今回はチェンソーアートに関係するような内容かと思います。
関係ないと言われるかもしれませんが・・・
(チェンソーアートに詳しくないのであくまでも私の思い込みです)(笑)
エンジン式チェンソーは、同排気量であれば回転数でチェンソーの能力を判断していました。(私だけかもしれませんが)(笑)
2ストロークエンジン同排気量であれば、単純に考えて単位時間当たり回転数高い方がパワーがあります。
1分回に100回燃焼するより、200回燃焼する方が熱量は大きくなります。
熱量が大きければパワーも大きいです。
一時期はエンジン最高回転数至上主義的な感じもありました。(笑) 242XP16000回転回ってました。
最高回転が高いという事は一つの目安になりますが、使いやすいチェンソーかパワーがあるかと 一概に言えません。
特に最近は排気ガス規制もあり、ロングストロークエンジンになってきていますし、高回転を出すことが難しくなってきているかと思います。
しかし、チェンソーとして劣っているかというとそうではありません。
実用回転域は8000~10000回転くらいですし、パワーバンドも広くなります。
最近のチェンソーは、使いやすいチェンソーになるかと思います。
※排気ガス規制後のエンジンはコンピュータ制御搭載か排気量をアップして前モデルよりパワーを得ているかと思いますエンジン式は最高回転数がエンジン性能の一つの目安になっていたかと思います。
バッテリーチェンソーはモーターの回転数はあまり表記されていません。
どちらかというとソーチェンスピードを表記していると思います。
ハスクバーナ536LiXPチェンソー、3/8ピッチ1.1mmゲージ仕様でソーチェンスピード 20m/s
マキタMUC353チェンソー、3/8ピッチ1.3mmゲージ仕様でソーチェンスピード 20m/s
スチールMSA200チェンソー、1/4ピッチ1.1mmゲージ仕様でソーチェンスピード 16m/s
となっています。
パッと見るとスチールMSA200チェンソーが4m/sもソーチェンスピードが遅いと・・・
ここが、能力が分からないところです。
ピッチが異なるのと、スプロケットの歯数が異なるからです。
チェンスピードを上げたいのならば、スプロケットの歯数を増やせばスピードは上がります。
細くて柔らかい木を切るならば、スプロケットの歯数増やす方がいいでしょう。
ただ、いろいろなケースがあります。
闇雲に歯数を増やすと切れ味が悪くなるケースもあるかと思います。
ハスクバーナ536LiXPチェンソー、3/8ピッチ1.1mmゲージ仕様でソーチェンスピード 20m/s
スプロケット歯数6T
モーター回転数を計算してみました。
約10729rpm
マキタMUC353チェンソー、3/8ピッチ1.3mmゲージ仕様でソーチェンスピード 20m/s
マキタMUC353もカタログデータは同じなので計算すると同じ答えになります。
約10729rpm
スチールMSA200チェンソー、1/4ピッチ1.1mmゲージ仕様でソーチェンスピード 16m/s
スプロケット歯数7T
モーター回転数
約10798rpm
私の机上の計算では、モーター回転数ほぼ同じだという結果が出ました。
ただし、あくまでも私の計算なので、間違いの可能性もあります。(笑)
間違いがありましたら、教えてください。

モーターの回転数は各社ほぼ同じ、トルクはどうなのか?
そこが知りたいですけどわかりません。(笑)
さて、ここで各メーカーがどういう味付けにするか面白い所です。
スチールはもともとの標準仕様が1/4ピッチです。
ハスクバーナとマキタは最近1/4ピッチを出してきました。(ハスクバーナはもう一年ほど経ちますが)
ハスクバーナ536LiXPチェンソー 1/4ピッチ仕様時 ソーチェンスピード約 18.168m/sになります。
マキタMUC353チェンソー 1/4ピッチ仕様時 ソーチェンスピード約 19.569m/sにあります。
このソーチェンスピードは3/8ピッチ仕様時のメーカー発表ソーチェンスピードから導き出しています。
メーカー発表の値ではないので予めご了承ください。
マキタは1/4ピッチ仕様でもソーチェンスピード20m/sとカタログで発表していますので、私の計算もあながち間違っていないかと思います。(笑)
モーターの回転数がほぼ同じなのに、ソーチェンスピードが各社異なるのはなぜか?
ソーチェンスピードが違うのはスプロケットの歯数です。
トルクフルな感覚を出すのか?ソーチェンスピードを出すのか?
スチールはトルクフルな感覚を重視したのではないかと思っています。
歯数を少なくして、ソーチェンのストップを少なくしたかったのではないでしょうか。
ソーチェンスピードを遅くすると切削時にゴリゴリ感を感じてしまいます。
それを解消するために、スチールは当時新しいチェンを開発したのかもしれません。
(あくまでも私個人の考えです)
反対にマキタはオレゴン91PXや25APソーチェンを使用する事を優先したので、ソーチェンスピードを上げてゴリゴリ感を少なくしたのかもしれません。
(あくまでも私個人の考えです)
マキタの場合流通経路が、スチールやハスクと異なるので、種類の異なるソーチェンを採用することが難しいと考えたのかもしれません。
1/4ピッチのスプロケット歯数が多いとトルクは落ちるかもしれませんが、ソーチェンスピードを重要視する作業もあるかと思います。
造園屋さんの剪定作業、特に細い枝を切る作業ではトルクよりもスピードが欲しいと聞きます。
それと、チェンソーアートです。
ソーチェンスピードが速い方がきれいに彫れると聞いたことがあります。
ソーチェンスピードだけで見ると、チェンソーアートにはマキタMUC353が一番良さそうです。
マキタMUC353は1/4ピッチ仕様のスプロケット歯数9Tです。
ハスクバーナ536LiXPは歯数8Tなんです。
そこで、当店ではハスクバーナ536LiXP用で1/4ピッチ スプロケット歯数9Tを用意しました。

左はハスクバーナ純正スプロケット、右 秘密兵器(笑)
このスプロケットを組み込んだチェンソーは販売しません。
部品として販売するつもりです。
ただ、数が少ないので、ハスクバーナ536LiXPチェンソー当店ご購入のお客さんに限らせていただきます。
申し訳ありませんが、何卒ご理解のほどよろしくお願いします。
価格勝負ができないので、このような姑息な手段で・・・(笑)
▼ハスクバーナ536LiXPチェンソーこちら工作機械が欲しいです。
持っていても操作ができないですが(笑)
いろいろ、提案することがあっても あまりにもマニアックすぎて、販売につながらないのが玉にキズです。(笑)
自転車の変速ギアと同じ原理です。