数か月前のことですが、ネット通販で販売したハスクバーナ353チェンソーの修理です。
使用中にエンジンストップしたという内容だったと思います。
症状からして一抹の不安がありました・・・
チェンソーが送られてきて、スターターを引いてみましたが、その感触が最悪の事態を予感させてしまいました。
やはり焼き付いていました。


昔はシリンダーを研磨して再生し、ピストンだけを交換することが多かったようです。
(何十年昔)
私がこの業界に入ってきた当時は、当店ではシリンダー研磨することはほとんどありませんでした。
ハスクバーナの技術の方から、焼き付いたときはピストンシリンダー両方交換したほうがいろいろな面でいいということを聞いていました。
自分所有のチェンソーであればシリンダー研磨して再利用してもいいと思うのですが、お客さんのチェンソーなのでできればきちんとしていたほうがいいと思います。
ハスクバーナのチェンソーは高回転なのでシビアだと思います。
さて、何が原因で焼き付いたのか?
新品の機械の場合 それがはっきりしないと心配です。
初期不良欠陥が原因であれば、部品交換しても また同じように故障するかもしれません。
今回は、原因がすぐにわかりました。
燃料タンクに燃料が残っていたので確認してみると

生ガス(オイルと混合していないガソリン)でした。
お客さんに、連絡しました。
生ガスをほかの機械にも入れているとそれらの機械も焼き付いてしまうからです。
話を聞いてみると、たまたま知り合いの携行缶から生ガスだと知らずに給油したようでした。
燃料には十分に気を付けなければなりません。
燃料を共有することもあるかと思います。
必ず混合燃料かどうか確認し、出来れば混合燃料を作る担当にご自身がなるべきかもしれません。
当店のお客さんの中には、他人が作った燃料は使わないというくらい、燃料に関してはシビアな方もいます。
仕事の応援でに出向き、燃料支給するといわれても自分の燃料を使うそうです。
まあ、たとえきちんと調合された混合燃料であっても、ガソリンが古かったり、オイルが粗悪なものであれば使わないほうがいいと思います。
353のお客さんも当店からハスクバーナLS+オイルを購入していただいているので、調合ミスか容器を間違えたのかと思っていました。
とりあえずは、焼き付きの原因がチェンソー本体ではなく燃料にあったということで修理する側としては一安心です。
原因がわからない故障は、不安になります。(再発する可能性があるからです)
ピストンシリンダーを載せ替えればOKでしょう。
ピストンシリンダーは346XP用のものにしようと考えていました。
(お客さんにその旨お伝えしたのですが、よく伝わらなかったようです(笑))
353と346XPのシリンダーは構造が若干異なります。
材質も異なるかもしれません。(色が違う)

353と346XPはほかにも異なるところはありますが、シリンダーが一番大きな違いだと思います。
修理自体は、すんなり終わりました。
新品のピストンシリンダーになったので、アタリ(慣らし)が出るまでしばらくかかるかと思います。
アタリが出れば、パワーアップしたと感じるのではないかと思っています。
燃料に関しては、また後日裏ブログで書いてみたいと思います。(笑)
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