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目立てに使用する丸ヤスリの考察。

▼ソーチェンの各部名称はこちらをご覧ください。

ソーチェン使用していれば必ず目立ては必要になります。
ソーチェンのカッターは逃げ角があり、どんどん目立てをしていくとカッターは小さくなっていきます。

同じソーチェンで新品のころとカッターが小さくなったころで、丸ヤスリのサイズを変える方もいます。
目立ての冶具を使用しない方にそのようなことをする方が多いと思います。

目立ての道具を使用しなくても、良く切れる目立てができればそれで問題ありません。

ただ、道具があれば道具を使った方が簡単でうまくいくと思います。
下の画像をご覧ください。

上の線は、私が定規を使って左手で描いた直線です。
下の線は、上の線を見ながら右手フリーハンドで書いた直線です。

下の線は、上の線よりも倍以上の時間をかけて描きました。


一部拡大してみます。
倍以上の時間をかけて描いた線は、直線とは言えないくらい曲がっています。(笑)

これが道具です。
簡単に正確にできる。

私が左手で定規で描いた直線は、フリーハンド直線描き世界一の人にも引けはとらないかもしれません。(笑)

目立ての道具もこれと似たような効果を出すと思います。
目立てを修業しなくても道具を使用することで、神業を手に入れることができると思います。(笑)

それでは考察に入る前に少し
スチール製の道具で説明します。

丸ヤスリに図の様なプレートが付いています。
角度はフリーハンドになってしまいます。
この部分の角度は重要ではないとは言いませんが、フリーハンドで出せる角度でも問題はないと思います。


上刃切削角の60度を出すのが、神業になります。
上刃切削角を60度出すためには、丸ヤスリの直径の1/5~1/4カッターの上に出すことになります。

4mmの丸ヤスリであれば1mm弱をカッターの上に出しながら、丸ヤスリを押し出します。
軽くなでながらであれば、まだいいかもしれませんが、金属を削るくらいの力を加えながら、この作業をするのはかなり難しいと思います。
正直私にはできません(笑)

その時にヤスリホルダーがあれば1mm弱上に出しながら目立てすることが簡単になります。
そういう道具です。

丸ヤスリの高さはヤスリホルダーが決めてくれるので、後は上刃目立て角の30度とガイドバーとの角度90度を注意していればOKです。


目立ての道具を使用しないで、丸ヤスリ1本で何故目立てができるのか?
普通下の画像のように丸ヤスリを浮かせて前後に動かすことは難しい。

矢印の部分が浮いています。
丸ヤスリがこの位置で上刃切削角が60度くらいになります。

丸ヤスリのサイズをいろいろ使用することで目立て道具を使用しなくてもある程度上刃切削角が60度出せるようにもなります。

少しサイズの大きい丸ヤスリを使用することです。

赤丸のサイズの丸ヤスリを使用することで上刃切削角が60度になるのです。

目立ての道具の代わりをしてくれているのは、カッターのガレット部分です。
ガレットに丸ヤスリが接触している状態が、上刃切削角60度になるので丸ヤスリを浮かせる必要がありません。
丸ヤスリだけで目立てできるのは、丸ヤスリの大きさを利用しているからだと思います。
(本当に神業を持っている人は、丸ヤスリを浮かせているかもしれません)

ただ、丸ヤスリの大きさで上刃切削角を60度出す方法は、丸ヤスリのサイズを変更しなければならないと思います。
(カッターには逃げ角があるので、目立てをしてカッターが小さくなってくるからです)

ハスクバーナの目立てゲージです。

ハスクバーナでは以前から丸ヤスリのサイズを変更する必要はないと、ハスクバーナ本国の技術サービスの方が言っていました。
この目立てゲージを使用すれば、丸ヤスリのサイズを変更する必要がないのです。



丸ヤスリをローラーの上に乗せて丸ヤスリを動かします。
ローラーの角度がカッターの逃げ角と同じなので、同じ丸ヤスリでいいのです。
※ハスクバーナの目立てゲージは取り付ける向きが決まっています。(矢印が刻印されています)
ハスクバーナ目立てゲージは丸ヤスリの高さをローラーで下から決めています。


スチールやオレゴンなどの目立てゲージは丸ヤスリの高さをプレートで上から決めています。

丸ヤスリの高さを上刃から1/5上に出るように決めれば、上刃切削角が60度になるので、それを保持できれば同じ丸ヤスリを使うことができます。

※ここで同じ丸ヤスリというのは、新品時のソーチェンと古くなって目立てを繰り返したソーチェンでも同じ丸ヤスリでいいということです。

※ソーチェンの種類により使用する丸ヤスリのサイズは異なります。



当店のお客さんはほとんどの方が、目立ての道具を使用していると思います。
ベテランの林業家の人も同じです。道具にシビアな人ほど目立ての道具を使用しているような気がします。

まあ、真っ直ぐできれいな線が引けるのはどちらかと言われれば、納得できます。(笑)



スチールから目立ての本が出ています。
当店では目立てセットと目立ての本で3132円(税込)で販売しています。(将来価格改定があるかと思いますが予めご了承ください。)

なかなか手に入れるのが難しいと思うので、販売も承ります。
目立てのセットは使用する丸ヤスリのサイズでお選びください。
▼こちら
これはこのブログを見れる方しか購入できないようになっています。



★ヤスリホルダーを使用して取扱説明書どうりに目立てすれば必ず切れるようになります。
切れないという時は、ダメージのあるところを削り落としていない(歯が立っていない)
デプスの高さが適正でないからだと思います。

※当ブログの過去記事に目立てに関してはたくさん書いていますので、ご覧ください。


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