語弊があるかもしれないので、先にお断りしておきます。
ホームセンターで販売している機械すべてが、廉価版で耐久性がないというわけではありません。
私自身もホームセンターでマキタやリョービの電動工具を買ったことがありますし、プロ用機械工具ももちろん販売していると思います。
その中でも超廉価版刈払機やチェンソーの修理について書いてみたいと思います。
以前にも書いたことがあるのでまた同じことを書いていると思う方もいるかもしれませんが、結構実店舗の方へ修理がきたりするのでそのような機械を購入するときの注意点をくどいようですがお付き合いください。
超廉価な刈払機などは10000円~15000円、セールの時など10000円を切るものあるようです。
チェンソーでは15000円~20000円位のものがあります。
ホームセンターが販売しているのでオークションやネットで販売している強烈な中国製と比べれば安心して使えると思います。
ただし、修理は難しいです。
技術的なむずかしさではありません。
金額的なむずかしさです。
エンジンがかからない吹けないという修理がこの時期結構あります。
雨が多いので燃料に水が入っていることが多いです。
当店では燃料に水が入っていた場合は問答無用でキャブレター分解します。
燃料入れ替えただけで動くこともありますが、そういう場合でも必ず分解してきれいに洗います。
これは性格的なものかもしれません(笑)
(というかやっぱりおかしいと再修理に入ってくることも多々あります)
キャブレター分解洗浄で工賃だけで4000円(税別)いただいています。
燃料フィルター、ダイヤフラム、エアフィルター、プラグなどの消耗品を交換すると5000円~10000円くらいかかることもあります。
廉価版の刈払機だとあと数千円で新品が買えるかもしれません。
廉価版チェンソーにしてもガイドバーとチェンの新品が付いてくると考えると、修理するより新品買った方がいいかもしれません。
廉価版の機械の場合は各部の部品もコスト削減でギリギリのものを使っていると思います。
あるところを修理しても次に別な所がすぐ壊れる可能性は高いと思います。
※結構言われる事なのですが、「この間修理したのにもう壊れた」こちらとしてはこの間修理した所は別な所なのですが・・・
でもお客さんとしては修理してすぐ壊れたと思ってしまいます。
廉価版の刈払機やチェンソーは常日頃のメンテナンスをしっかりやらないと、せっかく安いものを買った意味が無くなってしまいます。
プロショップである程度の高い機械を買うとその機械固有の注意点や使用方法、メンテナンス方法などをお店の人が教えてくれるので故障は少なくなると思います。
各部の部品もそれなりにいいものを使用しているので、機械自体の耐久性も高いと思います。
では超廉価版の刈払機やチェンソーは使い物にならないのかというとそうではありません。
一般家庭の庭の草刈りや、枝の剪定に使用するくらいなら問題ないと思います。
庭の草刈り1時間程度で終わり、年に数回しか使用しないレベルならいいのかもしれません。
農家さんレベルの草刈りになると厳しくなると思います。
造園屋さんが使用するには無理です。
また、造園屋さんがそのような機械を使用していたら、足元を見られそうです。(笑)
超廉価版チェンソーも農家さんや薪ストーブユーザーさんが使用するには厳しいと思います。
林業の方は無理です。
最近林業家の方から聞いた話ですが、新しく林業を始める方の中に超廉価版チェンソーを買って仕事に来る方がいるそうです。(チェンソーなどの機械は自分持ちだそうです)
困ると言っていました。
何かわかる気がします。
グループでバイクツーリングに行こうとするときに原付で参加する方がいるとツーリングに支障をきたすと思います。
計画通りにツーリングできないかもしれません。
それと同じようなことが起こると思います。
廉価版にも大きく分けて2種類あると思います。
1.最初から値段ありきで作られたもの。
2.型落ちで安くなったもの。
です。
最近は、他社の価格に対抗するために、わざと廉価版仕様に変更して安くしているものもあります。
この場合ベースとなる機械との差別化を図るためにエンジンパワーを若干落としたりしています。
修理は1が一番難しいと思います。
驚嘆なことを言えばどんなに壊れている機械でも修理できます。(部品さえあれば)
修理できるできないは、兼ね合いです。
この機械の修理代にいくらかかるか?この機械修理してあとどれくらい使えるのか?(耐久性)
このほかにもいろいろな兼ね合いがあります。
お客さんの使用頻度(プロかカジュアルか)、作業内容、製造年代、そのほかいろいろなことを考えて修理したりしなかったりします。
当店では修理に持ち込まれた機械何でもかんでも修理することはありません。
兼ね合いを見ながらお客さんと相談して決めています。
※この仕事を始めた時は修理できるものは何でも修理していたのですが、ある時お客さんから修理せずに新しいの買えばよかったと言われました。
古い機械や使いにくい機械、後継機種の性能が大きくアップしていたりする場合、買い替えを提案することも必要だなと思いました。
修理することがお客さんの為になるのかならないのか・・・
修理は奥が深いです。
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2014-06-28
修理
排気量26ccクラスの刈払機で3万円前後のものは当店でも売れ筋です。
(最近仕入れ価格が上がって当店では35000円前後で販売しています)
農家さんレベルの使用には使えるかと思います。(金属の刈刃使用)
しかしナイロンカッターを使用するには少々厳しいものがあるかと思います。
クラッチ周りギアケースがやはり弱いかと思います。
プロの方が使用するといろいろなところが故障するかと思います。2年ほど使用し修理代金を考えるとプロ機が買えるかもしれないと思うこともあります。
チェンソーは世界的にみるといろいろなメーカーがあります。
ドルマーもなかなかいいチェンソーですが、スチールやハスクバーナチェンソーの1~2世代前のチェンソーのような気がしてしまいます。(大変失礼な意見かもしれませんがご容赦ください)
スチールやハスクバーナは大企業なので開発力はずば抜けていると思います。
そんな中、国産メーカーは頑張っていると思います。
共立、新ダイワのやまびこグループは侮れないと思います。
RM1027、E1042など結構いけていると思います。
チェンソーは車やバイクと違い購入する際の情報減はかなり少ないと思います。
販売する側はそれを補うためにしっかりした知識が必要だと思います。
(車など専門家より詳しい方は多くいると思います)
それには、修理がある程度できたほうがいいと思います。
機械の内部もわかっているのといないとでは、情報量が違ってきます。
ホームセンターさんの場合は、販売品目も多く私ら専門店と比べると覚えることが多すぎると思います。
当店も取扱品目をもう少し増やしたほうがいいかと考えていますが、むやみに増やそうとは思っていません。
知識がないので新しいものに手を出すのが怖いからです。(笑)
もっと勉強しなければなりません(笑)
それではまた