スチールHS86TヘッジトリマーVSゼノアHT753ヘッジトリマー

上の写真ハンドルの間隔はほぼ同じですが、HS86Tの方が若干内側に向かっています。(青い矢印)
試運転し作業してみましたが、内側に少し曲がっていることで持ちやすいような気がしました。
ヘッジトリマーの作業の中で一番不快な振動はスチールHS86Tヘッジトリマー驚くほど少なかったです。

写真の青い矢印のスプリングでハンドルグリップとエンジン機械本体を完全に浮かせている状態です。
エンジンの振動、刈刃の振動は4本のスプリングで激減しています。
防振システムはゴムよりもスプリングの方が優れています。
最新型のチェーンソーなどの防振はスプリングが使われています。
ヘッジトリマーにもとうとう防振にスプリングが使われ始めたということでしょう。
というより、ヘッジトリマーが農林業造園機械の中で一番と言っていいほど振動が激しいのでもっと早くからスプリングを使ってほしいというところです。
ゼノアHT753ヘッジトリマーも結構振動が少なかったのですが、スチールHS86Tヘッジトリマーはさらにその上をいっています。
これは作業がずいぶんと楽になると思います。
ヘッジトリマーを使用した事がある人は解ると思います。
スロットルもこの2機種は違うタイプです。
スチールHS86Tヘッジトリマーはチェーンソーのようなトリガータイプ。
ゼノアHT753ヘッジトリマーは一般の草刈り機などに使われている固定式タイプ。
使用する人によって好みは分かれるでしょうが、なれてくると、トリガータイプがいいというお客さんが多いです。
剪定するときだけ、エンジン回転をあげて剪定しないときはエンジン回転をすぐに下げることが出来るので、(こまめにエンジン回転を下げられる)振動が掛かる時間が少しでも減るというのです。
長時間使っているとこの少しの差が手のしびれに影響があるそうです。
次にヘッジトリマーの作業の中でつらいのは重量でしょう。
ゼノアHT753ヘッジトリマーは5.0kg
スチールHS86Tヘッジトリマーは5.1kg
となっていて、これはHT753に軍配が上がります。
(両機種とも重量バランスはいいようでした)
ただ、ブレードの長さが違います。

カタログ上は
ゼノアHT753ヘッジトリマーは710mm
スチールHS86Tヘッジトリマーは750mm
となっています。
4cmの差しかないのですが、実際は15cmほどの差がありました。
国内メーカーのブレードの長さはギアケースの端から刃の先端までの長さ、スチールはブレードが付いているところだけの長さとなっています。
重量的に100g重いですが、15cmほどブレードが長いと作業効率は上がるかもしれません。
逆にブレードが長いので取り回しがきついと感じるかもしれません。
スチールHS86Tヘッジトリマーにブレード600mm位の製品が出れば重量的にはかなり軽くなるでしょう。
次にスチールHS86Tヘッジトリマーのエアフィルターですが、スポンジと厚く硬いフェルトの二重構造です。
これは、スチールのハンディブロワなどに使われている結構しっかりとしたエアフィルターです。
前回、スチールが満を持して投入してきたとお伝えしましたが、他のメーカーと一線を画す機能が、刈刃の回転速度の違いです。
剪定してみた使用感ですが、刈り込んでいくときに引っかかりがないです。
とにかく回転が速いので、枝なども逃げずに刈り込まれていきます。
また回転が速いので、仕上がりもきれいです。
それと、スチールHS86Tヘッジトリマーのブレードはスチールの自社製品なのです。
刃物の国ドイツの製品です。ソーチェンの刃など実績とノウハウがあるので耐久性もあるかもしれません。
これに関しては、これから分かってくることでしょう。
国内メーカーのヘッジトリマーはほとんどオチアイというメーカーの刃を使用しているようです。
現にスチールでもHS2300ヘッジトリマーはオチアイのブレードを使用しています。
スチールも今回このスチールHS86Tヘッジトリマーに自信を持っているようです。
刈り込みスピード、仕上がりのきれいさ、振動の少なさ、自社製ブレード
以外と善戦するのではないでしょうか。
惜しいのは、ラインナップにブレード長600mmのヘッジトリマーがほしかった。
サイズ的にゼノアHT753ヘッジトリマーを選ぶユーザーも多いのではないでしょうか。
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