スチールMS201C-MにはEが付くスターターアシスト方式のものもあります。
下写真手前がMS201CE-Mでアシスト付です。


MS201C-MはMトロニック、コンピュータ制御になります。
吹け上がりは、抜群ですね。
▼こちらも参照してみてください。
ただ、残念なことに当店ではまだ1台も売れていません。
どちらかというとMS241C-Mの方が売れてしまいます。(笑)
また、当店ではこのクラスのチェンソーはトップハンドルの方が良く売れているのです。
まあ、今はチェンソーシーズンではないので、秋から冬にかけて売れていくとは思いますが・・・
さて、今日はMS201C-MとMS201CE-Mの違いを少し紹介したいと思います。
私は一販売店なのでかなり独断と偏見で偏った意見になるかもしれません。
まあ、メーカーさんとは少し違う紹介になるかもしれませんので、あくまでも参考程度にしてください。(笑)
私自身MS201C-Mの方が好きです。
パージポンプやダンパスプリングが付いていないアシストなしのタイプです。
ポンプがあればスターター引く回数減るし、アシストあれば楽に引けるから良いと思うかもしれません。
それが当たり前だと思います。(笑)
ただ、私は出来るだけシンプルな方がいいと思っています。
あるシステムが付くと機構的には複雑になります。
部品点数増えます。
故障の原因が増えると言っていいかもしれません。
パージポンプも年数がたてば劣化すると思います。
無ければ劣化しないからいいかなと思っている次第です。(笑)
昔は、排気量35ccクラスのチェンソーには何もついていませんでした。
それが当たり前でした。
初期のMS200は、パージポンプもスターターのアシストもありませんでした。
MS200は林業の年配の方によく売れました。
軽量だったからです。
私のあいまいな記憶なのですが、当時の林業家で年配の方は排気量40cc以上をよく使っていたと思いますし、そんなチェンソーのエンジンをかけていました。
排気量35ccクラスのMS200チェンソーエンジン掛けられない人は私の記憶にはないのです。(林業家の人の中で)
MS200チェンソーの評判が良く、農家の方や一般の方にも売れてきだした時に、エンジンをかけられない方がちらほらいる感じになりました。
MS200は小型でしたが、プロ機だったのでエンジンの圧縮が強い機械でした。(他機種の同等クラスチェンソーと比較して)
それで、スターターを引けなかったのです。
パージポンプがあればいいとか、デコンプがあればいいとかリクエストがありました。
ただ、パージポンプを付けるには設計を大きく見直さなければならないし、デコンプを付けるのも同じです。
デコンプつけるには排気量小さすぎると思いますし、コストアップにもつながります。
そこで、比較的簡単にスターターを引きやすくする対策が施されました。
排気デコンプという方式です。
圧縮が強いので、シリンダーに細工して圧縮を抜くのです。
排気デコンプの仕組みはこちらをご覧ください。
▼排気デコンプ若干パワーダウンしてしまいますが、スターターは引きやすくなります。
この方式は他社でも使用していたと思います。
ただ、排気デコンプは圧縮が無くなるので私的には何か物足りないと感じていました。(笑)
しかし、ユーザーさんの評判は良かったと思います。
スチールは当時国産チェンソーに比べるとエンジン始動が難しいと思われていました。
それが少し解消されたので、販売もしやすくなりました。
時期は前後するかもしれませんが、スターターの方にもいろいろな改良が各メーカーでありました。
今ではアシストが付いていない機械の方が圧倒的に少ないと思います。(笑)
▼スチールのスターターアシストシステム▼ハスクバーナ▼ゼノア各メーカーいろいろと出していました。
当時私はアシスト式が嫌いでした。修理屋の立場としてです。
圧縮の有り無しやスターターを引く感覚で故障原因を推測したりしていたのですが、それが分からなくなったからです。
当時は、勘違いすることもありスターターを引いただけで推測することは難しくなったと思っていました。
ただ、人間はすごいものでアシスト付でも何度も何度も修理をこなしていくとだんだんわかるようになってくるような気がします(笑)
MS201Cチェンソーはノーマルタイプとアシスト付タイプから好みのものを選択できますが、MS201TCはアシスト式しかありません。
構造上トップハンドル機の方が力があるユーザーさんはスターター壊してしまいやすいです。
(落とし掛けを多用するからかもしれません)
林業の若者軍団のお客さんがいますが、ノーマルタイプがいいと言っています。
MS201TCアシストスターターずいぶんよくなっていて壊すことは無いだろうと思っていたのに、若者軍団はパワーが有り余っているみたいで壊してしまっています。(故障自体は少なくなってきています)
大型チェンソーも使う人は重いスターターを引いているので、小型チェンソーでも強く引く癖がついているのかもしれません。(笑)
MS201TCはトップハンドルプロ機なのでこちらにこそノーマルタイプが欲しかったと思っています。(笑)
プロの方には、優しく引いてくれとお願いしています。
各メーカーいろいろアシスト付スターターがあります。
女性の方や肩などを傷めた方などでも楽にスターターが引けるので、エンジン始動がしやすくなっていると思います。
私自身も数年前肩を痛めた時に痛感しました。(笑)
ただ、何度も書きますがアシスト付のスターターは力が強い人にとっては加減が必要になります。
また、アシストスターターのタイプによってはスターターの引き方が少し変わっています。
ご購入時にお店の方によく説明を受けるようにしてください。
説明さえ受けておけば、壊れることも少なくなると思います。
それではまた。
135eの話もしておこうかと思っていたらMS180の使い倒されていない中古を確保したとのこと、ボロい英車を使い倒しているだけのことはあってそこらの嗅覚はさすがのようです(笑)折角でしたがそんな顛末でした。