この仕事を長く続ければ続けるほど、エアフィルターの重要性を感じてしまいます。
(似たような内容をすでに何度も書いていますが(笑))
草刈り作業においては、金属製の刈刃を使うだけでなくナイロンコードを使うことが多くなってきたと思います。
(ナイロンコードの性能が良くなってきたというのも一因かもしれません)
各メーカーさんサイドもその点を考慮したほうがいいのではないかと思っています。

ナイロンカッターは草を地面から刈上げることができます。(仕上がりがきれいになる)
その時に、砂埃を巻き上げてしまいます。

金属製の刃で刈高も高いならば、上写真のスポンジのエアフィルターでもいいかもしれません。
刈った草を巻き上げるだけかもしれないので、砂埃はそこまでないかと思います。
ナイロンカッターは地面にあててしまうので、砂埃は防ぎようがありません。
金属製の刃でも地面にあてて刈るのならば、砂埃は舞い上がります。

すぐにこのようになります。
スポンジエアフィルターの内側にも砂埃が入り込んでいます。

エンジン内にも砂埃は入り込んでいると思います。
砂埃は、良質な研磨剤です。(笑)
ピストンシリンダーを研磨してくれます。
購入後半年ほどの草刈機ですが・・・
このような状態で使用し続ければ、ほんの数年で寿命が来ると思います。
各メーカーさんの早急な対策を望んでいます。
砂埃がまったくないという場合でも、ナイロンカッターを使用すれば刈払機には大きなダメージがあります。
(金属製刈刃使用時と比較して)
金属製刈刃使用時と比較して、エンジン回転を上げなければなりません。
エンジン回転が上がれば、空気をより多くエンジンに送ります。
砂埃より多くエンジン内に送り込みます。
一部の刈払機メーカーも対策してきてはいますが、まだまだだと思います。
当店では、ナイロンカッターを多用するお客さんには、エアフィルターのことも注意するように説明しますし、エアフィルターがしっかりしている刈払機はどれかも知らせています。
エンドユーザーさんもご自身の草刈りが砂埃が舞い上がる方だと思うならば、エアフィルターがしっかりしている機械を検討するのもいいかと思います。
何故またこのようなことを書いたかというと、1年もたたないのに機械の調子が悪いという方がいます。
調べてみるとナイロンカッターの使用でエンジン内に多量に砂埃を吸い込んでいました。
エンジンの掛は悪くなるでしょうし、安定もしないと思います。
1年未満の使用でも調子が悪くなるのは仕方がない状態でした。
ユーザーさんサイドのメンテナンスにも問題があるかと思いますが、エアフィルターをしっかりしたものに変更したほうがいいと思います。
販売する側としてもそれがあれば、その商品を勧める大きな理由にもなりますし、セールスポイントにもなると思います。
次回は強力なエアフィルターにした場合の弱点、注意点です。
通常のものと比べれば差はかなりありますが、これでも入ってくるのかと思うくらい砂埃は侵入してきます。
スポンジは砂埃に対しては、無理かもしれません。
不織布か紙かもっと目の細かい材質のものでないと厳しいかもしれません。
それとすごい事をする方もいます。
強力なエアフィルター、すなわちすぐ目詰まりするのでエンジンかぶってしまいます。
それを解消するのにエアフィルター外して使用する強者もいます。
2~3日で使用不能になります。(笑)
エアフィルター、燃料フィルターの重要性を認識していない方も少なからずいます。
強力なエアフィルターを装備することで、かぶり気味になりエンジン不調になる。
販売店がきちんと説明していれば問題ないのでしょうが・・・
お客さんとしては、すぐに調子悪くなる機械、すぐに壊れる機械という評価になってしまいます。
メーカーさん、薄利多売説明なしのお店も販売台数多いから優遇するのは仕方ないかもしれません。
しかし、販売台数少なくてもきちんと説明しているお店もメーカーさんに貢献していると思います。(笑)