今回は、数が少ないガイドバーを紹介します。
その前にスチールガイドバーについて少し書いておきます。

スチールのラミネート(積層)ガイドバーは昔から丈夫だと言われていました。
確かに丈夫です。
中、大型機用のラミネートバーは腹の部分も曲線的でソーチェンも1.6mmゲージなのでガイドバーを構成する各鉄板も厚いかと思います。
ただ、それだけで強度が高いわけではありません。
スポット溶接が強力なようです。
凄い溶接機械を備えているのです。
実店舗ではスチール用のガイドバーはほぼ純正品を販売しています。
純正ソーチェンを使用するならば100%スチール純正のガイドバーを販売しています。
スチールチェンソーでピクセルチェンを使用したいとか、21BPタイプのソーチェンを使用したいという方だけに他社製のガイドバーを販売しています。
13インチなどの短いガイドバーでは、あまり感じないのかもしれませんが、18インチクラスになると他社製のラミネートガイドバーはしなるということを聞きます。
私自身チェンソー作業を全くしないので、その感覚はどういうものか正直分かりません。
ただ、仕事で使う人にはその感覚が分かるのだと思います。
しなっても気にならない方もいますが、しなるのを好まない方もいます。
硬いガイドバーを好む方です。
スチールMS261クラスのチェンソーで21BPタイプのソーチェンを使用したいという方に当店ではスギハラ製の18インチガイドバーを用意しています。(21BP-72)

上写真一番上を見てもらえばわかるかと思いますが、ガイドバーは直線的で鉄板が細いのでその分しなりやすいのかもしれません。
ただ、質量はその分軽量化できます。
スチールラミネートガイドバーは、他社製と比べて若干重いと言われています。
スギハラ製のラミネートガイドバーが悪いわけではありません。
質量を比較してみればそこは優れています。
コストパフォーマンスも優れています。
スチールチェンソーで21BPタイプのソーチェンを使用できるラミネートガイドバーは今のところスギハラ製しかありません。
問題なく使用できます。
好みとして剛性感がもっと高い方がいいという方はこちらをお勧めします。


ハードノーズバーと先端交換式ガイドバーです。
これらのガイドバーは1枚ものの鉄板から削りだしているので、強度はラミネートガイドバーよりも高いです。
スポット溶接など関係ないです。1枚の鉄板なので当たり前ですが(笑)
この2種類のガイドバーはツムラ製になります。
形状はスチール製ガイドバーに近いかと思います。
軽量タイプのガイドバーで金属を削って樹脂をはめ込んでいます。
くり抜いているわけではなく(貫通していません)、ざぐっています。
鉄板自体に穴が開いているわけではないので、軽量化を測りながら強度もできるだけ落とさないようになっています。
軽量化を図ってはいますが、いかんせん一枚ものの鉄板なので、質量はラミネートバーよりも大きくなります。
強度を優先するのか?
軽さとコストパフォーマンスを優先するのか?
スギハラのラミネートバーはMS261クラスで使用するには、良いかもしれません。
MS362クラスで使用するには、ソーチェンの長さなどに注意してください。
MS362クラスのチェンソーで使用するには、一枚ものの鉄板ガイドバーが強度的に安心かもしれません。
ただ、このガイドバーは数が少ないので、気になる方はお早めに。
▼ハードノーズバー18インチ1.5mmゲージ(ソーチェン21BP-72)▼先端交換式ガイドバー18インチ1.5mmゲージ(ソーチェン21BP-72)▼スギハラ製ラミネートガイドバー▼ガイドバーマニアックスチールMS261チェンソーにわざわざ21BPタイプのソーチェンを使用しなくてもいいのではないかという疑問を持たれる方も多いと思います。
確かに、スチールのソーチェン悪くはありませんし、機械、ガイドバー、ソーチェンと同じ会社が製造しているのでマッチングは良いと思います。
これらの他社製ガイドバーに需要はあるのか?
あるのです。
特に会社関連で仕事をしている方などに需要があります。
数あるチェンソーメーカーの中のチェンソーでソーチェンのタイプが異なるのは、スチールだけと言っていいかもしれません。
.325ピッチのソーチェンを使用するチェンソーは1.3mmゲージか1.5mmゲージのソーチェンになります。
各社中型チェンソーには、.325ピッチ、1.5mmゲージのソーチェンを使用するチェンソーが多いと思います。
スチール以外のメーカーは、この.325ピッチ1.5mmゲージソーチェンを使用できるようにガイドバーを用意していると言っていいかもしれません。
会社でソーチェンを支給するというケースもあります。
その場合、.325ピッチ、1.5mmゲージのソーチェンを支給することが多くなります。(多くの従業員のチェンソーに合わせるとこうなる)
スチールチェンソー使いたくても会社からソーチェンが支給してもらえない・・・
しかし、このガイドバーを使えば大丈夫です。
スチール以外のメーカーで18インチガイドバー.325ピッチ、1.5mmゲージというとソーチェンのコマ数は72コマが多いです。
今回紹介したガイドバーも72コマになります。
全国的に見て、排気量50cc前後のチェンソーは、18インチガイドバーを使用しているケースが多いと思います。
(北九州では15インチが多いです)
今回紹介したガイドバー
スギハラ製ラミネートバーは、メーカー在庫があると思います。
ツムラ製のガイドバーは両者とも数が非常に少ないです。
メーカーの方でも在庫は無いと思います。
製造依頼を掛ければいいのでしょうが、いかんせん需要が少ないことも考えられるので、難しいです。(笑)
私自身が使用したわけではありませんが・・・(笑)
一つ気が付いたことがあったので、メーカーへ問い合わせてみると新技術でした。
面白かったです。