ハスクバーナ42、カジュアルチェンソーという位置づけだったにもかかわらず、プロユーザーからの評価も高かったチェンソー・・・
しかし、販売終了から7年ほどたち、10年以上使用されている機械も多くなってきました。
今回のチェンソーもどこまで修理していいのやら悩むという代物でした。
エンジンがアイドリングにならないという症状がお客さんが申告してきたものです。
その他にもスロットルロッドが悪く交換しなければなりません。
チョークロッドも摩耗していてすぐ外れてしまいます。
この点を何とかすれば、エンジンは掛かるし、エンジン自体の調子はいいようなので修理することにしました。

上の写真を見てください。
シリンダーカバーのネジ穴が摩耗と言うより削れてしまっています。
下写真は拡大

マフラー側のネジ穴も摩耗

拡大

ここまでネジ穴が崩れていると、ヘリサート加工はまず無理です。
デブコンをすればいいかというとこれもたぶんすぐダメになるでしょう。
お客さんの了解を得てこの部分はそのままにすることにしました。
ここを何とかしろといわれたら、クランクケースを交換するしかないからです。
シリンダーカバーは1本のネジで押さえることになります。
スロットルロッドを交換してもすぐこれもがたがくるでしょう。
(シリンダーカバーでスロットルロッドを押さえるので)
スロットルロッドの抑えが効かないので下の写真のように

拡大

クランクケースに段差が出来ています。
本来この部分は真っ平らになっているのです。
黒いプラスティックのものがスロットルロッドです。
エンジンの振動でさらに段差が広がり、最後には収拾がつかなくなると思います。
エンジンがアイドリングに戻らないという症状は、私が予想していたとおり、キャブレターのスロットルシャッターが摩耗し、スロットルレバーが戻りすぎるようになり、チョークレバーに当たり戻りが悪くなっていたからでした。
キャブレターを交換するか、スロットルシャッターを交換するかで直ると思いますが、あまり修理代を掛けたくないので、力業でスロットルとチョークのレバーが干渉しないように、お互いを曲げてやりました。
とにかくレバー同士が当たらなければ、スロットルは戻るようになるので、エンジンはアイドリング状態に戻るようになります。
その他に燃料フィルターとエアフィルターを交換して、エンジンを掛けてみると、すこぶる調子は良かったです。
それもそのはず2年ほど前に焼き付きで、ピストンシリンダー交換していたからです。
しかし、本当にクランクケースにがたがきているのが悔やまれます。
これがなければ、まだまだ使えるチェンソーだと思います。
クランクケースを交換する修理をするくらいなら、新品のチェンソーを買った方がいいくらい修理代金がかかるので、このチェンソーもあと少しで引退になるでしょう。
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