今回はオイルについてまた少し書いてみたいと思います。
以前書いたブログの内容と重複するところも多くあるかと思いますが、よろしければおつきあいください。

当店で販売しているオイルはチェンオイルだけでも数種類あります。
写真に全部撮ろうかと思いましたが、面倒だったので主なものだけを集めて撮りました。
水溶性や植物性も置いています。
さて、オオマチキハン時代はハスクバーナかスチールの一斗缶(18L)チェンオイルがほとんどといっていいほどでした。(鉱物系がほとんどでした)
1Lとか4Lのものは滅多に出ませんでした。

(当店でよく売れている一斗缶チェンオイル。)
皆さんもご存知かと思いますが、チェンオイルは粘性が高く納豆のように糸を引きます。
これが、チェンの高速回転でも遠心力でオイルが飛ばされない要因の一つですごく重要だと思っていました。
※話が少し脱線しますが、ハスクバーナやスチールの納豆のように糸を引くチェンオイル実は国内オイルメーカーのOEM商品です。
スチールのシンプラスオイルやバイオオイルはドイツで開発されたオイルです。
ハスクバーナビーゴオイルもスウェーデンで開発されたものだと思います。
これらの海外製チェンオイルは国産チェンオイルのようにあまり糸を引かないのです。
チェンオイルとしてはサラサラです。
そして、チェンソーの取扱説明書にはチェンオイルが無くなった場合、緊急的にエンジンオイルを使用しても大丈夫ですと書いています。(常用することはできないと思いますが)
あるお客さんは安いディーゼルエンジンオイルを常用している方もいました。
バーは焼けないと言います。
そんなこともあり、糸を引くような粘性がなくても大丈夫なのかもしれないと思うようになりました。
オレゴンからは水で薄めて使用するチェンオイルも発売されていますし・・・(オイルというより水というくらいサラサラ)
しかし、プロの方はチェンソーメーカーのチェンオイルでなければだめだという方も多くいました。
ただ、北九チェンソーとしてショップ形式にしてから一般のお客さんも増えてきました。
そこまでチェンソーの使用頻度が高くないのであればホームセンターの安いチェンオイルでもいいのかなと・・・
コストに厳しいお客さんからは、当店のチェンオイル高いと言われるし・・・
チェンソーメーカーのチェンオイルをいつの間にかあまりすすめなくなっていました。
(北九チェンソーオープン当初から2年ほど)
オイルが出てればいいというくらいの感覚でした。
チェンオイルは重要だということを再認識させてくれたのは、お客さんでした。
長い付き合いのお客さんで、いろいろと教えてくれます。
そのお客さんは普段チェンソーメーカーのチェンオイルを使用しています。
たまにチェンソーを持参して仕事の応援に行くこともあるそうです。
その時に安いチェンオイルを支給されたりすることがあるようで、切れ味の悪さやガイドバーが傷んでいるだろうなということがわかるそうです。(ガイドバーが熱くなるそうです)
あるお客さんからはスチールドイツ製のチェンオイルシンプラスがいいと聞きました。
軽く回るような感じがするようです。
このような話を聞いてあるお客さんのことを思い出しました。
ガイドバーを1か月に1本ペース、ソーチェンを数本ペースで買いに来るのです。
使用頻度がすごく高いお客さんなので仕方ないかなと最初は思っていました。
(1日6~8時間、月曜から金曜まで、年がら年中)
実際燃料代も馬鹿にならないようです。
ですからチェンオイルは安いものを使用していました。
しかし、ひどい時は1か月に2~3本ガイドバーを買いに来ることもあります。
先端のローラーを壊していました。
スチールのチェンオイル一斗缶を勧めました。
最初はオイルのコスト自体に難色を示していましたが・・・
今あまりガイドバーとソーチェンを買いに来ないのです。
チェンオイル一斗缶は継続して購入してくれています。
チェンオイルの違いも分かるようです。
いやーよかったです。
う~んでもガイドバーとチェンが売れる方がよかったかな~(笑)
ソーチェンは高速回転してしかも木を切るので負荷も大きいでしょう。
良いオイルを使わないとガイドバーとソーチェンは傷みが激しいでしょう。
オイルは潤滑性能でけでなく冷却性能やいろいろな性能も高くなければならないのでしょう。
チェンオイルは侮れません。
スチールの「SynthPlus」(私はシンプラスと呼んでますが)の4L、18Lがお手頃価格であればいいのですが・・・

左のガイドバーは挟んで曲げたものです。右のガイドバーは先が広がっています。
ただガイドバーとソーチェンを傷める原因はもう一つ大きな要因として目立てがあげられます。
良いオイルを使ってもメンテナンスが大事です。

エンジンオイルについて少々。
ハスクバーナLS+オイル、マフラーからの黒い液体吹き出し少なくなったようです。
(当店のお客さんからの報告です)
当店の試運転用混合ガソリンはHPスーパーオイルを使用しているので、LS+オイルのことがまだ会よくわかりません。
本当はHPウルトラを使いたかったのですが、HPスーパーを開封してすぐにHPウルトラが発売になってしまったのです。(HPスーパーしばらくはあるぞ~)
LS+オイルの劇的な評価アップの報告はありませんが、少しは良くなったと思います。
もともとLSオイルもなかなかいいオイルだったので差があまりないのかもしれません。
HPウルトラは当店でもまだ数本しか販売実績がないので、お客さんの評価はまだ少ないです。
HPウルトラを購入してくださった方もHPスーパーを使用している方ばかりだったので、劇的な変化を感じないかもしれません。
当店で最初にHPウルトラを購入してくださった方の評価をお知らせします。
HPスーパーと比較して、エンジン始動性や排気煙はあまり変わらない気がするそうです。
(HPスーパーもこの部分の性能はかなり高いので差はないのかもしれません)
「気のせいかもしれないけれど」と断りが入ったのですが、エンジン音が静かになったような気がする。
甲高い金属音が少ないような気がするとコメントいただきました。
高性能なオイルを使用するとフリクションロスも少なくなるといいますし、音も少なくなるかもしれません。
(いいエンジンオイルはこういうことが起こることはよく言われています)
私自身もディーゼルエンジンで経験があります。
エンジンオイルを交換したばかりの時はエンジン音がマイルドになった記憶があります。
HPウルトラは清浄性も非常に高いのでエンジン内もきれいになると思います。
このオイル高いですけどぜひ皆さんに使ってもらいたいです。
イグニッションモジュールにガバナーがついているタイプのエンジンにはたまに使用してもらいたい気がします。
チェンオイルにしろエンジンオイルにしろある程度いいものを使用することでランニングコストが低くなると思います。
実際当店では特定のお客さんのガイドバー、ソーチェンの消費量が少なくなったと感じています。
それと層状掃気エンジンの燃料消費量やはり少ないと実感できるようです。
当店では層状掃気エンジンなど排気ガス規制対策エンジンの評価は悪くありません。
特性や注意点を説明しているからかもしれませんが、クレームはほとんどありません。
新型刈払機のクレームはスロットルレバーが使いにくいということが多いです。
これはどこのメーカーにも一長一短があり、ここのメーカーのレバーがいいということはありません。
私自身はスチールのレバーがいいかなと思っていたのですが、ハードに使用するお客さんからは苦情が出ています。(スチールは他社に比べていいほうだと思います)
造園業者さんは刈払機を使用する時間、日数は半端ではないので、致し方ないかもしれません。
逆に造園業者さんからクレームが出なくなれば、そのレバーはいいということになります。
オイルから話がずれてしまいました。
HPウルトラいいと思います。
とても参考になりました。
この情報が役に立つ方も多いと思います。
これからも更新楽しみにしてます。