久しぶりに、242の修理がきました。
スターターロープを引くのが重く力が要るのですが、これはシリンダーとかに問題るのではなく、プーリー(リコイルリール)が広がっている感じです。
なかなかエンジンがかからず、分解点検することにしました。
まず燃料を抜いて、燃料フィルターと水の混入を調べます。
燃料フィルター汚れていたので、交換しました。
シリンダーカバーを取りはずし、プラグを点検しようとするとエアフィルターに小さい穴があいていました。

エアフィルターも交換が必要です。
242はシリンダーカバーを取り付ける際エアフィルターを破損することがあるので十分注意が必要です。
プラグを点検、プラグから火は出ていましたが、かなり汚れていたので交換します。
次にイグニッションモジュール(コイル、ユニット)を
テストプラグを使って点検します。
テストプラグからも火が出たので、イグニッション部も問題はなさそうでした。
ついていたプラグも濡れていたので、キャブレターから燃料はきていると思います。
マフラーをはずしピストンに傷がないか点検しましたが、傷無し。
マフラー側から見えないところに、傷がついている可能性があります。
このようなとき通常はシリンダーを取り外さないと確認することは出来ませんが、簡単な方法もあります。
完璧に確認できるわけではありませんが、意外とよく分かります。

写真青い矢印のようにエアフィルターの取り付け口から混合ガソリンを流し込みます。

チェンソーを逆さまにし、スターターロープを引きます。
するとプラグの取り付け口やマフラーから燃料が流れ出てきます。
(★ストップスイッチは必ず切りの状態にします)流れ出てきた燃料に金属の粉末状のものが混ざっていれば、ピストンシリンダーに傷がついている可能性が高くなります。
今回は、金属の粉は見当たりませんでしたが、かなり黒く汚れた燃料が出てきました。
エアフィルターに穴があいていたので、シリンダー内にかなりゴミが入っていたのでしょう。
エンジンがかからなかったのは、これが原因だった可能性もあります。
燃料を何回かシリンダー内に入れ汚れを洗い流すようにします。
流れ出てくる燃料がきれいになるまで繰り返します。
最後は、シリンダー内から燃料をきれいに出してしまいます。
そして一度組み立てて、エンジンを掛けてみます、シリンダー内に燃料が入っているので、チョークをせずにハーフスロットルでエンジンを掛けてみると、スターターロープを3回ほど引くと、エンジンがかかりました。
吹けあがりもよく、試し切りもしてみましたが良く切れました。
シリンダー内を洗浄するだけで、エンジンがかかりましたが、このようなことは結構あるのです。
特にブロワや草刈機などで、エアフィルターがへなへなのものをつけていたり、エアフィルターをつけていなかったりする機械でこのようなことが良く起こります。
最初の頃は何が原因かわからず、キャブレターを何回もばらしたりしたものでした。
しかし汚れてはいるといってもでかい異物が入っているわけでもないのにエンジンがかからなくなるものだなと思います。
やはり燃料の発火点、などが異物によって変化するからでしょうか。(爆発が起こりにくくなる?)
それとも他に原因があるのか・・・
とにかくシリンダー内を洗浄するだけでエンジンがかかることがあるのは確かです。
エアフィルターに穴があいていたりしてエアフィルターの内側が汚れていたりした場合、シリンダー内を洗浄してみてはいかがでしょうか。
ピストンシリンダーにでかい傷がついていた場合は、交換しなければ無理ですけれど、後あまりにも圧縮がないものも交換が必要になると思います。
エアフィルターはやはりエンジンにとって一番重要なパーツかもしれません。
ピストン・シリンダーにダメージを与えない重要なものです。
毎日の点検清掃が機械長持ちの秘訣です。
それではまた
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シリンダー内を洗浄するだけでエンジンが掛かるというと、なんか眉唾みたいな感じですが・・・
恥ずかしい話、なにが原因なのかよく分かりません。
それと注意点ですが、チェンソーを逆さまにしてスターターロープを引くときは必ずストップスイッチを切りにしてください。
私は一度テーブルに垂れたガソリンに火がついたことがあります。
大事には至りませんでしたが、かなりあせってしまいました。
それではまた。