チェンソーは、その構造と特性でキックバックという現象が起きます。
キックバックがおきるかもしれないと思いながら作業をし注意していれば、キックバックが発生しても対処できる可能性はありますが、切り株などが草の陰になっていたり、全然注意していないときにキックバックが発生した場合は不意打ちを食らうみたいにケガをする可能性が高いと思います。
チェンソーの刃が高速回転しながら自分の顔に跳ね上がってきたらと考えると怖いものがあります。
せめてチェンソーの刃が回転していなければ、ずいぶんとケガの度合いは低くなると思います。
ですからチェンブレーキは絶対に必要だと思います。
欧米諸国で販売されているチェンソーにはすべてチェンブレーキがついています。
では日本で販売されているすべてのチェンソーに、チェンブレーキはついているでしょうか。
実はすべてのチェンソーにはついていないのです。
40cc未満のチェンソーにはチェンブレーキがついていないのです。
少し違います、40cc未満のチェンソーにはチェンブレーキのついていない機械があるのです。
私が、断言できるのはハスクバーナとスチールは現在販売しているすべてのチェンソーにチェンブレーキがついています。
その他のメーカーはついていないものが多いと思います。
ではなぜついていないのか。
海外では、チェンソーは排気量サイズに関わりなく危険な道具であるという認識があり、それを元に厳しい法規制があり、安全対策が講じられているのです。
日本の法律では40cc未満のチェンソーには付けなくてもいいという何か訳の分からない線が引かれているのです。
なぜこのような法規制になったのか分かりませんが、39ccのチェンソーと41ccのチェンソーがあったとしたら、片方はチェンブレーキなし片方はチェンブレーキありとなります。
危険度はほとんど一緒なのにこういう事が起こってきます。
随分昔の法規制だったのでこのような仕組みを取らざるを得なかったのかもしれません。
国内メーカーを育て助けるために、このようにしたのか、それとも当時はほんとうに危険は少ないと考えていたのかは分かりませんが。
昔の技術力はどうあれ、今はどのメーカーでもチェンブレーキ付けることは出来ます。
同型機種でも海外仕様はチェンブレーキ付、国内仕様はチェンブレーキなしということが起こっているからです。
安全を考えてチェンソーを購入する場合チェンブレーキ付の海外仕様を購入した方がよいかもしれません。
軽量小型チェンソーほど一般ユーザーが購入すると思います。
初めてチェンソーを買おうとする人がチェンブレーキのことを知っているかどうか疑問に思うことがあります。
自動車の場合、エアバックがついているいないは購入するときに分かっていると思いますが、チェンソーの場合チェンブレーキついているかいないか分かって購入している人は、どれぐらいいるのでしょうか。
チェンブレーキがついているから100%安全だとはいえませんが、ついているに越したことはありません。
私たち、販売店は機械の性能や、価格の安さ、軽量であることばかりを全面に出して販売してきましたが、これからは安全性、環境のことにも配慮し、それらも全面に出し販売していかなければならないかと思います。
軽いけれど、チェンブレーキついていない。
少し重いけど、チェンブレーキついている。
少し高いけど、排気ガス規制に対応している。
ということも、説明していかなければいけないと思います。
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2006-03-22
安全
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