.325ピッチのソーチェンは、最近新型のソーチェンが投入されています。
あくまでも私の予想なのですが、.325ピッチは今現在の主流である21BPタイプから95(ピクセル)タイプに移行するのかもしれません。
ゲージ幅が1.5mmと1.3mmでたった0.2mmの差ですが、軽量化を考えると1.3mmを選択するほうがいいのかもしれません。
ガイドバーも軽量化できますしチェンソー全体の質量、使いやすさを考えるとカッティングシステムの軽量化も重要なのかもしれません。
ただ、軽量化すると耐久性は落ちてきます。
ガイドバーに関しては新しい材料、新しい製法で耐久性もアップさせてきているのかもしれません。
ソーチェンの種類が増えることは、選択肢の幅が増えるのでいいかと思います。
しかし、逆に言うと何を選べばいいのか? わからなくなります。(笑)
また、すべての人が同じ条件下で作業するわけではないので、ベストなソーチェンはこれだと特定することはできないかと思います。
作業内容や環境で変わってくると思います。
ユーザーさんから貴重な情報をいただいたので、紹介したいと思います。
同じような作業内容の方の参考になるかと思います。
ソーチェン切り比べ
0.325ピッチ0.50ゲージのピクセルソーチェンで、SABRE、95TXL、X-CUT、23RMで切り比べしてみました。
使用したチェンソーはハスクバーナ135e、13インチガイドバーです。
私は、薪ストーブユーザーで、基本的には玉切りのみでのチェンソー使用で、木の伐倒は数回程度です。(山あり。今後伐倒回数は、増えると思います。)
ソーチェン等の都合で、135eにピクセルソーチェンを使用しています。
今回、『杉、くぬぎ、なら、けやき』の大きいもので、直径60cmを玉切りしたので感想を書き込みします。
SABREですが、切りはじめはゴリゴリと引っかかる感じがしますが、切削速度は一番速い気がします。
95TXL、X-CUTは、切り始めの刃の入りがスムーズに感じますが、切削スピードは、SABREより遅い気がします。
ちなみに、95TXLとX-CUTは、私には差が今一つわかりませんでしたが、個人的には、95TXLの方が切削している木が柔らかく感じました。
23RMは新品で使用した際、くぬぎ、ならを切ったときは、一番刃の切り込みがスムーズに感じました。
杉の切削時は、他のソーチェンとの差がわかりませんでした。
以上私の感じた比較ですが、当てになるかはわかりません。
切削したのも、軽トラック3杯分の玉切りです。
参考になるかはわかりませんが、薪ストーブユーザーの素人が感じた感想を書かせて頂きました。
また、何か新しい発見があれば、書き込みします。
スチール241M-CのPS3、40インチガイドバーは、135eピクセル13インチガイドバーを使ったのと遜色ないくらいよく切れます。
チゼル刃じゃない95TXLとX-CUTを誉めるべきでしょうか・・・。
PS 質問をたまにしますが、売り上げにつ
ながらなくて申し訳ありません。
できるだけ、貴社で関連部品を購入しますので、よろしくお願いします。
ちなみに、使用チェンソーですが、
ハスクバーナ36(亡妻の祖父からのもらいもの)
ハスクバーナ135e(販売店購入)
スチール241M-C(販売店購入)
です。各ソーチェンは新品で、軽トラック3杯分の玉切をしたのだと思われます。
切れ味を確認するために、ソーチェンの交換は短い間隔で行ったと思います。(私の想像(笑))
玉切はソーチェンの切れ味を感じるにはいい作業だと思います。
ある時間内に切る回数が多くなるからです。
ユーザーさんのほうが、販売店の私よりも木を切るという経験値と感覚は研ぎ澄まされていると思います。
私はピクセルタイプのソーチェンで各社の試し切りをしていないのですが、
3/8ピッチ1.3mmゲージのソーチェンで同じ感じを受けました。
SABREですが、切りはじめはゴリゴリと引っかかる感じがします私もSABRE3/8 同じ感じがしました。
そして、切れ味はいいと感じました。
3/8ピッチ、1.3mmゲージのソーチェンで切れ味がいいスチールPS3チェンにも負けていない気がしました。
(スチールが若干スムーズさがあるように感じました)
それと以前、林業家の方が言っていたのですが、スチールのソーチェンは雑木を切るときの切れ味がいいと聞きました。
この方も同じように感じているようです。
23RMは新品で使用した際、くぬぎ、ならを切ったときは、一番刃の切り込みがスムーズに感じました。杉ヒノキはオレゴン21BPが良くて、かたい雑木はスチールがいいということだと思います。
セイバーチェンはプロの方によると突込み切りが、イマイチと聞きます。
突込み切りがイマイチなのは正確には分かりませんが、以前のブログ記事にも書いています。(セイバーで検索してください)
ソーチェンにはいろいろと癖というか特徴があると思います。
ソーチェンの特徴だけでなく、使用するチェンソー(排気量パワー)との相性も、作業内容でもベストなソーチェンは変わってきます。
チェンソーを購入した時のカッティングシステムの組み合わせをそのまま使うこともいいと思います。
メーカー標準仕様で購入していれば、問題はないかと思います。(目立ては重要ですが)
ただ、チェンソーはエンジンやモーターですが木を切る部分は、刃物です。
刃物の部分が一番重要になります。
作業内容に合わせてベストなソーチェンを選ぶのもいいと思います。
うまくいけば、作業効率がかなりアップします。
普通のソーチェンではないのですが、ある例を紹介します。
造園業者さんなのですが、大径木や林業の仕事もこなす会社の話です。
オレゴンのパワーシャープというカッティングシステムも使用しています。
パワーシャープというとソーチェンの目立てが苦手なチェンソー初心者の方が使うカッティングシステムという感じです。
確かに製造したメーカーさんもターゲットはそこだと思います。
しかし、バリバリのプロの業者さんもパワーシャープ使用しています。
作業内容を考えるとパワーシャープの利点をうまく利用していました。
どういう作業内容かというと地面すれすれから木を切る。
さらには、切株の周りを少し掘り下げ、埋め戻したときに切株が地面から出ないようにするという作業内容です。
土や砂が付いた状態の木を切るという作業です。
土や砂が付いた木を切る用の超鋼チップ付きのソーチェンもありますが、たとえ超鋼チップでも延々と切れ味が持続するわけではありません。
目立てが必要になるそうです。
目立てには時間がかかります。
※ソーチェンの切れ味がすぐ悪くなる。
※目立ての時間を短縮したい。
パワーシャープの利点目立ての時間が5~10秒
この点に大きなメリットを感じているのです。
また、パワーシャープはカッターの構造がダメージに強いかなと私は思っています。
ダメージに強いと言っても超鋼チップのような強さではありません。
カッターの構造が通常のソーチェンと異なり、クロムメッキがカッターの内側についています。
石や土などのかたいものにカッターが当たっても一気にクロムメッキがすべて剥がれ落ちてしまうことが少ないのではないかと思っています。
ただ、ソーチェンにとっては過酷な作業環境なので消耗はかなり激しいです。
目立ての時間を少なくして作業時間を短くし楽に作業できるから割り切っているようです。
▼パワーシャープこちらパワーシャープの性格上大型チェンソー用のものはありません。
また、ガイドバー自体も耐久性は高くありません。
少し話が、脱線しましたが・・・(笑)
チェンソー本体のパワーや使いかっても大事ですが、刃物なのでカッティングシステムも同じくらい重要視してもいいと思います。
ハスクバーナからも自社製造のソーチェンX-CUTシリーズが昨年末に発売になりました。
そして、いろいろと試しに使用できるようにセールもしています。
こちら
▼ハスクバーナガイドバーRT+ソーチェン(X-CUTセール)こちらは.325ピッチ、1.3mmゲージのピクセルタイプです。
▼3/8ピッチ 1.3mmゲージ 4種類セットこちらは3/8ピッチ、1.3mmゲージの91タイプです。
▼ハスクバーナ X-CUT 3/8ピッチ 1.5mmゲージ(73LPX互換)こちらは大型チェンソー用のX-CUTソーチェンです。
ソーチェンの種類はどれくらいあるか。
私もわかりません。(笑)
当店在庫だけでも30種類くらいのリールソーチェンを在庫しています。
当店在庫以外にも市場にはほかの種類のソーチェンがあります。(市場にはこの倍くらいの種類があると思います)
カットチェンも種類に加えると当店でも40種類近くになると思います。
なぜこれだけの種類があるのかというと、チェンソー本体のパワーに合わせてソーチェンが用意されていますし、また使用用途によっても、メーカーによっても、とにかく使用状況を考えるとソーチェンの種類は増えるということです。
また、増えないといけないとも思います。(こだわるのならば(笑))
ここまで読んでいただいて、何を選べばいいかわからない場合は、メーカー標準仕様の中から選択すればいいと思います。
当実店舗でも、メーカー標準仕様の中から選択してチェンソー販売しています。
日本は、幸運にもチェンソー本体だけの販売はしていません。
必ずカッティングシステムが標準装備されています。
よくわからないときは、その中から選択すればいいと思います。
(ガイドバーの長さなどは購入時に販売店さんに相談すればいいと思います)
※ガイドバーは長ければいいというものではありません。(注意)
海外ではチェンソー本体だけの販売もあります。
チェンソー本体だけ購入し、カッティングシステムは好みのものをメーカー問わずに選択するようです。
当ネットショップも一部の商品には、メーカー純正以外のカッティングシステムを組み合わせて販売しています。
これらの商品は、こだわりのあるユーザーさんを対象にしています。
また当実店舗でも、ユーザーさんによっては本体とカッティングシステムを変更して販売することもあります。
長年付き合いがあり、どういう作業をするのか把握していますし、ユーザーさんのその他のチェンソー所有状況も把握しているからです。
今回紹介した商品は、当店通常価格よりも安くしています。
切比べをしてもらい、どれが合っているか体感してもらえればと思いました。
お勧めの使い方は、4本セットならば、1日の作業で玉切を20本するなら、各ソーチェンで5本ずつ玉切るするといいかと思います。
とにかく、劣化する前のソーチェンの切れ味を体が覚えているうちに、他のソーチェンを次々に試し切りすると、より比較が正確になるかと思います。
めんどくさいですけど・・・(笑)
最後に薪つくりで使用しているチェンソーが排気量40~50ccであれば、トライリンクのセイバー一度試してもらいたいですね。
突込み切りすることも少ないでしょうし、セイバーはチタンコーティングしているので切れ味が持続すると思います。
まあ、好き嫌いがあるかと思うので万人に合うとは言いませんが・・・(笑)
数種類試してもらいあうものがあれば幸いです。
長くなりました。
この辺で終わりにします。
お付き合いくださりありがとうございます。(笑)
チェンソーの事故はひどくなりがちで、日本の林業は安全に関して遅れていたかもしれません。
しかし、最近はチェンソーズボンや安全装具などもかなり普及してきたと思います。
プロの方のチェンソーによるケガ事故は減ってくると思います。
チェンソーによる事故やケガの総数は減るどころか増えてくるかもしれないと思っています。
労災による事故やケガではなく、一般の方がチェンソーでケガをすることが増えていると思います。
労災ではないので、数字はほとんど上がってこないと思います。
チェンソーはその昔、気軽に買える代物ではなかったと思います。
いまは、ネット通販やホームセンターで何の説明もなく買えます。
危険な道具だとは認識しているでしょうが・・・
どういう使い方をすればいいのか・・・そのチェンソー固有の注意点など理解しているのか・・・