昨年、予告なくハスクバーナから新しいカテゴリーのソーチェンが発売されました。(日本国内にて)
国内メーカーも寝耳に水だったようです。(笑)
本国でのハスクバーナバッテリーチェンソー製造が間に合っていないからなのかもしれません。(笑)
この新しいカテゴリーソーチェンは、今年オレゴンからも発売予定です。
オレゴンはスチールが切り開いたミニチェンカテゴリーには参入せず、こちらのカテゴリーに参入するのも面白いです。
何か考えるものがあるのでしょうか?
私なりに想像していることはあるのですが・・・(笑)
さて、新しいソーチェンは.325ピッチ、1.1mmゲージです。

上写真、上がハスクバーナの新しいソーチェンです。
下は比較対象として、スチールの3/8ピッチ、1.1mmゲージソーチェン。

上がスチール3/8ピッチ、1.1mmゲージソーチェン
下がハスクバーナの新しいソーチェン
タイストラップの厚みは、同じ1.1mmゲージなのでほぼ同じです。
カッターの間隔はピッチの違いがあるので、ハスクバーナのほうが狭いです。

カッター自体はカッターの長さがハスクバーナのほうが長いです。


左がハスクバーナソーチェンです。
カッターの形状が違います。
ハスクバーナのほうが角刃に近い形状です。
いろいろ研究しているのでしょう。面白いです。

タイストラップ下部は結構えぐれています。
スチール3/8ピッチ、1.1mmゲージとハスクバーナ.325ピッチ、1.1mmゲージどちらの切れ味がいいかまだ切比べをしていないのでわかりません。
時間があれば、同じチェンソー、同じ木材、新品ソーチェンで切比べしたいと思います。
予想ですが、切削スピードは大差ないと思います。
カッターの横幅が同じくらいなので
切り始めのスムーズさはハスクバーナのピッチが.325だからいいかもしれません。
ただ、これはカッターの形状や目立ての状態によっても感じ方が変わってくるので私に感じることができるか・・・(笑)
ハスクバーナのソーチェンには大きな注意点があります。
3/8ピッチ、1.1mmゲージのソーチェンはゲージが1.3mmの3/8ピッチソーチェンとチェンソー本体のスプロケット(クラッチドラム)同じものです。
ですから、ソーチェンの長ささえ合えば、バッテリーチェンソーでもエンジンチェンソーでも同じソーチェンが使用できます。
ハスクバーナの新しいソーチェンは、.325ピッチですが、既存の.325ピッチと互換性はありません。(1.1mmゲージ)
.325ピッチのエンジンチェンソーはパワーがあるものがほとんどなので、多分ソーチェン自体が小さいのでエンジンパワーに耐えられないということでしょう。
既存の.325ピッチスプロケット(クラッチドラム)とピッチが合わないということでしたが・・・
合わせてみると・・・いけそうな気はしますが、パワー的に無理ということなので、互換性がないということでいいかと思います。
ハスクバーナとしてはバッテリーチェンソー専用のソーチェンという位置づけにすると思います。
排気量40cc以下のチェンソー数年後には、ほとんどバッテリーになっているかもしれません(販売するチェンソー)
ハスクバーナとオレゴンは.325ピッチ、1.1mmゲージ ソーチェンを出してきましたが、なぜ1/4ピッチ、1.1mmゲージのソーチェンを出さなかったのか?
耐久性を考えなければ、1/4ピッチ、1.1mmゲージのソーチェンのほうが切れ味、切削スピードは上だと思います。
逆に言うとスチールだから、1/4ピッチ、1.1mmゲージのソーチェン販売できたのかもしれません。
スチールはホームセンターで販売しない、ネット通販で販売しないという縛りがあります。
1/4ピッチでも1.1mmゲージと1.3mmゲージのチェンは、正確に言うと互換性がありません。
▼こちらもご覧ください。チェンソー本体のスプロケット(クラッチドラム)は何とか使用に耐えらると思いますが・・・
ユーザーがガイドバーを1.1mmゲージと1.3mmゲージ間違える可能性があります。
正確にピッチが同じであれば、即危険につながるとは思いませんが、ピッチが微妙に違うので即危険になるかと思います。
カッティングシステムの組み合わせを間違えると危険なのです。
チェンソー専門店はそういうことをすべて理解しているので、間違えた組み合わせをしないように知らせることができます。
世界ではスチール1/4ピッチ、1.1mmゲージソーチェンリール(巻き)で販売しているようですが、国内ではカットチェン(ループチェン)で2種類の長さしか販売していません・・・
この2種類の長さは、他社製チェンソーには無い長さなので取り付け不可です。
国内でリールで販売しないのは、何かわけがありそうですね(笑)
間違えられるといろいろ面倒が起こりそうです。
ハスクバーナとオレゴンはそういう縛りが無いので、チェンソーのことを全く知らなくても販売できます。
問題が起こりそうなカテゴリーには・・・参入を見合わせたのかもしれません。
しかし、将来的に販売店、ユーザーさんにこの1/4 1.1mmゲージのカテゴリーが認知され、問題がないと判断すれば参入してくるかもしれません。
まあ、私のたわごとでした。(笑)
何にしても、新しいソーチェン、しかも新しいカテゴリーのソーチェンができたということは良いことだと思います。
いろいろな組み合わせをユーザーさんへ提案できる幅が広がります。
唯一残念なのが、T540XPのカッティングシステムが3/8ピッチしかないということです。
T540XPチェンソーのパワーに耐えられないと考えて、メーカーさんはあえて.325ピッチを用意しなかったのか?
確かにスチールは3/8ピッチ、1.1mmゲージは、排気量35cc以上のチェンソーでは使用していません。
私もMS201クラスに1.1mmゲージのソーチェンで販売したことありませんでした。(笑)
だらだらと長くなったので今回はここまでにします。

※追伸
チェンオイル不具合の修理機がたまたまあり、バー・チェン取り付けたときのチェンオイル吐出量点検を兼ねて、ハスクバーナ.325ピッチ1.1mmゲージのカッティングシステムを回してみました。
チェンソー本体のスプロケット、.325ピッチのリムには問題なく使用できそうです。
後は、エンジンパワーにソーチェン自体が耐えられるかどうかです。
242XPなどの排気量40cc以上のチェンソーでは使用しないほうがいいでしょう。
339XPでも使用しないほうがいいと思いますが、
面白そうです。
1.1mmゲージのソーチェンは、排気量30cc前後のチェンソーでの使用を前提としていると思います。
▼ハスクバーナNewカッティングシステムこちら▼ハスクバーナNewカッティングシステムこちら(.325ピッチをお選びください)近いうちに、切比べをやりたいと思います。
多分やると思います。
気長に・・・お待ちください。(笑)
4gほどハスクバーナが大きかったです。
カッターの数も多くなるからだと思います。
見た目の予想でもほぼ同じだろうなと思いました。(笑)
劇的に質量が小さくなるのは、1/4ピッチ1.1mmゲージのソーチェンです。
3/8ピッチ1.1mmゲージのソーチェンと.325ピッチ1.1mmゲージのソーチェン、バッテリーの減りもほぼ同じだと予想できます。
1/4ピッチ1.1mmゲージのソーチェンはバッテリーの減りも少ないようです。