先日、メールにて問い合わせがありました。
【 タイトル 】 STIHL 10インチガイドバー
【 内容 】
お世話になります
3/8ピッチ、1.1mmゲージ 10インチの
ガイドバーはありますでしょうか?
MS200に装着予定です。
合わせて、ソーチェンPMM3もお願いします。上記ガイドバー 今現在、国内のスチールでは販売終了になりました。
数年前までは、販売していたのですが・・・
その当時 再発売の予定あるかどうか尋ねてみましたが、予定はないとのことでした。
ここ数年販売終了になったスチールのガイドバーあります。(ガイドバーの長さの選択肢が減りました)
3種類ほど販売終了になりました。
たった、3種類かと思うかもしれませんが、あるガイドバーの長さのものがなくなるということは滅多にありません。
国産メーカーやハスクバーナではガイドバーのラインナップが減ることはほとんどありません。
10年以上前にハスクバーナが17インチのガイドバーを販売終了にしたことがあるくらいです。(私の記憶の中で)
ただ、ガイドバーの種類が減ったというダメージは、ほぼゼロです。
何故か?
全く同じガイドバーがOEM先から販売されているからです。
国産メーカーやハスクバーナは、オレゴンや他のガイドバーメーカーから互換性のあるガイドバーが数多く販売されているので、メーカー自体がガイドバーを販売終了してもあまり困ることがないのです。
困ることがないので、販売終了になったことにも気が付かないのかもしれません。(笑)
スチールのガイドバーもオレゴンや他のガイドバーメーカー作っていないのか?
というと作っています。
しかし、スチールはガイドバーマウントが特殊でスチール用ガイドバーはスチールでしか使えないと言っていいです。
他のガイドバーメーカーは、よく売れている長さのガイドバーしか製造していません。
スチール社自身が販売終了するくらいにマイナーなガイドバーは製造しません。当たり前ですが(笑)
10インチ25cm 3/8ピッチ 1.3mmゲージのガイドバーと
10インチ25cm 3/8ピッチ 1.1mmゲージのガイドバーが販売終了になったのは、当店では影響がありました。
年間数本売れるか売れないかでした。
しかし、影響はありました。
当店のお客さんの中で3~5件くらいこの手のガイドバーを使用していたからです。
そのお客さんたちに、ガイドバー販売終了しましたと告げるのは・・・
スチールのチェンソーとその長さのガイドバーの組み合わせがいいと思って購入していただいたのですが・・・
ソーチェンの在庫もあるでしょうし、
仕方がないので、30cmの長さのガイドバーに変更してもらいました。
私などチェンソーを使う仕事に関しては、ド素人なのでガイドバーの長さが5cm変わることによってどれくらい違和感があるのかよくわかりません。
ただ、実際現場に出て作業を長年やっている方たちにしたら、違和感あると思います。
先日 あるお客さんから、25cmのガイドバーどうにかしてもらえないかと依頼を受けました。
他社製のガイドバーを加工するしかないですと伝えるとそれでいいから用意してくださいとのことでした。

MS201Tチェンソーに取付可能な25cm 3/8ピッチ 1.3mmゲージのガイドバーを用意できました。
ただ、この加工したガイドバーは、このお客さんだけに販売する用です。
加工も少々面倒で収取が付かなくなるかもしれないからです。(笑)
スチール純正のガイドバーと他社製ガイドバーを加工しているガイドバーの強度が心配という面もあります。
スチールガイドバーの構造は強度的に少し厳しいところがあるかと思います。
それを十分に補うことができるくらい、剛性感が高いです。(重くなりますが)
他社製ガイドバーは加工して使用することは計算していません。
私自身強度は大丈夫だと思っていますが、一般に販売するには問題があると思っているので、このガイドバーはお得意様だけにさせていただいています。
この種類この長さのガイドバーは、本国スチールでも製造していないのかもしれません。
マニアックなサイズのガイドバーなので、他のガイドバーメーカーが製造販売することもないかと思います。
残念ですが、30cmのガイドバーに慣れるしかないと思います。
今回、ガイドバーを加工したのもお客さんからの依頼もありますが、当店で機械購入してくれていますし、そのお客さんがどのような作業をしていか相談もしています。
それで、大丈夫だと判断したわけです。
私もこの業界に入ったころは、ガイドバーの長さ数センチの差で違和感とか本当に感じるのか?とか思っていました。
メーカーがこの長さしか販売していないから、仕方ないでしょうと、少々上から目線で言ったこともありました。
しかし、長年お客さんといろいろコミュニケーションとっていると、私自身チェンソーを使用することに関しては素人だということを自覚してきました。(笑)
お客さんが言う感覚が最初分からず、あまり気にしていなかったことが、数年後あのお客さんはこのことを言っていたのかと、わかるときがあるのです。
何度かそういうことがあると、作業でチェンソー使う人にしかわからない感覚があるのだと思います。
林業でチェンソー使う方と造園業でチェンソー使う方で、感覚が違っているということもあると思います。
同じ機械でも、望んでいる性能が異なっていると感じることもあります。(軽さを重視したり、チェンソーの形状を重視したりということです)
特殊な作業でマニアックな道具が欲しいと言われると、お得意様だとどうにかならないかと考えてしまいます。
まあ、ほとんどの場合対応できていません。(笑)
努力はしているのですが・・・(笑)