随分前に、並行輸入品のことで書いたことがあるのですが、また少し書いてみたいことが出てきたので書いてみます。
先日、価格のことでお問い合せがあり、関税などのことを考慮しても並行輸入品と比べるとかなり高いのではないかという話になりました。
確かに、並行輸入品と比べるとかなり高いです。
物によっては当店の仕入れ価格よりも安い並行輸入品がネットで販売されています。
以前も書きましたが、正規輸入品は色々とコストがかかっていると思いますので、高くなるのだと思います。
以前書いた内容は
▼こちら正規輸入代理店(メーカー)は部品、営業マン、技術サービスなどのバックアップでかなりコストはかかっていると思います。
これは日本の場合、欧米諸国からするとかなりあると思います。
日本は位置的に遠く、海外メーカーの場合日本に製造工場があるところはまずありません。
それに言語も違いますので、すべて日本語に翻訳し、営業マンから技術サービスの方まで日本人を育成しなければならないでしょう。
言語が同じで距離も近ければ、技術サービスなどは本国と統合していても問題は少ないでしょうが・・・
私は機械の修理などをしていて分からないことなど、多々あります。
技術サービスに電話したりメールしたりしてアドバイスを受けています。
これはとても心強く、安心して修理が出来ると思います。
また新しい情報など入手できるので、素早い対応も出来たりします。(この点はなかなか難しいですが)
言語が違うということで、欧米諸国と同じサービスが受けられないということも事実です。
しかしこれも、日本のメーカーの努力で少しずつ解消してきています。
(まだ長い道のりでしょうが)
新型の機械が出たときの、宣伝広告費、そして新型機械についての販売店への技術講習や説明、新型機に付き物のクレーム対策などかなりコストがかかっていると思います。
そういう物が、製品価格に反映されているのでしょう。
たまに並行輸入品のショップで日本のメーカーの機械は高すぎる(企業努力が足りない、儲けすぎみたいな論調)と書いてあるところを見かけます。
私も昔はそうだそうだと思っていました。
日本はなめられているから、本国のメーカーから高く買わされていると思っていました。(確かにそれはあるかもしれない・・・)
しかし、本国やアメリカなどからの輸入ですし、また日本人はメーカーに対して高いバックアップの要求があるようなのです。
日本で物を売るには、高いアフターサービスが要求されるということです。
(外車販売でヤナセが成功したのは、高いアフターサービス、バックアップを構築したからだといわれています。)すべての並行輸入品販売会社がそうだとはいいませんが、バックアップ、アフターサービスを正規輸入代理店(メーカー)に任せている形になっているのではないでしょうか。
世界には色々なチェンソーメーカーもあり性能もいいチェンソーもあるでしょう。
しかし、並行輸入品として販売されているほとんどのチェンソーは、日本でアフターサービス、バックアップがしっかりしている、二大メーカーのチェンソーがほとんどではないでしょうか。
というより他はないのかもしれませんね。(見たことない)
昔は日本にも色々なチェンソーが入ってきていたようですが、今現在はすごく少なくなってきているようです。
(やはりアフターが大変なようです)
並行輸入品を扱ってみようとか、扱ってみてはどうですかとかいわれましたが、私は、怖くて出来ません。
確かに、すごく安く仕入れることは出来ると思います。
しかし、チェンソーは危険な道具です、事故等に対応できないし、技術的なバックアップがないと安心して販売することが出来ないと思うからです。
メーカーと並行輸入品販売会社との違いは、部品などの物質的なバックアップだけでなく、技術サービスなどの情報も大きいと思います。
二大メーカーの技術資料は年間通してかなりな量になります。
このブログやサイトの方で紹介している技術的なことはその資料のほんの一部です。
あるメーカーなどは機械のことだけでなく使い方の指導や、木の切り方など、エンドユーザーに対しても講習会等を開いています。
並行輸入品販売会社でこのようなバックアップ、アフターサービス体系を整えるとあの価格でチェンソーは販売できないのではないでしょうか。
私も昔は日本のチェンソーの価格は高すぎると、思っていましたが、今はそうでもないのかなと・・・少し思っています。
秋の夜長に色々と考えてしまいました。
長々と支離滅裂に書き連ねましたが、おつきあいくださりありがとうございました。
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部品販売は続けていこうと考えています。
しかし、部品販売は見積りなどかなり手が掛かるので、ハスクバーナとスチールのみにしようと思っています。
チェンソー販売店がコンビニ並みにあれば、気軽に調達できるのでしょうが、絶対数が少ないのでやはりネットショップは必要なのかもしれません。
これについては思うことがあるのでブログの方でいずれ紹介したいと思います。
それでは。