以前テクニカルのところでクラッチシューが焼けるとコイル(イグニッションモジュール)が壊れるという事を書きました。
▼こちら▼こちら今回の修理もクラッチシューが焼けてその熱でコイルが悪くなったのだと思います。
今現在は草刈機やチェーンソーの電気系統はあまり壊れるということがなくなってきたと思います。
どちらかというと線が切れたりスイッチが物理的に壊れたりする方が多いような気がします。
ただナイロンカッターを良く使う業者の草刈機にはコイルの故障が多いような気がします。
当店では、R26は造園会社関係の方たちに一番売れている製品です。
排気量、価格、耐久性などバランスのいい機械だと思います。
ハードに使用する業者の方にはお手ごろな機械だと思います。
今回修理する草刈機はずいぶん各部がくたびれている機械でした。
新品の部品を使って修理し、次は草刈機本体が壊れてしまうともったいないと思いました。
新品のコイルの価格は11025円するので中古のコイルを使用することにしました。

↑青い矢印が悪い方のコイル

中古のコイルのコードが少々短いのです。
赤い矢印の部分を回すとコードが外れるものもあるのですが、R26のコイルはガッチリと接着していました。
途中でコードをつなぐしかないので、古いコイルからコードを切断しちょうどいい長さに調整します。
被服をはいで接続するので、その後電気が逃げないように被服をしなおさなければなりません。
電圧が高いのでいいかげんな被服をしていると、電気が逃げてしまいエンジンの調子が悪くなります。
ビニールテープを巻くことも昔はやりましたが、熱と汚れでべとべとにはがれてしまいます。
今はビニールホースを使っています。

これだと、はがれたり、電気が逃げたりすることもないようです。
ただし、シリンダーの放熱フィンに接触しないように注意してください。
融けるかもしれません。
市販品で熱収縮チューブという製品があり、つないだ線の被服をしてくれますが、少々薄いので、ビニールホースを使用した方が安心できます。
中古の部品を使用するのは、消耗部品や摩耗が激しい場所の部品は使用しない方がいいと思います。
中古部品は十分点検して使用するようにしましょう。
●ブログランキング
▼人気blogランキングへ←ブログランキングへ登録しましたのでよろしければクリックしてください。
(応援お願いします)
※ブログランキングではアウトドア、薪ストーブ、チェンソーアートなどのブログを数多く紹介しています。
@
2006-08-09
修理
トラックバック : 0
- http://chainsawhonpo.blog.fc2.com/tb.php/428-107bc281
トラックバック
電気系の点検修理は専用のテスターなどの機器が必要になります。
電気は目に見えないので、テスターは必須です。
ただ、1台の機械を修理するためにテスターなどを購入してももったいないかもしれません。
チェンソーを数台所有し仕事でチェンソーを使用し、常時点検整備が欠かせないというのならばテスターを購入してもいいかと思いますが・・・
また、テスターを購入したからといって修理が出来るというわけではありません。
目的はチェンソーの点検修理なので、修理の方へお金をかけたほうが良いと思います。
(工具購入よりも)
電気系の修理は故障箇所を特定するのが、意外と面倒なので
チェンソー取扱店へ修理に出すことをお勧めします。
また、修理のアドバイスは現物を拝見していないので、きちんとしたアドバイスが出来ません。
また、電話やメールでのアドバイスも大変です。
(機種が正確に把握できないこともあります)
ですから、今現在は当店ご購入品のみの対応とさせていただいています。
それとE345はメーカーからの部品供給が終了していると思います。
新ダイワ取扱店に実機を持ち込み後継機種と部品の互換性があるかどうかなども含めて修理依頼をされたほうが良いと思います。
お力になれず申し訳ありませんが、修理は実際に機械を見ないことには正確な判断が出来ないというのが正直な所です。