さて前回の続きです。335XPT
チェンソーの修理のときは、なんでもそうだと思いますが、外観に破損がなくエンジン掛けられる状態ならば、とりあえずスターターロープを引きエンジンかかるか試してみます。
エンジンかからなければプラグをはずして火花が出るか点検します。
またプラグが燃料でぬれているかも調べます。
今回の修理ではプラグから火花は出ているのですけれど、燃料がエンジン内に送られてないようだったので、エアフィルターをはずしそこから燃料をエンジン内に少量たらします。
そしてもう一度スターターロープを引きます。
燃料をたらしすぎたので何回か引っ張りました。するとエンジンがかかり数秒でストップしました。
もう一度繰り返しても同じ状態だったので、悪い燃料かもしれないと思い燃料タンク内の混合ガソリンを容器に移し替え、目視で判断したので正しいかどうかは分かりませんが、オイルが濃いような気がしました。
それにどうもチェンオイルが少量混ざっているような気がしたので、これはキャブレターにオイルか何かがつまっていると判断しました。
キャブレター分解して見るとオイルが行っているどころか、まったく燃料がキャブレター内に行ってません、完全に乾いた状態でゴミも詰まっていませんでした。
そうなると燃料フィルターがものすごく汚れているか、燃料ホースがどこかで切れているかと思い点検して異常なし。
キャブレターのポンプダイヤフラムが劣化してるか調べてもこれも異常なさそうでした。ダイヤフラムには問題なさそうでした。
ただたまにダイヤフラムがキャブレターにくっついてしまっていることがあるので、それで燃料がこなかったのかもしれないと思うようにしました。
本来ならここでパルスホースを点検したほうが良いのですが、ファンカバーはずしてフラーホイールはずしてと面倒なのでダイヤフラムがくっついたと思い込んだのです。(重いコンダラ試練の道を)
とりあえずキャブクリーナーでキャブレター洗浄し、組み立てました。
エンジンかかりません、エアフィルターのところから燃料たらすとその燃料分エンジンがかかりストップします。(がーん)
やはりパルスホースに問題があるのか。
もう一回ばらします。そして今度はファンカバーはずしてフライホイールはずして、当然キャブレターもはずしてます。
パルスホースはずしてみても破損していません、少し硬化していますが問題ないレベルです。
なんで燃料上がってこないんじゃー。
とりあえずコンプレッサーでパルスホース吹いて、ついでにクランクケースにつながるところも吹かしておきました。
自分が予測していたところにことごとく問題がない、やばい、ツボにはまるかもしれないと思いました。
注意 チェンソーなどの修理において原因がわからず組み立てたりばらしたりを繰り返すおそろしいツボなのです。そして以外にも原因は馬鹿みたいなところにあったりする恐ろしいツボです。原因がわからないままとにかく組み立てました。
なぜ燃料が行かないのか考えながらの組立です。
とりあえずスターターロープを引いて見ました。
ぷるんとエンジンがかかりました。
直りました、なぜ直ったのでしょうか。
点検したところはパルスホースだけですからやはりそれが原因だったとおもいます。
破損しているかどうかばかり気にしていたのでひょっとしたらパルスホースが詰まっていたのかもしれません。
しかしパルスホースとか詰まることとかあるのでしょうか。
考えられることは、
335XPTはエアフィルターがハスクバーナの製品にしてはとても貧弱です。

青い矢印がエアフィルターなのですが筒状のスポンジなのです。
これは結構シリンダー内にゴミが入っていくようです。
木屑の細かいゴミです、それがパルスホースのどこかに長い時間を掛けて詰まっていったのでしょうか。
とにかくパルスホースのところを洗浄して組み立てたら動いたのです。
しかもバリバリに吹きます。
良かった。
正確な原因はわかりませんでしたが、自分が予測したところをすべて点検して洗浄したら直ったのでよしとします。
今度はスクバーナの石川さんに聞いたみようと思います。
追伸
私の335XPTに対する愛情が足りなかったのでしょうか?
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