トップハンドルチェンソーはいろいろなメーカーが製品を出していますが、私は会社(造園土木関連)に販売するときは、スチールの製品をお勧めしています。
スチールのMS200Tです。
最初の頃このチェンソーを勧める一番の理由だったのは、やはりパワーがダントツだったことです。
発売当時は他メーカーの同型機種は足元にも及ばなかったと思います。(1994年発売)
弱点は重量が他メーカーと比べて重かったことぐらいでした。
しかし、自動チェンブレーキが標準装備でした。
今このMS200Tを勧める一番の理由は、耐久性でしょうか。
乱暴に取り扱ったり、メンテナンスがおろそかだったりするところには、これが一番いいかと思います。
(決して乱暴に扱っていいチェンソーだと言うことではありません。)数十台以上MS200Tを購入してくれている会社のチェンソーを紹介します。
発売当時から使用してくれているところです。

不特定多数の人が使用するので、かなりひどい状況になっています。

黒い色のエアフィルターではありません。
新品は真っ白です。

青い矢印のところをご覧ください。
フィルターが破損しているのが分かるでしょうか。
このようになっているとエアフィルターの内側にはゴミが侵入しています。


かなりひどい状況だと思います。
この分だとエンジン内部にもかなり入り込んだことでしょう。
研磨剤を吸い込むのと同じですから、ピストンシリンダーも削られていることでしょう。
このままの状態で使いつづけると、ピストンシリンダーの圧縮がなくなり、エンジン始動性が悪くなったり、エンジンの調子が悪くなります。
最悪エンジンはかからなくなります。
このように不特定多数の人が同じチェンソーを使用していると、たいていこのような状態になるようです。
誰もメンテナンスをしないようなのです。
取扱説明書にも書いてありますが、エアフィルターは毎日掃除するくらい出なければいけません。
できればコンプレッサーでチェンソー全体のゴミもきれいに落とさなければなりません。
今回このMS200Tは、エンジンの調子が悪いという理由で、修理に入ってきたわけではありませんでした。

スプロケットの極度の摩耗です。
右側は新品のスプロケット。


スプロケットから音がするということで修理に入ってきたわけです。
ここまでになる前にソーチェンを何回か交換したと思います。点検不足だったのだと思います。
実は前回もここの会社で同じ事があったので、連絡はしておきました。しかし、連絡が伝わっていなかったのか、それとも皆さんがめんどくさがったのか分かりませんが・・・ また同じ事が
また会社関係では新入社員とやめていく社員の方がいて、そういうときにチェンソーの使い方が分からず、壊してしまうということも良くあります。
エアフィルターなど汚れたら洗浄してくださいということと、破損したら交換ということも何度もいっていますが、やはりすべての社員の方には伝わっていないのかもしれません。
このような環境の中でもMS200は短くて3年ほど長くて7年ほど使われています。(使用状況が異なるかも知れませんが)
このようなことで私はMS200は、小型機の割に結構タフなチェンソーだなと思っているわけです。
おまけにパワーもあるので仕事の効率もいいと思います。
後、欲を言えばこのくらいの重量で、排気量が40ccほどになると鬼に金棒だと思います。
排気量が40cc近くあるプロ用チェンソーはハスクバーナの339XPがありますが、こちらは不特定多数の人間に使用されると少しまずいことになるおそれがありますので、注意が必要です。
ハスクバーナ339XPは、個人で使用し、注意するべき点をしっかり注意すれば、とてもいいチェンソーです。
操作性、バランスはこちらの方がいいような気がしますし、若干パワーもあるような気もします。
スチールMS200は、小型軽量でありながら、結構力もあり耐久性も高いチェンソーだと思います。
発売から12年ほどたちますが、12年前のチェンソーでも現役の物がまだあります。
小型機であるということ、使用頻度が高いということを考えるとすごいかもしれません。
ただ長く使うということは、それなりにきちんとメンテナンスをしなければ、長く使用することは出来ないでしょう。
それでは
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MS200はトップハンドルタイプもリアハンドルタイプもエアフィルターが弱いので、こまめな洗浄が機械の寿命を長くします。
メンテナンスをきちんとすると結構長持ちする機械だと思います。
それではまた