
MS200の修理がありました。
症状はエンジンの吹け上がりが悪く、高速で安定せずスローも少し安定しづらい感じでした。
燃料の供給が悪い感じです。
一番最初に疑うのは燃料フィルターでしょう。
確かに汚れていたので、交換しましたが、エンジンの調子は良くなりませんでした。
次に疑わしいのはキャブレターです、燃料タンクの中には水は入っていませんでしたが、キャブレターの方には入っているかもしれませんし、ゴミかもしれません。
キャブレター分解しましたがゴミ、水ともに入ってはいませんでした。キャブレターの中はきれいなものでした。
ダイヤフラムなども問題なさそうでした。
一応プラグを取り外し、テストプラグでイグニッションモジュールを点検しました。
イグニッションモジュールが少し弱っているように感じましたが、テストプラグにて火花がでるのでまだ使えると判断しました。
プラグの方は汚れていたので交換しました。
キャブレター側から見る限り、ピストンシリンダーには傷はなさそうだし
ピストンのスカート部分もそれほど摩耗しているようには見えませんでした。
燃料ホースにも破損しているところはないし、パルスホースの方にも破損や劣化は見あたりませんでした。
ここまで、点検するのに小一時間かかりました。
結構汚れていたし、ゴミをきれいに落とさないと破損しているかどうか見ることが出来ません。
とりあえずもう一度組み上げてエンジンを掛けてみると症状は変わりませんでした。
キャブレターLとHを調整しても調整がきかない感じです。
一回転以上あけても燃料足らない感じだし、高速の方は締めても回転があがりません、そのうちキャブレターどんどん調子が悪くなり、とうとうエンジンがかからなくなりました。
昔のキャブレターは単純でLとHの調整スクリュウで何とかなっていたのですが、今のキャブレターは排気ガス規制などの環境問題を考慮して少々複雑化してきています。
アイドリング時の回転を押さえまたアイドリング時の燃料消費も押さえるために、アイドリング時は燃料少ししかいかないようになっているそうです。
そのためスロットルを瞬間的にあけたときは燃料の供給が追いつかず、
ストンと止まるそうです。
それを防ぐために、キャブレターに新たに加速ポンプというシステムを組み込んでいます。
スロットルをあけたときに燃料の供給が間に合うようにするものです。
仕組みが複雑になると当然故障もしやすくなります。
たぶん今回の症状はこの加速ポンプのところがおかしいのでしょう。
前に一度加速ポンプの部分を分解し、ポンプピストンを見ましたが、結構摩耗していましたし、Oリングが劣化していて汚れていました。
ポンプピストンとOリングを交換すれば直ると思いますが、汚れがひどいのとキャブレターの細かい穴がふさがれているのでは無いかと思い、キャブレターの交換としました。
山で仕事中にすぐにチェンソーがまた調子が悪くなると目も当てられないからです。
ここは出来るだけ安全策を取っていきたいと思います。
キャブレター交換するとチェンソーの調子は嘘のようにバリバリ吹くようになりました。
悪かったキャブレターも分解して見ただけでは、どこも悪くないように見えます。
加速ポンプのところまで、分解しないと分からないでしょう。
次は気心の知れたお客さんに頼んで加速ポンプを替えてどこまで持つか試してみたいと思います。
今回は修理中の写真取る気力がありませんでした。
あちこちばらしましたし、汚れがひどかったのでめげていました。
先日スチール社のめずらしい看板を見つけたので、ブログにアップしてみました。良かったらご覧くださいm(__)m
私はチェンソーのことは全くわからないのですが、こちらのブログは大変詳しくてなかなか勉強になりますね。うちの実家に一台チェンソーがあるので、今度さわってみようと思います。