あるメーカーの刈払機が雨に弱いという事をたまに聞きます。
雨の日に刈払機は使わないでくれ~とか、雨の日に使用するように作っていないと・・・メーカーさんは思うでしょう。
防水対策はしていないですし、雨の日は足場も悪くなると思うので本来は使用しない方がいいと思います。
ただ、工期が決められている仕事もあるので仕方がない場合もあります。
雨の日に使用するのは機械に悪いと、わかっちゃいるけどやめられない。(笑)
どのメーカーも雨の日に使用してもいいように作られていないのに、いつのまにか雨に強い機械、雨に弱い機械とレッテルを張られています。
どこのメーカーも同じように雨には弱いと認識したほうがいいです。
雨に弱いという刈払機どこがどう弱いのか、雨が降るとどういう症状が出るのか?
数人の方に聞いてみました。
ある一例です。
スチールの刈払機が雨に弱いという評価になっています。
スチールの刈払機が雨に弱いからと言って、悪いというわけではないです。
その点は理解してください。
何故雨に弱いのか?
よくよく話を聞いてみるとあるところが優れているので、雨に弱くなっているとも言えます。

スチール排気ガス規制エンジン搭載のFS二桁シリーズ、排気量30cc以下の刈払機のエアフィルターはある程度しっかりしたものが付いています。

両サイドのエアフィルターは一般的な刈払機のエアフィルターです。

裏側、スチールのエアフィルターは硬く分厚いフェルトのようなものになっています。

二重構造になっています。
スポンジのみのエアフィルターと比較するといいエアフィルターです。
粉塵のようなゴミの侵入も防いでくれると思います。
※ただ、このエアフィルターでも砂埃がエアフィルター内側に侵入してきます。
こまめに掃除やエアフィルター交換しなければゴミの侵入は度合いを増します。
砂埃粉塵は紙フィルターでなければ防ぐことは難しいと思います。
HDフィルターを搭載できればいいと思います。(笑)スポンジよりもいいエアフィルターという事が、雨に弱い刈払機になってしまっているようです。
雨に弱いという症状を聞いてみると、チョークをしたままエンジンをかけたような状態とかエアフィルターがすごく汚れた時のような症状のようです。
要は、エアフィルターが水で濡れてしまい、空気の通りが悪くなっているのです。
空燃比のバランスが崩れてエンジンの調子が悪くなっているようです。
私はこの話を聞いたとき、燃料タンクに水が入りやすいのかと思ってしまいました。(エア抜きの位置が悪いのかと思っていました)
エアフィルターが水に濡れてしまってエンジン止まるという事は言い換えれば、エンジンの中に水が入りにくいという事になります。
各メーカーエンジンレイアウトはほとんど同じですし、エアフィルターカバーも同じ位置についているので、水の入りやすさはほぼ同じだと思います。
同じように水気がエアフィルタ部へ行き、水分をよく食い止めるか、スルーしてしまうか。
どちらがいいか。
機械に水が入ってエンジンを止めるというケースは2系統の侵入方法があります。
燃料タンクに水が入ってエンジンが止まってしまうケース。
燃料フィルターに水が入り込みそこでエンジンストップしてくれればいいです。
燃料フィルターを水が通り抜けたにしてもまだエンジン内部の前にキャブレターがあります。
キャブレターに水が入り燃料の供給が阻害されてエンジンストップするので、エンジン内に水が入り込むことは少ないかと思います。
もう一つの経路エアフィルター側からだとエアフィルターをすり抜けてしまえば、もうエンジン内部に直結です。
どのようになるかは、ご想像ください。
水と油は混ざりません。
油は水をはじき、水は油をはじきます。
潤滑油・・・
少ない量の水分だとエンジンの熱で気化し潤滑油をはじく悪さをしないかもしれません。
ただ、多くの水が一気に入り込むと、どうなるか。
エアフィルターが水気をキャッチして、空気の通りが悪くなりエンストする方がまだいいと思います。
これから梅雨の時期に入ります。(梅雨入り坊やLife)
十分注意してください。
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