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排気量40cc前後のチェンソー

排気量40cc前後のチェンソーは激戦区で種類も数多くあります。
今回はプロ機だけをターゲットにして書いてみたいと思います。

これについては以前にも書いていますが、どれがいいか問い合わせが多いのでもう一度書いてみたいと思います。

最初に付け加えておきますが、これはあくまでも私の考えです。
メーカーさんなど異論はあると思いますし、他の販売店さんのお勧め機種とは違いもあります。
これは、仕方がないというより当たり前かもしれません。
これについては後ほど書いてみます。

わたしのお勧めの機種が、実際に使用する人にとって一番いいチェンソーでない場合も当然あります。
使用環境によって変わってくるということを頭の隅に置いておいてください。



ハスクバーナ339XP 排気量39.0cc、出力1.7kw


ハスクバーナ543XP(ゼノアOEM)排気量43.1cc、質量4.5kg、出力2.2kw


ゼノアGZ3900 排気量39.1cc、質量4.4kg、出力非公開


ゼノアGZ4300 排気量43.1cc、質量4.4kg、出力非公開(推定2.2kw)


共立CS37RS 排気量37.7cc、質量4.4kg、出力非公開


共立CS42RS 排気量42.1cc、質量4.5kg、出力非公開


新ダイワE1042(共立OEM) 排気量42.1cc、質量4.5kg、出力非公開


スチールMS201 排気量35.2cc、質量3.9kg、出力1.8kw


スチールMS241C-M 排気量42.6cc、質量4.7kg、出力2.2kw


各チェンソーのカタログデータはこのような感じです。
国産メーカーの出力データは非公開なので、目安としては排気量を比較するといいかもしれません。

排気量40cc以下のチェンソーに関して言えば、パワーがあるのは共立CS37RSかもしれません。
完全な排気ガス規制エンジンではありませんし、シリンダーはクローズドポートだと思うのでパワーあるかと思います。

ハスクバーナの339XPも排気ガス規制前のエンジンなのでパワーがありそうですが、シリンダーがオープンポートなのでパワー的には少し落ちるかもしれません。

層状掃気エンジンは排気ガス規制エンジンですが、その構造上クローズドポートになります。
しかし、パワーは少し落ちるかもしれません。(排気ガス規制エンジンは同一排気量だと若干パワーが落ちると言われています)

スチールのMS201はMS200と同排気量ですが、カタログデータでパワーアップしているのでこの点はすごいなと思います。
実際MS200と比較してパワーがないと感じることは少ないようです。

ただ、排気ガス規制エンジンの特性を購入時に説明を受けていないと不満を感じるようです。

共立CS37RSチェンソーはソーチェン25APを使用したい方にはいいかもしれません。
共立独自で製造した1/4ピッチリムがあります。
25APタイプは脱線しやすいなどの弱点がありますが、リムタイプは脱線した場合でもソーチェンのダメージは少ないです。

また、チェンガイドなどで脱線を少なくするようになっています。

25APタイプのソーチェンを使用するチェンソーでは唯一標準仕様でリム式スプロケットが用意されています。

25APを使用する方にとっては大きなアドバンテージになるかと思います。



排気量40cc以上のチェンソーに関しては、今回紹介したチェンソーどれを選んだとしてもあまり不満はないと思います。

バランスの良さはハスクバーナ543XP、ゼノアGZ4300が評価が高いです。
前モデルのG37、G42シリーズの出来が良かったので、こちらのチェンソーが良いという方もいます。
私的に防振システムがスプリングではないというところが残念な所です。


新ダイワE1042、共立CS42RSはパワーもあり、慣れ親しんだエンジン特性かもしれません。
エアフィルターも紙フィルターでかなりしっかりしています。評価も高いと思います。
こちらも防振システムがゴムです。残念。

当店で排気量40ccクラスチェンソーを勧める時は、スチールMS241C-Mになります。
エアフィルター紙式で強力、防振システムスプリング、層状掃気エンジンで燃費もよく排気ガスもきれいです。

層状掃気エンジンの特性もコンピューター制御で全く感じません。
エンジン始動性もよく、粘りのあるエンジンだと思います。

弱点は質量が4.7kgと他機種に比べて重いということです。

電子制御キャブレターは良いと思います。
排気ガス規制エンジン、層状掃気エンジンでなくてもキャブレターは電子制御がいいと思います。

特に排気ガス規制に対応するには電子制御キャブレターにしなければ、無理かもしれません。
現行機種チェンソーのキャブレターは排気ガス規制キャブレターになります。癖があります。
電子制御キャブレターにはそれがないと言っていいです。


大きい木を切っている時に電子制御キャブレターの能力を感じるようです。
(粘りがあるとよく言います)


では、排気量40cc以下のチェンソーでは何を勧めるかというと
スチールMS201かハスクバーナ339XPになります。

パワー的に少し弱いかもしれません。(排気量小さいので)

ではなぜこれを勧めるかというと軽さです。

排気量40cc以下ならば軽さも大きな要因になると思います。

パワーで考えると共立CS37RSが強いかと思います。
しかし、質量が4.4kgあります。それならばもう一つ上のCS42RS、E1042が100g重くなりますが、パワーはあります。

難しい選択になります。
当然価格というものも大きな選択肢になります。

どこに重点を置くかで選ぶチェンソーは変わってきます。

まず一番最初に考えた方がいいのは、自分が何をするのか、自分の作業内容をよく考えた方がいいと思います。
そして価格を考えることをお勧めします。

価格だけを考えて道具を選ぶと作業が大変になることもあります。
作業を楽にこなすというのが道具なので、まずはそこから考えることをお勧めします。

チェンソー使用が初めてで作業内容なども予想できないという場合は、ハスクバーナのやスチールの廉価版チェンソーなどがいいかもしれません。

そこそこ使えるチェンソーですし、価格も29800円からあるので、作業内容とチェンソーが合わない、チェンソー選び失敗したとしてもダメージは小さいかと思います。(笑)
ただ、ハスクバーナ135e、スチールMS170チェンソーは失敗したと思わせない能力があると思います。難点は質量が重めだということぐらいですかね。


それと同じチェンソーでも販売店によって価格は違います。
安い方がいいと思いますが、それだけではありません。

特にネット販売は実店舗よりも価格は安いです。
しかし、チェンソーは電化製品や車などとは違います。

過酷な環境で作業をする道具です。
車でいえばレース車です。

壊れることを前提として考えた方がいいと思います。
また、危険な道具であるので、チェンソー購入時の説明やアフターサービス、点検整備がしっかりできてアドバイスができるということも大きな要素になります。

たとえ1万円安い所で買ったとしても、使い方がまずければすぐに故障し数回の修理ですぐにコストは逆転します。

たとえばCS37RSチェンソーを購入を検討している。
同じチェンソーを数年使用しチェンソーの特性も理解し、修理も自分でできるというならばネットで最安値のお店から購入したほうがいいと思います。
そのネットショップが部品販売のアフターサービスも受けてくれるのが条件になりますが・・・

チェンソーあまり詳しくないとか、チェンソーのプロでも修理はあまりできないというのであれば、お近くの販売店(修理もきっちりできる)で購入する方がいいと思います。

きっといろいろなアドバイスをしてくれると思います。

当店もネットでチェンソー販売しているのにこんなことを書くのはなんですが・・・

ただ、私はネットショップを始める時から説明はどうしようか、アフターサービスはどうしようかと考えていました。

説明せずにチェンソーを渡すだけでいいとは考えていませんでした。

最初の説明はある程度クリアできたかと思いますが、アフターサービス(修理)はうまいこといっていないと思います。
他の販売店さんに迷惑をおかけしているかもしれません。


ちょっと話が横道にそれてしまいました。

当店では排気量40cc前後チェンソーを作業環境内容を全く考慮しなければ、今のところスチールMS241C-Mを勧めると思います。(チェンソーだけを考えた場合、総合的に1位だと思います。あくまでも私個人の感想です)

ただ、チェンソーは趣味で買う車などとは少し違います。
チェンソーを買うのが目的だという方はかなり少ないと思います。

あくまでも道具として買う方がほとんどだと思います。

先程も書きましたが、作業内容、作業環境、以前からの所有機械、そのほかいろいろと条件が出てきます。

当店でもMS241ではなく他機種を勧めるケースも出てくると思います。

お店が変われば当然勧めるチェンソーが変わることはあるかと思います。

チェンソー選びを楽しんでください。

チェンソーだけでなく販売店選びも楽しんでください。

当店も選ばれるような販売店になるよう努力します。
小さいお店なのでそれしか生き残るすべがないともいえますが・・・(笑)
いや笑い事ではなくほんとに頑張ります。

それではまた。






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  • コメント : 2
  • コメント

    [C1023] Re: 大変参考になります

    こんにちは
    ゼノアG3401を使用しているならば、共立CS37RSに機種変更したとしてもパワー的には十分満足できるかと思います。
    ただ、質量的には重く感じると思います。

    もし、ゼノアG3401が問題なく動くのであれば、排気量40cc以上のクラスを選択してもいいと思うのですが
    作業内容に合わせてチェンソーを使い分けるという方法もあると思うので軽いチェンソー、パワーのあるチェンソーと分けてもいいと思います。

    現行機種として346XPが販売中であればこちらもお勧めです。
    周りの人と同じチェンソーというのは意外と心強いと思います。(性能のいいチェンソーというのが大前提ですが)
    ソーチェンや消耗品などいざという時に貸し借りができるからです。

    チェンソー選びは深く考えれば考えるほどどれを選べばいいか・・・まあそこが楽しい時なのかもしれません。
    • 2013-12-02 15:11
    • チェンソーヤ
    • URL
    • 編集

    [C1022] 大変参考になります

    こんばんわ、一度メールさせてもらった者です。
    40cc前後で本当に迷いました。伊豆で山仕事やってます。僕が今使ってるのはゼノアの34ccです。周りは皆ハスクの346です。12cc、1.4kgの違いですね。埋めようのない差ですが、共立のcs37rsがいいかな、と考えています。とても参考になりました。ありがとうございます。
    佐藤

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