今回はまたガイドバーについて少し書いてみたいと思います。
今まで書いてきたことと重複するところも多々あるかと思いますが、お付き合いください。
チェンソーに使用するガイドバーは、大きく分けて3種類のタイプがあります。
積層タイプ(ラミネート)、交換式先端滑車タイプ、ハードノーズタイプ(ステライト)

写真の上2枚は積層タイプになります。
先端はローラートップになり3枚の鉄板をスポット溶接した積層構造になります。
中間の鉄板をくり抜いた軽量タイプもあります。(軽量化しやすい)
次の2枚は交換式の先端滑車タイプです。
胴体は1枚ものの鉄板に溝を作り先端にローラーを組み込んだものです。
先端部分は取り外しが効きベアリングが壊れた場合などに先端部分だけ交換することができます。
一枚ものの鉄板なので強度は高いですが、重くなりがちです。
軽量化の為に中央部分をくり抜き樹脂を詰めています。
一番下はハードノーズタイプです。今鋳物の鉄板に溝を作り、強度が必要な先端にはステライトという金属で補強しています。ステライトバーと呼ぶこともあります。
強度はこのタイプが一番高いと思います。また先端にはローラーなどがなく作りがシンプルで壊れにくいです。
ただ、欠点はチェンソーに掛ける負荷は大きくなります。
大きく分けてこのようなガイドバーがあります。
いろいろなガイドバーがたくさんありますが、ほとんどのガイドバーはこの3種類のタイプに分類できると思います。
当店がお勧めしている33cmのガイドバーです。
排気量50ccクラスのチェンソーでも使用しています。
切削スピードは別次元になります。(笑)

チェンソーメーカー純正の33cm.325ピッチのガイドバーは国内ではハスクバーナ製のものしか販売していません。
国産メーカーチェンソーやスチールチェンソーは他社製のガイドバーを使うしかありません。
他社製と言ってもツムラやスギハラはガイドバーメーカーとしては世界的に見ても優れたメーカーなので強度や耐久性には問題ないと思います。
(いろいろなチェンソーメーカーにもガイドバーを供給しています)
国産メーカーのチェンソーには33cm(13インチ)は使えないと思っている方も多いかもしれませんがほとんどの機種で使用できると思います。
.325ピッチを使用している排気量40cc前後のチェンソーにお勧めの長さだと思います。
確かに作業内容によっては短すぎるかもしれません。
間伐や枝払いにはすごくいいと思います。
特にチェンスピードが速いのでチェンスピードが欲しい作業には最適だと思います。
また、チェンソー全体の重量は軽くなりますし、チェンソーの取り回しは良くなります。
新ダイワE1042クラスのチェンソーにいいと思います。
ハードノーズバーは先端に歯車がないので、ソーチェンのゲージさえ合えばピッチは気にすることはないと思います。
(チェンソーアートバーなどを除く)
ただ、メーカーによっては1/4ピッチ用、3/8ピッチ用、.325ピッチ用と分類しているケースもあります。

この新ダイワのガイドバー形状が若干違いますが、35cmで1.3mmゲージです。
上は.325ピッチ用のガイドバーで下は1/4おいっちのガイドバーという分類になります。
ただ、どちらのガイドバーにも1/4、3/8、.325ピッチのソーチェンが取りつけることができます。
ガイドバー先端の直径が4cm以上あれば3/8ピッチでもスムーズに回るようです。
直径が小さくなれば当然ですが、ソーチェンには負担がかかりやすくなります。
排気量が大きいチェンソーの場合はパワーがあるので、注意が必要になると思います。
先端直径が小さくなるとキックバックも起こしにくくなります。
.325ピッチ用のガイドバーは新ダイワE1042用になります。
新ダイワE1042チェンソーは標準ガイドバー仕様は40cmからになります。
短いガイドバーを使用したい方はこのガイドバーを使用することもできます。
最後に面白いガイドバーを紹介します。
面白いと感じているのは私だけかもしれませんが(笑)
新ダイワE1042チェンソー用のガイドバーです。

上からツムラ製、新ダイワ純正、スギハラ製の交換式先端滑車のガイドバーです。
ツムラ製とスギハラ製はマルチマウント(ユニバーサルマウント)といわれるものでスチールチェンソー以外のほとんどのチェンソーに取付可能です。(中型チェンソー用)
何が面白いのか。
ツムラ製は16インチ、スギハラ製は18インチ、では新ダイワ製は15インチなのです。
面白い。
実に面白い。
わかる人にはわかると思いますが・・・
その訳は・・・つづく。
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