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点検整備の必要性 (期間限定公開)

点検整備の必要性について少し書いてみたいと思います。
以前も書いたことがあるので重複する個所もありますが、ご了承ください。

点検整備が必要だということは、ほとんどの方が理解していると思います。
点検整備をおろそかにして、現場で故障し修理、応急処置すると面倒です。
仕事ができないばあいもあるでしょう。

よく聞く話では、現場でスターターロープが切れる話です。
点検整備をしっかりやる方は、スターターロープを切ることはありません。
経年劣化で切れそうなくらいに傷んでくると、切れる前に交換するからです。

まあそこまでしなくても、予備のスターターロープは用意していたほうがいいと思います。

点検整備をすることで作業に支障をきたさないようになると思います。

スターターロープの場合は、機械に対するダメージが少ないのでまだいいのですが、点検整備を怠ることで機械にダメージを与えることもあります。

少し紹介します。

まずは、ほとんどすべてのチェンソーに当てはまるケースから。
スプロケット(クラッチドラム)です。
ここは高速で回転してソーチェンを動かす部品です。
摩耗の激しい部品と言えます。

ソーチェンも摩耗の激しい部品になりますが、ソーチェンの場合はすぐに気が付きます。
切れなくなるからです。
その時は、目立てをするか、ソーチェンを交換すると思います。

スプロケットの場合は、切れ味が急に悪くなることがないので、ソーチェンと比べて点検する頻度は少ないと思います。
(ソーチェンよりも摩耗が少ないので当然かもしれませんが)


左は摩耗したスプロケット、右が新品のスプロケットです。
スプロケットはソーチェンのドライブリンクが当たるところが、0.5mm以上摩耗したら交換することになっています。


摩耗の度合いを計測する工具もあります。
チェンソーメーカーはこういうものを用意するくらい、スプロケットの摩耗にもシビアに考えています。
ただ、工具が絶対に必要なわけではありません。
目視でも十分判断できるかと思います。

スプロケットが摩耗するとどうなるか。
まずソーチェンにダメージを与えます。
そして、ガイドバーにもダメージを与えることになります。


上のスプロケットはひどいでしょう。
ソーチェンが破断する。ソーチェンが弱いと言っていたのですが、修理に持ってきてもらうとこうなっていました。

新品のソーチェン立て続けに破断して、コストがかかってしまいました。


その他にもチェンキャッチャーが壊れたりします。

このあたりのことは、ほぼすべてのチェンソーで起こり得ることです。

次はスチールチェンソーで起こりやすいことです。


ソーチェンが破断したり、脱線しやすくなるので、矢印部分のようなダメージを受けます。


オイルポンプを回すウォームギアまでダメージを受けています。

カバーが割れたところからゴミが入り込み内側から摩耗したのか。
それともソーチェン自体で摩耗したのかはわかりません。


小枝とかゴミがたくさん入り込んでいます。
このままほっとくとオイルポンプも壊れてしまうと思います。
オイルシールも壊してエンジン焼き付いてしまうかもしれません。

点検整備を怠ると大ダメージを受けることもあるということです。

目立てをしていないソーチェンを使い続けるだけで、焼き付くこともあるのです。
(切れ味の悪いソーチェンは、スプロケットを摩耗させやすい)

特にネットショップや修理ができないお店で買った場合は、注意が必要です。
点検整備は必須です。
自分自身で点検整備の仕方が分からないという時は、購入店へ点検整備に出すと思います。
ほとんどのネットショップは売りっぱなし状態、修理ができないお店は点検整備もできないと思います。

点検整備や機械に疎いと思う方は、お近くのプロショップで購入したほうがいいかもしれません。
何故かというとお店に点検に出せるからです。


もう一つスチールMS200Tチェンソーで点検してもらいたいところがあります。


フロントハンドルの防振ゴムです。
ここの防振ゴムは比較的簡単に交換もできますし、劣化具合も目で判断できるので点検しやすい場所です。

切れる前に交換しないと大きなダメージを受けることもあります。


インテイクマニホールドが破けることもあります。
その他にもいろいろと悪くなるところがあります。

この修理は、防振ゴムが切れたと言って修理に持ってきたのですが、結局修理代金15000円ほどかかりました。
防振ゴムが切れた後にやってはいけないことをしたので、ダメージが大きくなってしまいました。残念です。
しかし、当店できっちり修理したので、焼き付きなどの二次的故障の心配はないと思います。

ただ、修理代金は高くなってしまいました。


少し話は変わりますが、面白い話をします。

当店で、お客さん同士が話をしていました。
ハスクバーナ346XPチェンソーの話です。

一人のお客さんはオオマチキハン時代からの古いお客さんで、もう一人は最近取引が始まったお客さんでした。

ハスクバーナ346XPは良いチェンソーですが、発売当初から数年間はいろいろな所に不具合が出て、その度に対策部品が出ていました。

両方のお客さんともハスクバーナファンなので、新発売からすぐに購入したそうです。

片方のお客さんは初期型346XPはあちこち壊れたなーという話をしだしました。
もう一人のお客さんは、そんなに不具合はなかったし、すごくいいチェンソーだったと言っていました。

ほぼ同時期に購入して片方はいろいろあった。片方はほとんど不具合なかった。
使用頻度は両社ともプロだったので同じくらいだと思います。

私は、不具合のなかったというお客さんのチェンソーも不具合あったんだけどなと思いだしていました。

そこで、ハッと気が付いたのです。
以前のハスクバーナは初期不良が合った箇所の部品を、機械を仕入れた台数分支給してくれていました。

昔からのお客さんの場合、点検整備や修理などでチェンソーを持ってきた時に当店で不具合が合った箇所の部品を壊れる前に交換していました。(当店購入の機械で対策部品も支給されていたので部品代はかかりませんでした)

そうなんです。
壊れる前に対策部品に交換していたので、お客さんとしては初期不良はほとんどなかったというイメージなのでしょう。

そのお客さんは消耗品も当店で購入していたので、良く来店していました。
そのついでに部品交換していたのも思い出しました。
黙って交換していたわけではなく、訳を説明して交換していたのですが、お客さんの記憶の中では壊れる前だったので故障したという記憶がないのでしょう。

初期型346XPチェンソーに対する感想がこうも違うのに少し驚き、また面白いと思いました。

少し自画自賛になるかもしれませんが、名機と言われる機械は、販売店の力も少しあるのかもしれません。(笑)

同じ機械でも地域によって評価が違うこともあります。
(排気ガス規制エンジンになって一段とそう思うようになりました)

もう一つ思い当たることがあります。
北九州は以前はゼノアを取り扱っている林業機械店がありませんでした。
大型農機具を販売しているところがゼノアを取り扱っていました。
大型農機具店は小型機械の販売には当然重点を置いていません、ゼノアにはG370があったのですが、ほとんど売れていなかったと思います。

北九州は新ダイワを販売している林業機械店が多かったので、新ダイワE380がよく売れていたのです。

機械的にはゼノアG370が優れていたのですが・・・当店のお客さんはE380だったのです。

刈払機など業者さんには、新ダイワが一番売れていたと思います。


確かにハスクバーナが強い地域、スチールが強い地域、ゼノアが強い地域、新ダイワが強い地域といろいろあります。
少なからず販売店のカラーが出ているのかもしれません。

九州では大分県でスチールが強いと言われています。
それは昔から大分県木連という販売店がスチールを良く販売していたからだと思います。
修理の腕も確かなお店と評判です。

話が脱線しましたが、スミマセン。

皆さんの地域でもいろいろなカラーがあるのではないでしょうか?
もしすでにチェンソーをお持ちでしたら、何故そのチェンソーを購入したか考えてみてください。

面白いです。
これについては、後日機会があれば書いてみたいと思います。

今回の記事は少し差し障りが出るかもしれませんので、期間限定公開とします。予めご了承ください。
(2~3週間ほど)


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