今回は、電動インパクトレンチを使った、クラッチ取り外し方法をご紹介します。
この方法は、もうかれこれ10年ほど前にハスクバーナの技術サービスの方に教えていただいた方法です。
それまでは、ピストンストッパーを使用してクラッチを取り外していました。
インパクトレンチを使った方法を知ると、手早くはずせるのでピストンストッパーを使った方法に戻れなくなります。
(インパクトレンチでもとれないときもあります、そのときはピストンストッパーが必要になります。)
ただインパクトレンチを使った方法で一度だけひどい目にあったことがあります・・・、それは後ほど
さてそれでは取り外し方法、
至って簡単です。

インパクトレンチにボックスレンチを取り付けます。



たったこれだけです。
注意しなければならないことは、プラグを取り付けたままにするということ、クラッチは逆ネジなので右に回すと外れるということです。
くれぐれも左に回さないようにしてください。
シリンダー内の圧縮とインパクトレンチの素早い衝撃により、クラッチを外すということになります。
後はインパクトレンチが12V以上の物でないと少々きついかもしれません。
ほとんどの場合この方法でクラッチは外れるのですが、中には外れない物もあります。
切れないソーチェンで押さえつけながら無理をして木を切ると外れにくくなります。
木を切る回転方向がクラッチを締め付けていることになります。
切れないソーチェンはいってみれば、クラッチをぐいぐい締め上げていることになります。
さて先ほど、一度だけ失敗したことがあるといいましたが、切れないソーチェンでひどく作業していたらしいチェンソーでそれは起こりました。
修理に入ってきてまず思ったことは、ガイドバーソーチェンが焼けてしまっている。
クラッチもスプロケットドラムも熱で焼けて変色しているということでした。
インパクトレンチで数回試しても外れず、最後は長い時間衝撃を与えていて、やっとクラッチがとれたと思ったら、クランクシャフトが折れていました。
クランクシャフトが熱で弱くなっていたこととインパクトレンチで無理をしたのが原因だと思います。
(90%以上焼きが入っていたことが原因だと思います)
クランクシャフト交換で泣きたくなりました。
もしインパクトレンチを使用してクラッチを外す際は、こういう事もおきますので注意してください。(今までで1回しかありませんが)
後もう一つは、お客さんの失敗談です。
私がピストンストッパーと併用してはダメだという注意を守らずに、ピストンストッパーを使用して、インパクトレンチを使用してしまったという例です。
どうなったかというとピストンヘッドに穴があいたそうです。
ピストンなどいつも爆発にさらされていて、強そうに見えますが、一点に掛かる力には弱いのでしょう。
クラッチを取り付ける際は、力一杯締める必要はありません。
かといってゆるゆるでもダメですが・・・
ガイドバーチェンを取付てチェンブレーキを掛けエンジンを始動させて数回ふかせばそれでクラッチは適正に締め付けられると思います。
そしてチェンブレーキを解除すればOK
クラッチ取付取り外しの際は、スターター部(ファンカバー)を取り外してから作業してください。
機種によってはこの部分が壊れることもあります。
クラッチを取り付けるときに壊れる。
それではまた
20位以下に落ちてしまいました。よろしくお願いします。
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チェンソーによってはクラッチシュー自体に六角を切ってあるものもあります。
スチールチェンソーはほとんど六角が切ってあるので、専用のクラッチプーラーは必要ありません。
他メーカーも見習ってほしいのですが・・・
もしかすると特許がらみなのかもしれませんね。
よくわかりませんが・・・?