
もう10年以上前に購入したチェンソーらしいです。
使用頻度は少ないと思います。ソーチェンはチェンソー購入時のままだそうです。
ソーチェン交換したことがないという事です。
ここ最近はスチールから型落ちの激安チェンソーが出ています。
激安というのは、性能に対してこの価格は安いねという事です。
2万円強のチェンソーもあるので、修理に持ってこられたお客さんは、買い替えようかなとしていました。
ゼノアG3500目一杯使いこんでいるならば、私も買い替えを勧めましたが・・・
ガイドバーも悪くないし、ソーチェンも目立てすればまだまだ使えます。
エンジンも問題ないようですし、オイルが出ないだけなんです。
たぶんオイルポンプの不具合です。
実は、当時ゼノアのオイルポンプは悪かったのです。
何度か改良されていると思います。
購入当時であれば、無償で部品交換できたはずですが、今は保証修理は終わっています。
(部品自体の経年劣化との兼ね合いから)
販売店によっては、販売店側からお客さんに連絡して対策部品を無償修理するところもあるのですが・・・
チェンソー専門店でなければ、なかなか難しいかと思います。
今回の修理機は使用頻度が少ないので、使い込んでの故障ではないと思います。

表で修理しています。
お店の前、少し汚いですね。
油で汚れています。(笑)
店の前で簡単な点検するので、作業台は欲しいのです。(笑)
作業台がいるくらいの点検が簡単な点検かという事もありますが(笑)

今年初めの寒い時期です。
寒かった。

修理室はちゃんとあるのですけどね(笑)
修理しているところを道行く人に見せています。(笑)
これで結構、修理機を持って来る人が増えたかもしれません。(笑)

ポンプみます。

汚れてオイルポンプが見えません。
お店の前の作業台ですが、修理機清掃用のコンプレッサー設置しています。
(奥の修理場と店前にコンプレッサー2台)
オイルホース自体に問題はなさそうでした。

オイルポンプが初期型のようでした。

ウォームギアのネジ山がなめていました。
ウォームギアだけの交換で直るかと思うでしょうが、またすぐウォームギアが傷んでしまいます。

オイルポンプ一式交換になります。
ゼノアは当時苦労したのではないでしょうか?
いろいろと改良しているようでした。
ウォームギアの形状から材質いろいろ調べたのだと思います。
オイルポンプのギアのかみ合わせから材質ノウハウが蓄積されたと思います。
不具合はマイナスですが、マイナスだけで終わらせるのではなくノウハウとして今後の新型機械に反映させることができると思います。
ゼノアの今後出る新型チェンソーのオイルポンプの初期不良は少なくなると思います。
G3711、以降のチェンソーではオイルポンプ良くなっていると思います。

きれいに洗って組み立てです。

チェンオイル良く出るようになりました。
OKです。

エンジン掛けて気になったのが燃料の悪さ
白煙でまくり、燃料は臭いです。
ハスクバーナのオイル勧めたのですが、チェンソー使用頻度が少ないとのことだったので、販売やめました。
エンジンの掛も悪かったです。
当店試運転用燃料入れたらずいぶんよくなりました。
使用頻度は少ないチェンソーでしたが、長年放置されていたので燃料フィルターや点火プラグ、ゴム製部品の点検などを行い修理代金税込1万円ほどかかりました。
エンジンは粗悪な燃料を使用していたので、中はすすけているかと思います。
不思議なことに、G3500同じような故障機がありました。
オイルが出ないという事でした。
知り合いが修理するという事で、ピストンストッパーだけ購入しました。
オイルポンプが悪いかもしれませんと一応伝えましたが・・・
分解して中を見てみないと本当にどこが悪いか分からないのですが・・・
ピストンストッパーだけでクラッチシューを外すのは難しいと思います。
(専用工具が必要)
スチールMS880チェンソーが調子悪いと修理に入ってきました。
エンジン掛けて吹かしてみて、故障個所の見当が2か所。
コンピュータ制御じゃない機械は、経験で故障個所の見当がつくなと改めて思いました。
普通のエンジンを推奨しているわけではありません。
私自身はコンピュータ制御推進派です。(笑)新し物好きなので
それではまた。
工場では、ネジの締め付けトルクは、決められていて電動工具等で自動で締め付けていると思います。
プロ用機械は、ネジが緩いことなどまずありませんが、廉価版の機械はネジが緩いものは意外とあります。
プロ用機械はおそらく電動工具で絞めた後に人間がもう一度締めているかもしれません。(確認を兼ねて)
廉価版は価格が安いのでそこまでのコストをかけていないと思います。
当店ではプロ用機械は販売時の点検整備はあまりしません。(メーカーでしっかりやっていると思っています)
逆に廉価版の機械の方が点検整備しっかりやっています。(笑)
販売店においては廉価版機械の方が手間がかかっていると思います。
すべての販売店が点検整備しているか
どうかは分かりません。
ネットショップで大量に販売している所など点検整備は無理かもしれません。
特に価格が安い所は、そこまで人件費もかけられないかと思います。
それは仕方がないことだと思います。
チェンソーは危険な道具なのでそれではいけないと思いますが・・・
メーカーも利益を出さなければいけないので、どこかでコストをカットしなければならないでしょう。
部品の品質を落とし、価格を下げる、または、組み立ての作業を人件費の安い所で行う、組み立てのチェック手間を減らす、という事で価格を抑えなければ、お客さんが喜ぶ低価格は出せないでしょう。
当店のような小規模プロショップは、そこに商機があるかもしれません。
他所が出来ないことをやることで。
箱から出して試運転するだけでなく、ある程度ばらしてチェックするという事が出来るのです。
1~2台であれば私の暇な時間でチェックできますが、これが10台100台になってくると専任の人間を置かないと無理です。
人を雇うとコストがかかります。
コストをかけない方法もあります。
チェックしない点検整備しないという方法です。
当店も廉価版機械をよく売るようになってから、プロ機を売る方が手間がかからないと再認識しました。(笑)
ただ、今回のオイルポンプのところまで分解して増し締めする点検は出来ないです。
でもこういうことは滅多にないと思います。