長いことチェンソーを使用する会社をやっていると、起こることがあります。
訳の分からないソーチェンが増えてくることです。
管理が悪いからだと思う方もいるかもしれません。
しかし、それだけではないのです。
販売する側の問題も少なからずあります。
仕方がないというケースもあるのですが・・・
長年同じチェンソーだけを使用する購入し続けるという事は、難しいです。
長年使っていたチェンソーが販売終了になったり、もっといいチェンソーが販売になったり、大きいチェンソー小さいチェンソーなど使用するソーチェン、ガイドバーはいろいろと増えてきます。
今回紹介するのは数年前から取引があるお客さんのケースです。
以前は違う販売店さんから機械など購入していたのですが、そちらがお店を廃業したので当店とお付き合いさせていただくこととなりました。
倉庫から新品のソーチェンが出てきたようです。長年の作業と機械の入れ替わりで溜まったようです。

水などに濡れていなかったので、錆びてはいませんでした。
今ではあまり使用されないソーチェンも多くありました。

右側の束は、今現在所有しているチェンソーに使えるように、ソーチェンの長さを合わせました。
(切ったり繋いだり)
左側の束は、今現在所有しているチェンソーでは使用できないソーチェンでした。
しかし、本数が多く捨てるには忍びないです。
あるチェンソーのガイドバーを他社製にすることによって、このソーチェンも使用することができるようになります。
そのガイドバーの購入をお客さんに提案したいと考えています。
その場合もソーチェンの長さを少し短くしなければなりませんが。
対面販売はお客さんとのコミュニケーションがとりやすいので、こういうことが意外とやりやすいです。
出来るだけお客さんの所有しているものに無駄が出ないように提案したいと思っています。
無駄を省くために、ずっと同じ機械同じソーチェンを勧めていくのも一つの手段かもしれませんが、それだと我々小規模プロショップの存在意義は無いでしょう。(笑)
機械の進化は日進月歩です。
その時代その時代に一番作業しやすい、機械を提案し、またお客さんが所有しているものにできるだけ無駄が出ないように考えてやらなければならないと思います。
作業がしやすくなるのならば、ソーチェンをカットするという無駄にもある程度目をつぶった方がいいケースもあります。
既存のカッティングシステムを流用するために機械の選択範囲を狭めてしまうのももったいないです。
また、機械のみを考えて既存のカッティングシステムを処分するのももったいないです。
訳の分からないソーチェンをたくさん所有しているという方は意外と多いかもしれません。
対面販売の行きつけのお店があるならば、一度いろいろと相談してみてはいかがでしょうか。
また、販売店さん側としては、使用していないソーチェンがあるかどうか尋ねてみてはどうでしょうか?
そして、そのようなソーチェンが利用できる提案をしてみるのもいいかもしれません。
それではまた。
予備のソーチェンを含めて1台の機械に対して2~3本のソーチェンをローテションさせて使用するのが良い使い方だと思います。
ただ、会社組織で所有している機械が10~20台で種類も多くなるとソーチェンの予備在庫が増えてきます。
20年前に良く使われていたソーチェンと今現在使われるソーチェンが変わって来たりすると収拾がつかなくなってくるようです。(笑)
消耗品管理担当の従業員の方が変わったりすると、ますます混乱してくるようです。
同一販売店からの購入であれば、販売店の方でも記録が残っておりチェンソーが新型になってもソーチェンのタイプを考慮したりして無駄を省く方法を提案してくれると思うのですが・・・
購入先を変更したりすると過去の記録が分からないので、無駄が多くなるかもしれません。
(その場合でも販売店に在庫状況など知らせると対応してくれる場合もあるかと思います)