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ガイドバーについて2

先日、ガイドバーについて少し書きましたが、コメントの方で「反対のことが書いてある」と、教えていただきました。

確かにその資料には、反対のことが書かれていました。

少し驚いたのは事実です。(やばい間違えたと思い、冷や汗が出ました)
私が以前ハスクバーナとスチール両メーカーの講習会等で聞いたのはローラートップの方がつっこみ切りなどは適しているということでした。

ふと頭をよぎったのは、間違えて記憶してしまったのかと不安になりました。

しかし理屈で考えてもやはりローラートップの方がつっこみ切りには優れていると思いながらもいい加減なことはいえないと思い、メーカーに問い合わせてみることにしました。

スチールとハスクバーナに電話してみました。
スチールは年末年始休暇に入っており連絡が付きませんでしたが、ハスクバーナは運良く技術サービスに連絡が付き色々と聞くことが出来ました。

興味深いデータも聞くことが出来ましたので後ほど書いてみたいと思います。

やはり、ガイドバーの性能としてはローラートップが優れておりつっこみ切り等もローラートップが良いようです。

また北欧の方ではステライトバーの使用は今現在はほとんど無いそうです。

今日は自宅の方にいましたのでハスクバーナのガイドバーで調べることは出来ませんでしたが、スチールのガイドバーを写真に撮りましたのでご覧ください。


ガイドバー先端は実はタイストラップはガイドバーの板の部分に接触していないのです。

赤丸部さらに拡大↓


たぶんハスクバーナも同じようになっていたと思います。
(接触していてもきつく接触はしていないと思います。)

ですからこのように先端ではベアリングの転がり摩擦だけとなっていると思います。(ドライブリンクは接触していますが)

つっこみ切りの最中でガイドバー側にソーチェンが押されても、ローラーがソーチェンを受け止めますので、ソーチェンとガイドバーの摩擦抵抗はステライトバーに比べると少ないと思われます。(かなり差があるはずです)

このようにローラートップバーの構造上の特徴からしてもつっこみ切りには適していると思います。

フォレストデモの時もローラートップバーでつっこみ切りを多用していました。


では次に、ハスクバーナのアフター技術サービス部の方から貴重なデータを教えていただきましたのでお知らせします。

チェンソー10000回転時においてのパワーのロス(損失)
20インチ、ステライトバー 0.98kw
20インチ、ローラートップ 0.62kw
のロスとなるそうです。

他の物にたとえると、
20インチのステライトバーと36インチのローラートップバーのパワーロスが同じくらい。

50ccのチェンソーに20インチのステライトバー装着時のパワーと
40ccのチェンソーに20インチのローラートップバー装着時のパワーが同じくらい。
(ステライトバー使用でワンランクしたのチェンソーになってしまう)

このようにステライトバーはかなりチェンソーのパワーをロスするようです。(負担を掛ける)

私もここまでパワーロスするとは思っていませんでした。

ただ特殊な環境では、ステライトバーの使用が適している事もあるようです。
たとえば鹿児島などの火山灰がすごいようなところは、ローラートップのガイドバーが火山灰ですぐにダメになるようです。

また、カービングバーなども先端のアールがきついのでローラーにするのが難しいと思われます。

ですから、ステライトバーも作業環境により必要になることもあるでしょう。
ケースバイケースで使い分けることもいいかもしれません。

通常の使用ですとハスクバーナもスチールもローラートップバーを勧めています。


最後に通行人さんありがとうございました。
通行人さんのコメントで、深くガイドバーのことを知ることが出来ましたし、ガイドバーのデータ等も知ることが出来ました。
これからもよろしくお願いします。


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    [C131] No title

    薪バスターさん、こんばんは、
    常日頃、実際に使用している方のご意見が聞けてとても感謝しております。

    やはりかなりパワーロスしているみたいですね。

    40~50ccクラスのチェンソーで排気量が10cc違うと、次元の違う切れ味と感じる物ですが・・・

    しかしここまでロスが大きいとは思っていませんでした。

    これからも生の貴重なご意見よろしくお願いします。

    ありがとうございました。
    • 2007-01-01 21:10
    • チェンソー屋
    • URL
    • 編集

    [C130] No title

    「つっこみ切り」は常におこなっています。
    薪作りのための伐採はできるだけ根元で伐ることが多いです。
    泥の付着した部分を避けることや地面に横たわった泥汚れの丸太の玉切りには突っ込み切りは目立てを遅らせるためにも有効だと思うからです。
    45cc機には15インチに21BPローラーチップバー、54cc機には16インチまたは18インチに21BPステライトハードノーズバーを組み合わせています。
    そういわれてみれば・・どちらも同じようなパワー感です。
    • 2006-12-31 19:28
    • 薪バスター
    • URL
    • 編集

    [C129] No title

    nnishi@小樽さん、通行人さん、こんばんは

    私も、随分前にスチール、ハスクの両メーカーの講習会で聞いたことだったので、私は間違えたと思いあせりました。(スチールさんの方へはまだ確認は取っていませんが)

    ハスクの技術の方は古い資料を掲載しているのではないかと、心配しているようでした。

    色々な見解があると思いますので、ここは一つ大人の対応で穏便に済ませたいと思います。(すみません以外と臆病なので・・・)

    チェンソー使用者の方は混乱するかと思いますが、当店ではつっこみ切りに適しているのは、ローラートップということで説明していこうと思っております。

    • 2006-12-30 21:17
    • チェンソー屋
    • URL
    • 編集

    [C128] No title

    ほ~、驚くべきデータですね。
    相反する内容が書いてあると、私は軽い気持ちで書き込んだのですが、
    思わぬ展開になりましたね。(^^;)
    年末のお忙しい時期に調べて下さり、ありがとうございました。

    • 2006-12-30 14:12
    • 通行人
    • URL
    • 編集

    [C127] No title

    メーカーによって意見が違うことになりますか。
    面白いものですね。勉強になりました。
    • 2006-12-30 07:57
    • nnishi@小樽
    • URL
    • 編集

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