スチールからMS150、MSA160用のカービングバーが発売になりました。
6月に発売になって仕入れていたのですが、なかなかブログにアップできませんでした。
いろいろほかのことが忙しくブログのネタは溜まる一方で・・・自分の中で鮮度が落ちるとそのネタはボツになっていきます。
最近はボツになりそうだなと思うと写真も撮らなくなってきました。(笑)
話がそれました。(笑)
MS150チェンソーのソーチェンは、1/4ピッチ、1.1mmでスチールだけが製造している特殊なソーチェンと言っていいでしょう。
カッターサイズは今までの1/4ピッチソーチェンよりもさらに小さいです。
ソーチェンが小さいということは、ガイドバーの先端を小さくできます。
また、ソーチェンも小さいのでソーチェンを取付けた状態ではさらにRは小さくなります。
チェンソーアートの方たちがこのソーチェンを見逃すはずはなく、評判もいいのではないでしょうか。
ただ今まではスチールからはローラートップバーしかなく、ツムラなど他社製でこれ用のカービングバーがあっただけです。
これはあくまでも私の推測ですが、チェンソーアートバー(先端径が小さいカービングバー)としてはスチール製としては初めてなのかもしれませんね。
今までもスチールブランドのカービングバーはありましたが、メイド・イン・ジャパンでした。(私の記憶の中でです)
(ツムラかスギハラのどちらか?)
今回のガイドバーは目新しい所があります。

パッと見の外観は普通のカービングバーと変わらないように見えます。
矢印部分の線は長さを測るのに便利かもしれません。(線が古くなっても見えていればいいですが)

上からツムラ、スチール、サムライです。

ツムラのカービングバーと比較してみます。
スチール製は30cmになります。
25cmのものは注文時になかったと思います。(25cmのものがあるかどうかわかりません)
ツムラ製は25cmです。
MS150の場合は標準のガイドバー長さが25cmなのでスチール製カービングバーを使用する際は、ソーチェンも長いものを使用しなければなりません。
ガイドバーの形状は長さが違いますが、スチール製が緩やかにカーブを描いています。
ツムラ製は緩やかな曲線ではなくストレートになっています。
これはチェンソーアート界のパイオニア城所さんの意見を取り入れてこのような設計になっているそうです。
チェンソーアートに使用するのに便利だということです。
数多くの作品を手掛けてきた方の意見を取り入れることはいいことだと思います。
もう一つの特徴はこちら

先端径はツムラ製の方が細いです。
そして、写真を見ておわかりかもしれませんが、ステライト鋼の取り付け方が違います。
ツムラはガイドバーに溶接方式でステライト鋼を盛り付けて、それから研磨しています。(一般的なステライトバーだと思います)
スチールはガイドバーの本体とステライト鋼の先端を別々に製造し、接着しています。(たぶん溶接で付けていると思います)
スチールの通常のハードノーズバーもステライト鋼の先端を接着している物が多いと思います。
(古いものなど私も知らない物があるかもしれません)
日本方式はステライト鋼を溶接する技術者の技術が重要になってくるそうです。
国内のメーカーさんによると日本はこの技術に優れているそうです。(自信があるようです)
耐久性も高いと思われますが、大量生産には向かないかもしれません。
スチール方式は大量生産に向いていると思います。
価格を比較してもかなりリーズナブルだと思います。

先端のアールはツムラ製が小さいです。

スチールは接着式なので矢印のようなつなぎ目ができてしまいます。

国産のカービングバーは一枚ものの鉄から削りだしています。

スチール製は積層構造のようです。
矢印部分にスポット溶接の跡があります。

積層構造のものは強度は落ちますが、軽量化が容易です。
25cmのツムラ製カービングバーが246gに対し、スチール製カービングバー30cmは260gです。
差が14gしかありませんでした。
積層タイプは耐久性の面で劣りますが、MS150、MSA160クラスのチェンソーはもともとパワーのあるチェンソーではありませんし、耐久性や強度も十分だとスチールは考えているのかもしれません。
チェンソーアートには城所プロの意見を取り入れたツムラ製がいいような気がします。
(チェンソーアートやったことがないので素人考えですが)
スチール製は造園屋さんなどにいいかもしれません。
コストパフォーマンスも高く軽量だからです。
MS150Tを使用している造園屋さんからすると25cmのカービングバーがほしい所かもしれません。
それではまた。
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