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マキタ電動工具(バッテリー)

昨年から、マキタ商品も取り扱うようになりました。
まあ以前からお客さんのマキタ機械など修理もしていましたし、お客さんから依頼を受ければ新品機械も仕入れもしていました。

昨年からマキタの営業の方が来店してくれるようになりました。

数年前から、電動工具販売店さんが造園林業機械業界に参入してきていたので、少なからず危機感を持っていたところでした。

今回は、マキタの方といろいろ話をして面白いことを聞いたので、それを少し書いてみたいと思います。

私は電動工具業界のことは詳しくないので、聞いた話をうまく理解していない場合もあるかもしれませんが、そのあたりのところはご勘弁ください。


マキタはバッテリー電動工具で一人勝ちといわれるくらい、急成長したようです。
私は、どれくらいシェアを拡大してどれくらいすごいことなのか正直よく把握していません。(笑)

以前は日立工機が一番だったのでしょうか?


マキタはリチウムイオン電池への移行が速かったので、業界のシェアを大きく獲得できたようです。

なぜ移行が速かったのかが、面白い話でした。

今から20年前くらい もっと前かな?

ソニーがビデオカメラ発売しました。
ソニーハンディカム、結構売れたのではないでしょうか。

それに使用されていたのがリチウムイオンバッテリーだったと思います。

当時はスタミナハンディーカムとして、長時間録画できるビデオカメラが出てきたなあ と思っていました。
それが、リチウムイオンバッテリーだったと記憶しています。(あくまでも私の記憶です(笑))

当時 充電式バッテリーはニッケルカドミウム電池(ニッカド電池)でした。
いいバッテリーでしたが、メモリー効果など劣化が激しかったと思います。

その点を克服したリチウムイオン電池だったと思います。(ソニーすごい)(笑)
ただし、価格は高かったと思います。

ソニーとしては、何とかしてリチウムイオン電池を普及させたかったと思います。

今でこそ、車やスマホなどいろいろなものにリチウムイオン電池使用されていますが、当時はそこまでなかったはずです。

そこでソニーが目を付けたところは、電動工具メーカーです。
ニッカド電池式のバッテリー電動工具はありました。
日立工機、パナソニック、マキタ、リョービなどです。

ソニーとしては家電ライバルメーカーの日立工機やパナソニックには、話を持っていきにくいことがなんとなく理解できます。(笑)

しがらみの少ないマキタやリョービだったのかもしれません。

マキタはソニーの話に素早く反応したのだと思います。
マキタの営業マンの話によるとリチウムイオン電池を採用した電動工具はマキタが一番最初だということです。

そして、リチウムイオン電池に素早く変更したことによって、電動工具市場を席巻したのでしょう。
電動工具業界に疎いので、マキタの急成長ぶりがどれくらいのものなのか、正直よくわかりません。(笑)

リチウムイオン電池で大きく成長したというところなのでしょう。

リチウムイオン電池をエネルギーブロックとして考えると、マキタは大きなアドバンテージがあると思います。

マキタのエネルギーブロックは市場にたくさん出ています。
電気をエネルギーとして使用する商品、マキタから数多く出ています。

建設大工道具用電動工具以外にもたくさんの商品があります。

例としてラジオとかスピーカーです。
結構いい音出しています。
この音はひょっとしてソニーが絡んでいるかもしれませんね。(笑)

バッテリーはエネルギーの入れ物と考えることができます。
ガソリンで考えると携行缶ですかね。(笑)

ガソリン携行缶と比較するとバッテリーという入れ物は非常に高価だと思ってしまいます。
ただ、ガソリン携行缶は入れ物は安いのですが、ガソリンというエネルギーが高価です。
バッテリーは電気を入れますが、ガソリンと比べると電気代はかなり安いです。

ガソリンのメリットは給油が短時間にできる、ガソリンはこまめに買うことになるので価格が高いと気づきにくい。
デメリットは管理が面倒、管理を怠ると機械にも影響が出るなどです。

バッテリーのメリットはガソリンと比べると管理が簡単、機械に影響が出にくい、家庭で充電できる、電気代はかなり安い。
デメリットはエネルギー充填に時間がかかる、バッテリー満タンで使用できる時間が少なすぎる(ガソリン携行缶は1日作業できる)

大型チェンソーになるとバッテリー式は質量が大きくなるということもあります。
しかし、バッテリーは音、排気ガスがないということが強みです。

何を重要視するかによって使い分けができると思います。

マキタのバッテリーは市場シェア高いので、いろいろな業種に参入しやすいかと思います。
バッテリーとモーターの蓄積された経験値は非常に高いと思います。

ただ、パワーユニットが優れていても商品全体のパッケージまでいいかというのはまた別です。

林業造園業界のエンジン式機械でもエンジンの能力はすごくいいけど、道具のパッケージとしてはイマイチという商品は多々あります。(笑)

F-1などの自動車競技などは、シャシーとパワーユニット 片方だけ優れていても勝てません。
両方が高いレベルでバランスよくかみ合わないと勝てないです。

マキタは空調服やコーヒーメーカーまでバッテリーで動くものを商品化しています。
恐るべしです。(笑)


バッテリーで市場を囲い込むことは有効な手段かもしれません。

バッテリーもこれから進化していきます。

次のバッテリーは全固体電池でしょう。(空気電池というものもあります)
世界でしのぎを削っていると思われます。


全固体電池が実用化されれば、どのようになるのか?

モーターの進化もこれからさらに進むと思います。

ただ、どんなにパワーユニットが進化しようが、林業造園機械の大本は刃物です。

商品は各部分の性能が高いレベルでバランスよくマッチしないといい商品にならないと思います。

何か技術のブレイクスルーがあると・・・

面白いですね。


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  • コメント : 4
  • コメント

    [C1498] Re: タイトルなし

    こんにちは、
    ご指摘ありがとうございます。
    いや~、お恥ずかしい。
    頭の中では固体でしたが、入力変換した文字が個体でした。

    全く気が付きませんでした。スミマセン

    全固体電池は電解質のほうは何とかめどが立ったのではないでしょうか。
    後は電極との界面の技術が重要になってくるようですね。

    液体のような接触面が固体には難しい。
    この部分でも日本にはスペシャリストがいるので、一歩先を行っているのではないかと、この部分の量産化の技術が確立すれば一気に全固体電池にシフトするのではないかと思うとわくわくします。(笑)

    バッテリーツールがもっと使いやすい道具になるかと思います。

    日本の技術者コツコツと頑張ってくれています。
    ただ、日本は技術者に対して見返りが少ないのが・・・

    もっと大学の研究者に税金使ってほしいですね。(笑)
    • 2018-09-26 10:29
    • チェンソーヤ
    • URL
    • 編集

    [C1497]

    全個体電池ではなく、全固体電池ですね
    現在のリチウムイオン電池は、電解質は液体ですが
    電池全体として、固体材料にする意味ですね。
    メリットは、燃えない(燃えにくい)ため、安全製が高いことです。
    自動車メーカーは容量もそうですが、安全性を重視して開発しているようです。
    それと、4V級の電圧にすることを目指しています。
    • 2018-09-25 11:16
    • D氏
    • URL
    • 編集

    [C1487] Re: タイトルなし

    こんにちは、
    リチウムイオン電池に次は、燃料電池かなと思っていましたが、なかなか燃料電池は難しそうです。
    技術のブレイクスルーがあれば一気に行くのかもしれませんが・・・

    5年ほど先はなんとなくどのような感じになっているか想像できますが、10年20年先はどうなっているのか。

    30年以上先はほんとにどうなっているか。(笑)
    • 2018-07-30 09:08
    • チェンソーヤ
    • URL
    • 編集

    [C1486]

    SONYのハンディカム懐かしいですね。
    だって〇〇時間だもん、スタミナハンディカム
    というキャッチコピーでしたね(笑)

    バッテリーは残量等の情報を表示できるとして、インフォリチウムバッテリーなんて謳ってました。
    不思議な事にハンディカムでは(さほど?)騒がれなかったリチウムイオン電池、その後のノートパソコンVAIOやケータイになると発熱、膨張、液漏れ…先駆者として相当辛酸を舐めた事でしょう。
    バッテリーツールがここまで普及するとは当の技術者もどこまで想像していたのでしょうね。
    • 2018-07-27 22:39
    • ひっちっち
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