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ハスクバーナ560XPチェンソー修理(2017年12月)

昨年の話です。
ハスクバーナ560XPチェンソーの修理がありました。(当店ご購入チェンソー)
アイドリング時にエンストする。(頻繁に)
再始動が困難という症状という事でした。

当店に持ってきたときに試運転してみたところ、エンストする症状は見られませんでした。
普通なら大丈夫ですよという所ですが、
当店で販売した機械なのでお預かりして、点検することにしました。

いろいろとあるチェンソーでしたし、当ブログでも以前紹介しています。
▼こちら

今回の560XPのお客さんもハスクバーナLS+オイルを使用しています。
すごくいいオイルなので、このオイルが原因でエンストするという事は、機械の方に問題があると思います。

翌日、もう一度エンジン掛けてみてエンストするかどうか試してみました。
10~20秒アイドリングするとエンストする。
再始動しにくい。
再始動しても、10~20秒でまたエンストする。

症状が出ました。

何かがおかしい?
燃料フィルター、プラグ交換、当店の燃料に入れ替える。
症状変わらず。

何かがおかしい。

修理の経験が生かせないのが、コンピュータ制御なのです。(笑)
まずキャブレター調整がない。
ただ、今回の場合はチェンソー新しく使用頻度が少ないので、キャブレターの調整できたとしても・・・

普通のチェンソーならば、エンジン吹かしたりすると何らかの症状が出て、不具合の原因等が分かったりするのですが・・・
コンピューターが補正してうまくエンジンを回転させてしまうので、症状が出にくいし修理の経験が生かせません。(笑)キツイ
現場で使用するときも機械にダメージや不具合があってもコンピュータが補正してそこそこ仕事が出来てしまうこともあります。


思い当たる節を目視やテスターで点検するしかありません。










アイドリングでエンストするという症状だけでもかなり分解して、点検しなければなりません。
これをやらなければ、部品変えたりしても同じだったりします。




このソケット一発で抜いたことありません。(笑)






いろいろ調べて部品交換しました。
取りあえずは、エンストしなくなりました。

これで大丈夫だとは思いますが・・・
症状が出るかどうか、実際に現場で使用してもらうしかありません。
大丈夫であってほしい。(笑)


コンピュータ制御のチェンソーは、アイドリングでエンストするという症状だけでもいろいろな所を点検しなければなりません。
普通のチェンソーならばアイドリングでエンストするという症状だけならばスロー調整するだけで大丈夫かと思います。

普通のチェンソーは他のところに問題があるとその個所が原因の症状が出るのでわかりますが、コンピュータ制御は補正して分からなくなります。
そしてその原因がアイドリング時にエンストするという症状を出すかもしれません。

最大パワーを出すときや使い安くなるようにするときに、コンピューターで補正してくれるのは本当にいいのですが
組み立てミスやダメージによる故障をコンピューターが補正してしまうと不具合に気が付きにくくなります。

エアフィルターの汚れや燃料フィルターの汚れ、メンテナンス不足によるものを補正してくれるのは、最初は良いかと思いましたが・・・
あまりにも汚れてしまっているチェンソーを見るたびに、汚れたという症状だけは補正しない方がいいかもと思ってしまいます。(笑)
※このハスクバーナ560XPのユーザーさんはきちんと手入れしています。ご安心ください。



コンピュータ制御のチェンソーはハスクバーナだけではなくスチールのものも同じように、いろいろと補正してくれます。
排気ガス規制や燃費、パワーアップをコンピュータ制御で補正してくれるのは本当にありがたいのですが、メンテナンス不足、機械の物理的ダメージを隠すような補正は痛しかゆしです。(笑)

スチールのM-トロニック(コンピュータ制御)を搭載しているチェンソーにも不具合はあります。
コンピューターが悪かったり、物理的に何らかの障害があったり(それを補正していたりします)、完璧な機械はないのでそれは仕方がないと思います。

現行機種の不具合の頻度はスチールの方が少ないかもしれません。
ハスクバーナのコンピュータ制御チェンソーは評判が悪いです。

スチールも不具合はあるのですが・・・
スチールのコンピュータ制御付チェンソーは並行輸入品はほとんど出回っていませんし、ネット通販でもほとんど売られていません。
そこにも評判差が大きく出ているかもしれません。

スチールさんに怒られるかもしれませんが・・・
コンピュータ制御のチェンソークレーム修理で十何台対応しています。

こういう不具合もあります。
無償修理で対応させていただきました。
お客さんには少なからずご迷惑をおかけしましたが、素早く対応したのでMS241C-Mに対するお客さんの評価は悪くならなかったと思います。

スチールコンピュータ制御チェンソーも不具合ありますが、各販売店の対応でお客さんの評価が下がらないのも一因ではないだろうかと思っています。

※ハスクバーナ560XPも修理前と後の動画取っておけばよかったです。
忘れてました。


ハスクバーナ、並行輸入品が国内市場にかなり出回ったと思います。
また、ネット通販でもかなり売れたと思います。(実店舗販売より安いので)

対面販売ではないし、並行輸入品であればなおさらクレーム修理は受けられなかったと思います。
調子の悪いまま使い続ければ、当然そのチェンソーに対する評価はガタ落ちになると思います。

以前にもどこかで書いたかもしれませんが、ハスクバーナ346XPチェンソー排気量50ccチェンソーです。
今現在も販売されています。
良いチェンソーだと評価は高いようです。私自身もいいチェンソーだと思います。

346XP発売当初を知っているハスクバーナ販売店さんは、346XPもいろいろ悪い所があった事を知っていると思います。
あちこち改良されたと思います。
発売当初はクレームが多くて泣かされました。(笑)
販売店さんによっては前モデルの242XPが良かったと・・・

私は346XPスプリング防振で振動の少なさに驚いたのでこれは良いと思っていました。
泣かされましたが。(笑)

いっぺんに悪い所が出てきたわけではなく、少しずつ悪い所が発覚するという感じでした。
当店では、悪いという情報をメーカーからもらっていたので、お客さんが知らないうちに対策部品と交換したりしていました。

どういう事かというと、346XPをお客さん自体のミスで調子が悪くなって当店に修理に持ってきます。
キャブレターの故障だったとします。
クラッチスプリングの強化された対策部品が用意されていて、キャブレターの修理以外に対策部品が用意されている所は交換していました。

お客さんに知られずに対策部品に交換することも多かったです。

以前はメーカーさんもクレームになる部品は、販売店に機械販売数くらい部品を先に送ってきていました。
ですから、スムーズに不良部品交換していました。

今は、クレーム申請書を書かなければ対策部品がもらえないようになりました。

346XPもいろいろありましたが、発売当初から数年でクレームを言う方は激減したと思います。
ようは悪いまま使い続ける方が少なかったからすんなり評価が上がったと思います。

ハスクバーナ550XP、560XPも現行機種はあちこち改良されて発売当初よりは良くなったと思いますが、
アフターサービスを受けることが難しい方が多くいるので、評価がなかなか上がらないのではと思っています。

古くからの林業のプロの方は、機械は壊れるの当たり前と思っています。(30~40年前は今より大変だったと思います)
当店のお客さんの中には機械だけは、修理できるところで買わないと後々大変になるといいます。

高くても当店から買うといってくれるお客さんと、安い所から買って修理だけしてくれというお客さん。
私も人間ですし、商売でやっています。
ご理解ください。

どこで買ってもいいと思います。
私自身ネット通販よく利用します。(アマゾンとか)
便利です。

チェンソーや機械商品もネット通販で買うのもいいと思います。
私は子供の頃離島に住んでいて買い物が困難でした。
ネット通販で購入するしかないという方もいると思います。

メンテナンスや修理などのアフターサービスを受ける時は、購入店でサービスを受けることです。
その方がいいと思います。

すぐ近所に販売店があり修理もするところがあっても、その機械をネット通販で購入したならネット通販に修理に出した方がいいです。

販売したお店の方が絶対に親身になって修理してくれると思います。

今回のハスクバーナ560XPチェンソーアイドリングでエンストする。
当店で販売したチェンソーなので、時間をかけて点検して修理しました。

他所で買った560XPだったらここまでやりません。
何故だと思います。
リスクが高すぎるからです。

今回当店で修理した560XP試運転では、アイドリング時にエンスト起こすことはありませんでした。

しかし、実際に現場で使用してみないと本当に直っているかどうかわかりません。
コンピュータ制御の難しい所です。補正です。
もう一か所原因があるかもしれません、補正されて症状が出ていないだけかもしれません。

当店で販売したものなら、何回でも対応できます。
いざとなればメーカーさんに頼ることもします。(販売したときの利益があるので)(笑)

他店購入品でここまで面倒を見る覚悟がありません。スミマセン
簡単な修理ならいいですが・・・(笑)

コンピュータ制御はテスターで点検することが多くなります。
非常に面倒です。
今回のハスクバーナ560XPクレーム修理だったので、高価な部品代がかかっていません。
他店購入品の場合はクレーム修理できませんので修理代金かなり高くなります。

それで、うまく直っているかどうか現場でしばらく使用してもらわないと分からない場合もあります。

修理に出した方は、高い修理代出したのに直っていないと怒ると思います。

修理するリスク高いです。


ハスクバーナ販売店さんの中には、550XP、560XP、修理をメーカーへ丸投げするところもあるそうです。
確かに面倒なので気持ちは分かります。(笑)

ただ、550XP、560XPたくさん修理している販売店さんは、コンピュータ制御チェンソーに対するスキルは上がると思います。

修理技術の差が広がるかと思います。

当店は550XPと560XPあまり修理していないので、スキルアップしていません(笑)

ただ、当店で550XPと560XPを購入してくれた方たちには、550XP、560XPの評価が悪くならないように頑張らなくてはと思っています。

機械商品、小型エンジンは小型軽量化と大パワーを両立するためにシビアだと思います。

特にチェンソーは更に高回転で回すので、なおさら故障のリスクは高くなると思います。

メーカーさんが高品質高耐久性のチェンソーを作ってくれるのが一番ですが、完璧な機械はありません。
販売店側でも出来るだけ壊れないような使い方を説明するなり、アフターサービスで素早い対応で、そのチェンソーの評価を下げないように少しでも手伝いが出来れば幸いです。


しかし、修理はある意味大変です。
次回はその話をしたいと思います。
少し悲しい話になるかもしれません。(笑)

いや~今回は長くんりました。(笑)
お付き合いくださりありがとうごいます。

数日にわたり書いたので、支離滅裂なところもあったと思います。すみません


名機と言われる機械は、販売店のアフターサービスも少しは関わりがああるかもしれません ね。
そう思いたいです。


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    [C1429]

    ご無沙汰しております。
    実は昨年、件のMS241C-Mを中古で購入してしまいました。金額的に無理とは思いつつも店主様おススメの品として気になっていた所に、林業を営む友人が新品で購入し、試用したところその力強さに一発で魅せられてしまいました(笑)

    しかし、やはり中古。気温が上がるに連れて吹けなくなり、ついにはクラッチを繋げない程に…。やってしまったと凹みましたが、リセット機能がある事を知って試したら復帰しました。今のところは快調です。

    そして懲りない私はついにFS240刈払機まで中古購入してしまい(笑)
    このパワーと回りっぷりにも魅了されております。いかにも2スト‼️と言う音も2輪好きにはたまりません(笑)
    しかし、調子に乗ると体力を吸い取られます。
    今やFS240をチップソーや鋸刃用にして、FS130をナイロンカッター専用にしています。
    ハスクバーナ好きのはずがいつの間にやらスチールが増殖しています。でも次はハスクT536Liが欲しいのです、お高いので中々買えずにいますが…。
    • 2018-01-21 20:41
    • ひっちっち
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