昔書いたような気もするのですが、以前のブログを見渡しても見つけることができなかったので書くことにします。
エアフィルターは機械にとっては重要な部品です。
ただ、なくてもエンジンは動くし状況によってはエアフィルターないまましばらく使えたりもします。
そんな風なのであまり大した部品ではないと思ったり、少しくらいなくても大丈夫な部品と思っている方が多いと思います。
プラグや燃料フィルターは悪くなるとエンジンかからないし、エンジンの調子がすぐに悪くなります。
悪いままエンジンを使用することもできないのでエンジンに対するダメージも心配は少ないと言えます。
エアフィルターはなまじ無くてもエンジンが動いてしまうので、ヤバいのです。
エアフィルターによるエンジンのダメージははっきり言って大きいです。(時間や状況にもよります)
ピストンシリンダーに与える影響は、甚大だと思ってください。
さて、エアフィルターの仕様が変わったものを紹介します。
新ダイワのヘッジトリマーです。

カッター部分はほぼ同じで変わりがありませんが、エンジンが排気ガス規制のエンジンに変わりました。

それとスロットルレバーがトリガータイプから固定式に変わりました。
好き嫌いが分かれるレバーです。
振動や燃費のことを考えればトリガータイプの方が良いようです。
切っていない時はスロットルを戻すので、振動、燃費が低くなるという具合です。
さて、エアフィルターです。
旧型から

カバーはネジ止め式です。

スポンジのエアフィルターと

フェルトタイプのエアフィルターの二重構造です。

エアフィルターを収めるケースは金属製です。(アルミダイカスト)
ゆがみや変形に強くエアフィルターとの隙間ができにくいと思います。
新型です。

これもネジ止め式です。

草刈機によく使われているタイプのスポンジ製のエアフィルターです。
これ単体のみです。

ケースはプラスチック製です。
エアフィルターのシステムとしては旧型の方が優れていると思います。
新型は軽量化とコスト削減を目指したのかもしれません。
それと私の考えですが、石原慎太郎元東京都知事の政策によるところもあるかもしれません。(笑)
皆さんもお気づきと思いますが、最近のディーゼルエンジントラックの排気ガス粉じんがすごく少ないと思いませんか。
昔と比べると雲泥の差があると思います。
これは東京都がディーゼルエンジンのトラックを規制したからだと思います。
北九州は工業都市なのでトラックの数は多い方だと思います。
以前は中央分離帯や側道にある植込みの植木には真っ黒い煤がたくさんついていました。
道路管理をする造園屋さんのヘッジトリマーは、煤を吸い込みエンジンがすぐにダメになっていました。
(圧縮が無くなる)
公園緑地や一般家庭の作業をするヘッジトリマーとは寿命が全然違ったと思います。
ゼノアのヘッジトリマーは高耐久性プロ用はスポンジの目の細かいデカいエアフィルターが付いていました。
そして新ダイワは目の細かいスポンジとフェルトの二重構造でケースも金属にして剛性を保っていました。
それで粉じんや煤からピストンシリンダーを守ろうとしていたのだと思います。(私の思い込みかもしれません)
最近の中央分離帯の植込みの植物には、粉じんや煤があまりついていません。
葉っぱなどのゴミだけを考えればいいと判断したのかもしれません。
軽量化の方を重視したのだと思います。
しかし、北九州地方としてはガッチリしたエアフィルターが良いです。
工業地帯なので造園業者さんは工場内の緑地管理も請け負っています。
工場内はコークスの粉じんが多く、ピストンシリンダーにダメージがあります。
日本には他にも工業地帯がありますが、たぶん少なからずコークスなどの粉じんはあると思います。
(以前に比べればだいぶきれいになったとは思いますが)
新ダイワから旧型のヘッジトリマーが出た時はエアフィルターがガッチリしていたので、お客さんに勧めやすかったのですが・・・
当店ではエアフィルターなども機械の性能として説明します。
エアフィルター次回につづく
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