もったいない話を少し。
しばらく前になるのですが、ホームセンターで購入したと思われるチェンソーの修理がありました。
なんてことのない修理でした。
部品交換、送料、工賃等で5000円くらいの修理でした。


主なダメージはチェンテンショナーで、これが原因でソーチェンが数回脱線しソーチェンも交換したようです。
ソーチェン代金も考えるとすでにこのチェンソーには7000~8000円ほどかけているかもしれません。
(ホームセンターに修理に出していたらもっと費用が掛かっているかもしれません)
まだ数回ほどしか使用していないチェンソーなのですが・・・
このチェンソー悪いとは言いませんが、チェンテンショナーはあまり良くないと思いました。
しかし、きちんと購入時に説明を受けていればこのようなことにはならなかったと思います。
もし私がこのチェンソーを販売するならば、チェンテンショナーのここが欠点なのでこの部分を注意しながらソーチェンを取り付けるようにと説明します。
そうすることで、ソーチェンを痛めることも、修理をすることもなかったと思います。
このチェンソー25000円前後の価格だと思いますが・・・・(3万円オーバーのチェンソーになってしまった)
当店でスチールMS170かハスクバーナ135eチェンソーを購入していたほうがよかったと思います。(説明付です)
チェンソーの能力もハスクバーナやスチールのほうが上だと思います。
負けているところは質量が重いということと価格が数千円高いというところだけだと思います。
さらに当店の場合はハスクバーナ、スチールチェンソーを販売するときは、私が知っていることだけになりますが、そのチェンソーの特性や欠点を説明します。
欠点を公開する公開しないという判断はいろいろと難しい問題もあります。
対処できる欠点は公開したほうがいいと思います。
それによって注意すると思いますし、故障も少なくなると思います。
逆に致命的な欠点の場合は、公開は難しいかもしれません(笑)
(そういう場合は当店ではその機械はお勧めしていません)
欠点がないという場合は、それが完璧な機械か、または欠点をひたすら隠すか。
どちらかだと思います。
私は今まで完璧な機械は見たことがありません。
多かれ少なかれどんな機械にも欠点はあると思います。
名機と言われたチェンソーでも欠点はありました。
名機と言われた機械でも初期は欠点だらけだったといってもいいでしょう。
メーカーが欠点を少しずつ改良し欠点を少なくしてよくなった。
それと販売店が欠点や特性に注意して使用するようにお客さんに説明してきたということもあると思います。
(販売店の力も名機を作ったと思いたいです(笑))
少し横道にそれますが、
当店はありがたいことに少し遠方からもお客さんが来てくれます。
こんなことがありました。
半年ほど前に他店でスチールMS201を購入したようでした。
何の説明も受けず箱に入ったまま商品を受け取ったそうです。
スチールのブロワを所有していたようで、スチールの良さを知っていたので、スチールチェンソーを購入したようでした。
しかし、その方のMS201の評価は最悪でした。
そんなに悪いチェンソーではないですよといったのですが、聞き入れてもらえませんでした。
(お店の対応もイマイチだったようです)
次チェンソー買う時はゼノアにするといっていました。
当店もゼノア取扱があるので一応宣伝しておきました。
(スチールチェンソーの評価低くなってしまったようです)
スチールMS201チェンソー悪くはありません。
排気量35cc前後クラスであればトップクラスだと思います。
この方のMS201に対しての評価が低かったのは、使用方法、注意点や特性などの説明不足からだと思います。
最近のチェンソーはきちんと説明を受けなければ調子悪いチェンソーと感じてしまう可能性は高いと思います。
特に排気ガス規制のエンジンはその傾向が高いような気がします。
一応どこのお店で買ったのか聞いてみましたが、知らないお店でした。
農業資材を主に販売するようなお店のようでした。
全く説明がなかったのも仕方がないかもしれません。
最近は一般の方にもスチールやハスクバーナなど知られてきていると思います。
評判も上々なので、販売したいお店も増えてきていると思います。
以前はチェンソー専門店でしか手に入れにくかったと思いますが、最近は商事会社などの卸問屋さんも取り扱いするようになり、チェンソー販売修理したことがないようなお店でも販売しているようです。
(並行輸入品の場合もあるようです)
スチールやハスクバーナなどプロが使うチェンソーでも手に入れやすくなってきたのはいいのですが・・・
販売店にチェンソーの知識があればいいのでしょうが、無ければ箱のまま手渡すことになるでしょう。
(購入する側に知識があれば問題ないかと思いますが)
取扱説明書を熟読すればいいかもしれませんが、そういう方は少ないかと思います。
それでよく壊しています。
新品なのに壊している場合もあります。残念です。
修理すれば問題はないのでいいかもしれませんが、修理代金はかかるので高い買い物になります。
当店は説明しているということを暗に宣伝しています。(笑)
なぜ、このようなことを書くかというと最近こういうことが多いからです。
スチールとハスクバーナで説明を受けずに壊すところは、スイッチです。
ストップスイッチとチョークが連動しているタイプのレバーになります。
最近のハスクバーナのチェンソーも連動タイプです。
やり方が分かっていれば壊すことは無いのですが、説明を受けず取扱説明書も読んでいなければ、壊す確率はかなり高くなると思います。
(その他にも注意する点はいろいろあります。)
また、エンジンがかからないという状況にも陥ります。
販売店の説明がないというだけで、お客さんは機械を壊したり、エンジンが掛けられない。(掛けられないではなく掛からないと思うでしょう)
そして機械の評価は下がる。
一度下がった評価をあげるのは難しいです。
それが広がると手に負えなくなります。
本当に驚くような使い方をして壊しています。
(たぶん説明も受けてなく取説も読んでいないと思います)
もうすごすぎて紹介するのはこの辺でやめておきます。
マキタのチェンテンショナーはポウルが小さいのでバーにかかりにくいと思います。
今回の場合はガイドバーの取り付け方も説明を受けていなかったようです。
安い機械には説明というサービスが付いていないと覚悟し、取扱説明書を熟読して対処するしかないでしょう。
スチールは対面販売を充実させようとしています。
少なくとも私はそう思っています。
スチールは商品知識、修理技術の高いお店にはシルバー店、ゴールド店としてランクを設けてくれています。
(いろいろな条件があります)
エキスパート、スペシャリストなどの個人に対する認定もしてくれます。
それらを獲得するとスチールとの取引条件が良くなるようなシステムになっています。
資本力で大量に仕入れるところも確かに取引条件は良くなると思いますが、それに負けないくらい優遇される場合もあります。
我々小さい販売店は資本力が小さいので、知識や技術を磨こうと努力すると思います。
スチールとしては対面販売やアフターサービスの充実を図ろうとしていると思います。
ただ、すべてのお店が努力しているとは・・・どうでしょうか。(笑)
それとやはり売れてなんぼというところもあるかもしれません。
この件についてはブログでもいつか書いてみたいです。