先日、ガイドバーメーカーの方と話をする機会があり、ガイドバーについていろいろと教えてもらいました。
やはり製造メーカーさんと話をするのは面白いです。
大分勉強させてもらいました。
ガイドバーの構造上のこと、ガイドバー業界のこと、工場見学に行きたくなりました。(笑)
今回は強度のことについて少し書いてみたいと思います。
ガイドバーには大きく分けて3タイプあります。
ハードノーズバー、先端滑車交換式バー、ラミネートバー(積層)
強度は紹介した順になります。
一般的にハードノーズバーは一枚ものの鉄板を削りだして作っています。
構造的にシンプルで強度も高くなります。
先端交換式も先端以外は一枚ものの鉄板なので強度は高くなりますが、先端ローラーの部分の強度はハードノーズと比較すると弱いかと思います。
そして、最後にラミネートバー、強度的にはこのタイプが一番強度が弱くなります。
ただ、チェンソーを購入する際に標準でセットされているガイドバーはほとんどがラミネートバーです。
ラミネートバーの利点もあるからです。
価格が安い、軽量、という利点があげられます。
このあたりのことは、以前ブログにも書いているのでそちらを参照してみてください。
※私も昔のブログ見てみました。
凄いです。ラミネートバーが優れていると言い切っています。恐ろし~。(笑)
今ではあんなに言い切ることはできません。(笑)
でも、今でもラミネートバーを勧めてはいます。
ラミネートバーも品質が良くなり、耐久性も向上していると思います。(30年前と比較して)
そして、ガイドバーは消耗品なので交換は必ずしなければなりません。さて、ラミネートバーの先端のローラーから、ローラーと言ってもいろいろとあります。
基本的な構造は同じですが、歯車の直径、リベットの数、リベットの形状、方向などです。
当然リベットの数が多ければ先端ローラーの強度は強くなります。
しかしリベットを増やすということは歯車を大きくしなければなりません。

先端が大きくなり、重量増につながります。
また、キックバックを起こしやすくもなります。
先端直径の大きさとの兼ね合いを考え、リベットのサイズ、リベットの配置などいろいろと工夫しているようです。
私もリベットの数には注目していましたが、配置やサイズなどにはあまり気にしていませんでした。
どれがいいというわけではなくいろいろな条件を考えて、配置など決めているようです。
そう考えてガイドバーを見るとなんとなく先端のリベットも愛おしくなります。(笑)


ガイドバーの中間あたりが膨らんでいるバーは強度が増します。


ハードノーズバーは一枚ものの鉄板なので品質イコール材質と言っていいかもしれません。
(先端のステライトの溶接技術も非常に重要です)
それから考えるとラミネートバーの品質はいろいろな要素が入り込みやすいと思います。
昔から言われていることは、スチールのラミネートバーは強い。
少し質量が大きいような気がしていたのでそれで強いのかなと思っていましたが。
どうもスポット溶接の技術がすごいようです。
詳しいことは分からないのですが・・・今度勉強しておきます。(笑)

スチールラミネートバーとツムラの先端交換式ガイドバーです。
質量差は65gでスチールの方が軽量でした。
ツムラのガイドバーは一枚もので軽量化もされていないので、質量差がこれだけだったのは少し驚きでした。
まあ、重いイコール頑丈であるとうことでしょう。
今度発売されるスチール大型チェンソー用ガイドバー良さそうです。
軽量化も図られており良さそうな感じです。
ただ、情報がないのでどこがどういいのか・・・今度調べておきます。(笑)
そして、ツムラからも新型ガイドバーが発売になっています。というか本格的には4月下旬からです。
面白いと思います。
話は変わりますが、スチールMS261用で13インチピクセルガイドバーを販売しています。
それを、MS440クラスのチェンソーに取り付けて使用した方がいたのですが、ソーチェンのコマ数が一つ足らないということもあり、先端のローラーが壊れてしまったようです。
ソーチェンのコマ数が足りていたとしても、排気量70ccクラスのチェンソーにはこのガイドバーは少々無理かと思います。
それともう一人の方から044チェンソーを.325ピッチで使用したいという問い合わせがありました。
そこでこんなガイドバーを探してきました。(笑)

14インチ1.6mmゲージのハードノーズバーです。
ハードノーズなので.325ピッチでも3/8ピッチでもいけます。
また、ソーチェン.325ピッチも1.6mmゲージを使用するので、ピクセルチェンよりも耐久性があると思います。
スチールのガイドバー(.325ピッチ)にも044などのチェンソーで使用するドライブリンク数が掲載されているので、大丈夫だと思います。

.325ピッチを取付けてみました。

14インチ35cm ものすごい事になりそうです。
.325ピッチにするとリムが9Tになるのでチェンスピードがはやくなります。
ただでさえ短いガイドバーなのでチェンスピードは速くなると思います。
もうこれはチャレンジャーの世界です。(笑)
心配のある方は3/8ピッチで使用したほうがいいでしょう。
これで間伐なんかしたら、作業はかどるでしょうね。
ただ、チェンソー重量が大きいので、体力の消耗も激しそうですが(笑)
筋トレと考えれば、仕事をしながらトレーニングできるので一石二鳥かもしれません(笑)
最後に紹介したガイドバーもネットショップへ後ほどアップいたします。
ガイドバー★マニアック★のところへアップします。
これからも、マニアックなガイドバーを少しずつですが紹介していきたいと思います。
▼ガイドバー★マニアック★それではまた。
MS241を14インチで間伐している方もいます。
すごくよく切れると高評価を得ています。
排気量が1.65倍もあるMS441で14インチだとどれくらいの切削スピードになるのか?
MS241よりは早いと思います。
凄そうです。(笑)