マキタMUC254チェンソーなかなか評価も上々のようです。
当店では飛ぶように売れているわけではありませんが(笑)(片手で数えられる)
評価がいいのは、機械本体の性能がずば抜けているからというわけではありません。
バッテリーチェンソーとしては、上位だと思いますが。
確かに、ソーチェンスピードはバッテリー18Vとしては世界最高かもしれません。
パワーも18Vとは思えないものがあります。
しかし、エンジン式チェンソーと比較すれば、まだまだだと思います。
それでもこのMUC254チェンソーは販売方法がうまくいけば、面白いかもしれません。
メーカー開発の気合の入り方が、感じられます。
どういうところかというと、使いやすいシステムは、インスパイアする。(笑)
ライセンス料とか詳しいことはわかりませんが、ユーザーが使いやすいというものは取り入れるという割り切りが感じられます。

まずは、チェンオイルキャップ、これはハスクバーナの最近のチェンソーで採用されている方式です。
キャップは飛び出ているところを少なくして本体とツライチになるようにしたいです。
凸凹がない方が使いやすい。
しかし、キャップの開け閉めがあります。
ハスクバーナ方式は意外といいシステムだと思います。
このようなキャップはすでに他の業界で一般的なのかもしれません。(私が知らないだけかも)



次は、サイドチェンテンショナーです。
これは、スチールチェンソーのものをインスパイアしているかと思います。
サイドチェンテンショナーはいろいろな方式がありますが、私はスチール方式のものが一番いいと思っています。
取り付けがしやすく調整しやすい。
脱落防止のバーナットもスチール方式です。
これもスチール方式が壊れにくいと思います。
このように、ユーザーサイドから見て使いやすいという方式は、素直にインスパイアして取り入れているところに、開発の方の割り切り、いいものならば取り入れるという潔さのようなものを感じます。
ツールフリーにしなかったというのは軽量化のためかもしれませんが、チェンソー販売店としては工具を使用してナットで締め付ける方がいいと思っています。
シンプルです。
あくまでも私個人の考えですが、どんなに安全装置をつけていても、チェンソーは非常に危険な道具です。
小学生に使わせていいような機械ではありません。
ですからせめてチェンソーを使用するという方は、チェンソー使用時にプラグレンチという工具くらいは常備しなくてはいけないと思っています。(心構えみたいなものです)
スミマセン偉そうに言いました。(笑)


ただ、少し残念だったところは、ここです。(笑)
何かの部品を流用したのか、それとも寸法を間違ったのか?

このせいで、あるガイドバーが使用不可になってしまいました。(笑)
許容範囲が狭いチェンテンショナーなんです。
この点は、マキタの方ににも伝えていますので、そのうち改良されるかと思います。
サムライレジェンドの方でも対応すると思いますが、こちらもしばらくかかるかと思います。
当店で販売するマキタMUC254に関しては、サムライガイドバーが使えるようにして販売しています。
チェンソーのほうを改良しているのか、ガイドバーを改良しているのか、秘密 ♡ (笑)
マキタさんのフットワークが軽ければ速攻で、問題解決します。(笑)
それでは、サムライガイドバーの対応は必要ないと思うかもしれませんが、サムライの対応があれば、スチールチェンソー用としても使用できるようになるので、それはそれでGOODです。
各メーカー同一ガイドバー同一ソーチェンで、ガチンコ対決ができるかも?(笑)
(天心園さんよろしくお願いします。勝手なことを言って申し訳ありません)
今回のマキタチェンソーですごいと思ったところは、モーター回転数です。
ソーチェンスピードが22.5m/s、国内でこのスピードのバッテリーチェンソーは無いかと思います。
私の計算だとモーター回転数12000回転くらいです。
バッテリーチェンソーのモーターとしては速いと思います。
また、時間は短いですが、太枝モードとしてモーターのパワーをあげる機能もついています。
これは、モーターの回転が上がるというよりトルクが上がるという感じです。(私の体感)
電流をアップしているそうです。
長く使えるとモーター焼き切れるので短い時間しか使用できないのだと思います。
このモーターの回転数とパワーを18Vのバッテリーから出しているということが凄いです。
さすが 長年バッテリー電動工具を製造してきただけのことはあるのかもしれません。
18Vですごいと思います。
そして、エンジンチェンソーに対抗するパワーを求めるほうではなく、高所作業に使いやすくするために軽量化しているところが、バッテリーチェンソー普及させるためという目的が感じられます。
プロの方がいいと言えばブランド力は上がってきます。
うまく販売していけば・・・世界的にも・・・・
トヨタのレクサスブランド、ダイソンの掃除機、みたいな。
ダイソンがモーターとバッテリー技術引っさげて、この業界にきたら怖いですね(笑)
来ないと思いますが・・・・ 風のうわさでは自動車業界に参入予定だそうですね。
話がそれました。(笑)
マキタMUC254バッテリーチェンソーなかなかいいのですが、標準仕様のままだと能力を発揮できないかと思います。
そのあたりが、スチールやハスクバーナとの違いかと思います。
アプローチの仕方が、若干異なります。
これは母体とする業界が異なるからなのかもしれませんね。
チェンソーのカッティングシステム非常に複雑です。
しかも、年々種類は増えています。
正直私自身すべてを把握しているという自信はありません。
当店でも.325ピッチのソーチェンは10種類以上用意しています。
全部だと30~40種類くらい在庫しています。頭の中だけで数えたので、もっとあるかもしれません。
これからもっと増えてくると思います。
ある大手メーカーが本格参入してきます。(この件に関してもブログ書きたいと思ってすでに数か月(笑))
ソーチェンだけで、これだけあります。
これにガイドバーや各メーカーのバーマウント方式、私もすべて把握していません(笑)
私も電動工具 ドリルだけ考えても、どれだけの種類や対応する物や用途さっぱりわかりません。
明日からドリルを置いたとしても、この作業用にはこのドリルが最適で、とかいう説明はむりです。
チェンソーもドリルも動力源で回転させていますが、実際に対象物に当たるところは刃物です。
チェンソーという機械を売っているだけでは無いのです。
ソーチェンという刃物とセットで販売しています。
いくらいいモーターを持っていても、うまくいかない場合もあります。
国内のチェンソーメーカーはチェンソー本体とカッティングシステムを標準仕様でも数種類用意しています。
カッティングシステムはメーカーさんとユーザーさん直接対話できないかと思います。
その間に販売店がいるので、スムーズに事が流れるのだと思います。
カッコつけすぎました。
もう夜遅いので寝ます。もう一時になります。
実用的には問題がないのですが、
毎日触るナットですし
やはり良いものを使用してほしいと思います。
毎日触りたくなるというのも
実用性のうちだと思います。
そのあたりの解釈に
チェンソーメーカーのフラッグシップ機と
マキタチェンソーの
「考え方」の違いを感じます。
私はこのチェンソー、カスタマイズという考え方が
似合っていると思います。
サードパーティー製
ソーチェン、ガイドバー、脱落防止ナット 笑
何のデザイン性もないマキタのシールが貼ってある所に
ピッタリと張れるステッカー。
俺のチェンソー、とかいう
どこかで聞いた事のあるフレーズで。
もっと渋い色の展開も欲しいですね。
本革グリップカバーとかが似合っちゃうような。
仕事も人生も
遊び心(余裕)があったほうが、
金銭の大小云々より
結果自分の中に残るものがあるんじゃないかなーと
思っています。
あ。天心園さん、私も楽しみにしています 笑