やまびこグループから尖がった刈払機が近々発売になります。
今年の夏ころ販売店には知らせがあったのですが、その時はブログに書いていいかどうかわからなかったので控えていました。(笑)
この刈払機、今までになかったコンセプトで作られていると思います。

ナイロンカッターの使用に特化した刈払機です。
ナイロンカッター用の刈払機ということで今までもあったかもしれませんが、今回のやまびこのものはギアケース、エアフィルターシステム、カバーなどナイロンカッター用に作られています。
特にギアケースは、ナイロンカッター専用に作られていて減速比が2.0になっています。

ナイロンカッターを使用すると空気抵抗が大きくなり、回転数が上がりません。
エンジンにも負担がかかり、回転数が上がらないということで遠心クラッチも滑りやすくなりクラッチシステムの痛みは激しくなります。
減速比を2.0にすることにより、ナイロンカッターは5000回転で回るそうで、その時のエンジン回転数は10000回転になります。(適度なナイロンカッターの長さ)
(今までは5000回転だとエンジン回転は7000回転くらいだったそうです)
減速比が大きくなると力は強くなります。
ナイロンカッターは金属の刈刃よりも負荷が大きいのでこのような減速比いしたそうです。
今回の刈払機は排気量26ccクラスですが、ナイロンカッターで草を刈るという作業においては、もう少し排気量の大きい刈払機に近い性能を発揮するかもしれません。
同排気量クラスのものと比較すれば、能力は上になるかと思います。
ギアケース形状もラッパ型になり巻き込みを考えた形状になっていると思います。

専用のカバーも標準装備となっています。
そして、

エアフィルターです。
ナイロンカッターは壁際や障害物の多い所で使用することを考えられています。
それだけであればいいのですが
日本国内においては、ナイロンカッターで地面から切れる。地面をたたいて根こそぎ草を刈るという使い方もあります。
地面をたたくということは、砂埃が舞うということになります。
砂埃はエンジンにとっては非常に厄介です。
シリンダーピストンにとっては研磨剤になってしまいます。
通常の刈払機についているエアフィルターでは砂埃には対応できていないと思います。
ナイロンカッターで地面から草刈りをするような作業環境だと、エンジンの圧縮がすぐなくなり調子が悪くなります。
まあ、これは通常の金属製の刈刃でも同じことは言えます。
ナイロンカッターを使用するならば粉じん対策は必要不可欠です。
私の望みとしては、出来れば通常刈払機にもすべてこのエアフィルターシステムを搭載してほしい所です。(笑)
このナイロンカッター専用刈払機の欠点は、質量が同型の刈払機よりも重くなるというところでしょうか。
金属の刈刃は別途オプションでホルダーやボルトを用意すれば使用できます。
刈刃の回転数が遅くなると心配するかもしれませんが、金属の刈刃だとそこまでエンジン回転を上げないでしょうから問題はないと思います。
逆に密集して負荷のかかる草刈りなどには意外といけるかもしれないと思っています。
(あくまでも私の想像です)
回転数不足を補うために、径の大きい305mmクラスの金属製刈刃を使用するのも面白いかもしれません。
減速比を考えれば回転力は強いので回せると思います。
エンジンは高回転で回るので燃費やエンジンに負担はかかるかもしれません。
高品質の混合オイルを使用することをお勧めします。
なかなか面白い刈払機だと思います。
考えようによってはナイロンカッター専用機としてではなく、負荷のかかる作業にいいのではないでしょうか。
願わくば、排気量が大きくジュラルミンパイプ仕様のもっと尖がった刈払機も面白いと思います。
造園業者さんなどにいいかもしれません。
今回の刈払機の評判が良ければ、そのようなラインナップも増えるかもしれません。
楽しみです。
最近、やまびこは新しいことをやっていると思います。
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