いています。
簡単に言うと排気の白煙の度合いと思っています。
ですからFDがオイルとしての性能が一番いいかというとそうでもないということです。
オイルは潤滑性能、清浄性、排気煙、カーボン堆積などいろいろあると思います。
ポリブデンなどの添加剤の配合の仕方や、材質の良さなどで性能は変わって来ると思います。
排気煙カーボン堆積を考えるとポリブデンは必要だと思います。
品質の高いポリブデンを使用しないとポリブデンの欠点が大きくなるという感じでしょう。
面白い話というのは、オイルにFC級、FD級、「級」と書いてあるオイルはJASO認定ではないということです。
~級というのは~と同じくらいだよーと自称しているだけということらしいです。
FC、FD、と書いてあるものはJASO認定のものだそうです。
FCでも限りなくFBに近いものから限りなくFDに近いものがあるそうです。
スチールのHPスーパーはFDでHPウルトラはFCクラスです。
スチール内ではグレードが高いのはウルトラなのですが・・・
ハスクバーナでもLSがFD、XPがFC、グレードはXPが上です。
次回はスチールHPウルトラについて書いてみたいと思います。
まだ1本しか販売していませんが(笑)
当店で使用したいのですが、つい最近試運転用の燃料用でHPスーパーを開封したばかりです。う~ん・しばらくはHPスーパーだな。
それではまた。
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