大排気量刈払機。
当店では、大排気量刈払機意外と売れています。
新ダイワ、ゼノアの大排気量(40cc)も売れています。
ただ、お勧めしているのはスチールの刈払機です。(特殊な環境でもあるので)
スチール刈払機に限って言えば排気量30cc以上のものが多く売れています。
排気量30cc以下になると国産機の方が人気があるようです。
排気量30cc~40ccクラスは、スチールを勧めているのはなぜかというと頑丈なんです。(笑)
消耗部品にしても寿命が長いです。
当然他社に劣るところや弱い消耗部品もありますが、おおむね耐久性パワーだけを考えるとスチールになってきます。
スチールFS240刈払機は、FS200という刈払機の後継機種になります。
層状掃気エンジンで排気ガスもクリーン省燃費でパワーも省燃費エンジンにしては強いと思います。
当店で使用している方たちに聞くと国産排気量40cc刈払機にパワーでは引けを取らないどころか強いかもしれないと言います。
(まあ、使い込んだ刈払機と比較していることがほとんどなのでその点は差し引いて考えなければなりませんが)

大排気量刈払機は、ナイロンカッターで使用することが多いと思います。
(北九州地方だけかもしれませんが)
ナイロンカッターでスムーズに早く仕事を終わらせるには、刈払機のパワーが必要だからです。
デカい刈払機は重たいという欠点がありますが、その作業スピードを体験すると感動すら覚えるそうです。(笑)
法面や山林では、よほどの体力がないと使いこなすことは難しいかもしれません。(笑)
ナイロンカッターを使用する作業では、二つの重要なパーツが必要です。
一つはエアフィルターです。



内側ほとんどゴミが入り込んでいないでしょう。
刈払機を使ったことがある人は、わかると思いますが、エアフィルターの内側には少なからずゴミは入ってしまうものだと。(笑)
エアフィルター紙製でしっかりしたものは、ゴミを防いでくれます。
ナイロンカッターを使用する場合、砂埃をかなり巻き上げます。
ショボイエアフィルターだと砂埃を吸い込みます。
砂埃は高品質の研磨剤です。(笑)
ピストンシリンダーをきれいに研磨してくれて、スカスカにしてくれます。
圧縮が無くなる。パワーが無くなる。エンジン始動性が悪くなる等の症状がでてきます。
刈払機でナイロンカッターを使用するならば、本当は強力なエアフィルターが必要なのです。
エンジン回転を上げるので、エンジンはより多くの空気を必要とします。
砂埃が舞う環境でエンジンは空気をガンガン吸い込みます。
大排気量になるとなおさら空気を吸い込みます。
大排気量でなくてもナイロンカッターを使用するのならば、本当は強力なエアフィルターが必要なはずです。
強力なエアフィルターは、部品としては高くなります。
商品代金に跳ね返ってきます。
高価格になるかと思います。
新品の商品価格が高くなると売れなくなるとメーカーは思ってしまうでしょう。
確かに商品価格は非常に重要な所です。
ちなみにFS240のエアフィルター部品価格は1400円です。
一番の売れ筋の排気量26ccクラスの刈払機は、ほぼすべてのメーカーでスポンジのエアフィルターです。
鉄の刈刃を使用して草だけを刈り取る仕事だけならば、いいかもしれませんが・・・
ナイロンカッターを使用して砂埃を巻き上げるような作業をするならば、本当は紙フィルターが欲しい所です。
でもその部品を使用することで、商品代金が数千円アップすると売れなくなる・・・

確かに販売時に何も説明しないお店や説明できないネットショップでは、数千円のコストアップは販売に大きく影響すると思います。
ただ、説明をするプロショップは強力なエアフィルターが付いた刈払機があったら、その点はものすごく商品アピールになるのです。
パワーや質量など各メーカー正直言ってほとんど変わらないかと思います。
今現在はスロットルレバーの使いやすさで、刈払機を選ぶと言っていいほどです。(能力が横一線)
最近はナイロンカッターを使用するケースも増えているかお思います。
エアフィルターが他社より強力だというだけで、私としてはアピールポイントだと思います。
数千円価格が高くなっても十分競争力は持つでしょう。
ただ説明のないお店にとっては、致命的なことになり販売してもらえないようになるかもしれませんが・・・(笑)(価格だけを考えるとメーカーさんはスポンジエアフィルターを選択するでしょう)(笑)

これくらいアピールポイントになるのです。

エアフィルター外と内の汚れ具合の差、凄いでしょう。
これだけで、このクラスの大排気量刈払機はスチールFS240になるかなと思っています。
ナイロンカッターを使用しないのであれば、まだ他社製でもいいかと思いますが・・・
まあ、エアフィルターが強力であっても焼き付いたり、ダメになったりすることもあります。(笑)
(使い方や手入れの仕方によって変わってきます)
これ以外にもFS240が優れている所はあります。
当然ですが、欠点や注意点もあります。
それらを説明しないと壊れやすい機械になったり、使いにくい機械になったりします。
また、ケースバイケースでFS240刈払機を選択できないこともあります。
そういうところもお客さんと販売店でよく話し合って機械を絞り込んでいきます。
販売店は業者さんのように草刈りすることはありませんが、お客さんと情報交換したり修理をしたりしていろいろ情報を仕入れていると思います。
それらを駆使し、お客さんとコミュニケーションを取りお客さんに合う機械を数点勧めていきます。
説明のないお店や説明の難しいネットショップにはできない販売方法だと思います。
修理でお客さんと対面でいろいろと話すことで、本当に経験や情報を蓄積していけると思います。
メーカーさんが持っていない情報もあると思っています。(笑)
そういう情報も最近はあんまりメーカーさんにも言わなくなりました。(笑)
刈払機メーカーさん強力なエアフィルターも面白いと思うのですが・・・
売れるかどうかは分かりませんが、昔みたいな販売ルートと大きく変わってきたので・・・(笑)
今回はエアフィルターだけ書いてみました。
それ以外の点は秘密にします。
安心してください、全国には修理も数多くこなすプロショップさんがいると思います。
私が知らないいろいろな情報も持っていると思います。
そういうお店を訪ねていけば、自分自身に合った機械を数点ピックアップしてくれると思います。
機械には、その機械固有の良い点欠点があります。
良い点を知っていればそれをうまく利用してスムーズに作業ができるようになるかと思います。
また、欠点があってもその欠点に対する注意点を教えてもらったり、対処方法を教えてもらうことでずいぶん違うかと思います。
そうなんです。
同じ機械でも壊れにくい機械になると思います。(笑)
続く
メッシュタイプのエアフィルターは寒冷地用で用意されているそうです。
2ストロークの宿命 燃料の吹き戻しで紙フィルターだと凍ってしまうそうです。(燃料が凍るわけではありません)
このクラスの刈払機は大パワーなので、粉塵が立ちやすく紙フィルターが必須だと修理屋からするとそう思ってしまいます。
紙フィルターは水の侵入も防いでくれるような気がします。
紙フィルターが濡れて空気が入らなくなり、エンジンストップするので エンジンに深刻なダメージを与えないかと思います。
雨の日にエアフィルター部から水がエンジン内に入りピストンシリンダーに傷が入った事例がありました。
雨の日には作業しないほうが、いいのでしょうが・・・
怪我する確率も高くなるような気がします。
当店のお客さんは、エアフィルター結構新品に交換してくれる人が増えたと思います。