339のピニオンギアについて書いてみます。
(339の修理があったのですが、その模様はテクニカルの方で紹介しています。)


ハスクバーナの339XPには標準で三種類のソーチェンがあります。
1/4、.325、3/8の三種類です。
ですから部品の点数は多くなります。
またソーチェンのタイプを変えたいときには、交換部品も多くなります。
ピニオンギアだけは昔の242XPの方式を採用していれば、すべてのソーチェンのタイプにでも共用できたのですが、それをやりませんでした。

上の写真を見てください左側が242XPのリム式、星形のスプロケットとピニオンギアです。
スプロケットから4本のツメが出ていて、それに対応するようにピニオンギアには溝がついています。
スプロケットの種類に関係なく、ピニオンギアは同一のものを使用することが出来ます。
左側のものは339XPのもので、スプロケットの形に合わせてピニオンギアが作られているので、スプロケットが三種類あるのでピニオンギアも三種類あります。
これは修理屋としてはいたいところです。
共用の部品ならば在庫の管理もしやすく他の機械からの流用が出来たのですが、出来れば242のピニオンギアと同じものを採用してほしかったです。
材質は変わっていないようですし、サイズ的にもそんなに違いはないようだったのですが。
まあこれと同じように他のメーカーもピニオンギア数種類ありますが、ハスクの場合は前回が良くてなぜ新しい機械にそれを取り入れなかったのでしょうか。
ツメ式のピニオンギアは強度的に弱かったのでしょうか。
それとも何か他の要因があるのでしょうか...
339XPの悪口ばかり言っていてもいけないでしょうから、改良されてきた点も書いておきます。
339XPは335XPTの流れをくむもので、335はエアフィルターなんとスポンジでした。
それがやはりスポンジではだめだということで、メッシュタイプのものに変更されました。
全体的なバランスやエンジンパワーはハスクらしく本当にいい機械だと思います。
私はこのクラスのチェンソーの中では、人間工学的に設計されているので持った感覚は一番しっくりくるような気がします。
私は、ハスクバーナに対して少し求めるものが高くなってしまいがちです。
242XPがいいチェンソーで私自身すごく好きだったので、それをもっと越えるチェンソーを望んでいるのかもしれません。
242XPも最初からすべていいという訳ではなく少しずつ改良されてきてのですから、339XPも色々と改良されてきて良くなっていくと思います。
改良のスピードはハスクバーナは早いので期待しています。
チェンソー40cc以下クラスのチェンソーではトップクラスの性能を誇っています。
このクラスならばお勧めのチェンソーだと思います。
ただ、使用目的によっては排気量が大きいとはいえませんので、力不足になるかもしれません。
大径木の伐採、玉切りには力が足らないと思います。
メンテナンスがしっかりしてあれば、間伐なども十分にこなせると思います。
ソーチェンにつきましては、通常の作業のみに使用するのであれば、ピクセル325ピッチが最適だと思います。
今現在は325ピッチだとリム式のスプロケットになっていますのでまたさらにいいと思います。
ただ、チェンソーアート(カービング等)に使用するつもりならば1/4ピッチのソーチェンを使用することになります。
ただこのソーチェンは通常の作業にはあまり向いていません。
この他にスチールMS200というチェンソーもあります。
こちらもいいチェンソーです。
339XPと比べて排気量が若干小さいので、ほんの少しパワーが小さく感じられます。
信頼性ではMS200が少し上のような気がします。
この2機種ならばどちらを選んでも、期待を裏切ることは無いと思います。
どちらの機種も、VTRで簡単な説明を当店ではしていますのでご安心ください。
また、339XPは注意点が数点ありますがそちらも説明しています。
12月末頃までセールをやっていますので、ご検討ください。