新ダイワの刈払機(草刈り機)にダブルトリガーレバーというスロットルレバーがあります。

見た目はあまり格好がいいとはいえませんが、結構いいシステムだと思います。
日本の草刈り機には通常、固定式スロットルレバーという方式のレバーが付いています。
固定式レバーはエンジン回転を微調整でき、お好みのスロットル開度を保持することができます。
ただ素早い調整や素早くエンジン回転を下げたいなどの操作には、向いていません。(やりにくい)
欧米諸国では、固定式レバーは危険だということで、使用が認められていないようです。(ハンドルから手を離したらエンジン回転が自動で下がらなければならない)
欧米諸国では、チェンソーのスロットルレバーと同じように、セイフティーロックとトリガー式のスロットルレバー、そしてストップスイッチがすぐ近くになければならないようです。

緑の矢印スイッチ、青の矢印スロットルレバー、赤い矢印セイフティロック。
?ハンドルをきちんと握ってからでないとスロットルレバーを操作できない。
?ハンドルから手を離すとエンジン回転が自動で下がる。
?ハンドルを握ったままでエンジンストップできる。
という3点が必須になっているようです。(その他にまだあるかもしれませんが)
この方式は、チェンソーのように素早く微妙な調整ができるのでその点はとてもいいのです。
色々な草が生えていて、茂った草をエンジン回転をあげて切りたいときなど、素早く対処できます。
しかしデメリットもあります。
お客さんから聞いたのですが、ハーフスロットルでスロットル開度を一定にして使用したいときなど、それができないというのです。
草を切るときは刈払機を振りますので、そのときにどうしてもスロットルレバーを握りこむということでした。
またハーフスロットルの状態を指の力加減だけで長時間続けるのはつらいしできないとのことでした。
確かにチェンソーはその使用上エンジン全開かアイドリング状態のどちらかだと思います。
木を切らないときはアイドリング、木を切り始めたときはエンジン全開で切るようになっています。
ハーフスロットルで木を切ることはありませんので。
カービングやログなどではハーフスロットルを使うことはあっても長時間一定のハーフスロットルを使い続けることはあまりないと思います。
(草刈り機の場合1時間、2時間は続けて使用するのに比べれば)
スチールの背負い式ブロワ(チェンソータイプレバー)などでは、ハーフスロットルにすることができます。
しかし、スロットルレバーをハーフスロットルの位置で押さえつけてしまうタイプなので、ハンドルから手を離したときに、スロットルレバーが戻らないようになります。(エンジン回転は下がらない)
新ダイワのダブルトリガーレバーは、トリガータイプでもハーフスロットル位置でのスロットル開度を調整でき、しかもそれを一定に保つことができます。
長いレバーと短いレバーがありますが、短いレバーの方にスロットルワイヤーが接続されています。
長いレバーの方を手で操作します。
?スロットル全開時のスロットルレバーの動作状況

アイドリング状態
赤い線の間隔は狭くなっています。

スロットルレバーを握り込みます。(アクセル全開)
短いレバーの根元は赤い矢印の所まできています。(場所を覚えておいてください)
(長いレバーはグリップまで接触していませんが、スロットルワイヤーの引きしろがなくなったっためです。)
?ハーフスロットル時のスロットルレバーの動作状況

黒い矢印の所のネジを回すと調整ができます。
赤い線の間隔を広くします。

これでスロットルレバーを握り込みます。
短いレバーの根元は赤い矢印の所になります。
長いレバーを同じように握りこんでも、短いレバーの位置が違うのが分かるでしょうか。
これによって、ハーフスロットル時のスロットル開度を一定に保つことができるのです。
また、ハンドルから手を離せばスロットルレバーもアイドリング位置に戻ります。
ハーフスロットルの位置もネジで微調整できるので、必要なエンジン回転も選ぶことができます。
ただ、ハーフスロットルに設定していて、少しの間エンジン全開にしたいというときに、簡単にできないという難点はあります。
長いレバーと短いレバーが完全に固定されているからです。

黄色い矢印の間隔が固定されているので、そこの所を改良して短いレバーを(緑色の矢印)握れば、スロットル全開になるようにするといいかと思います。
(長いレバーと短いレバーのスペースはスプリングなどで取ればいいと思います。)
また、もう一点セイフティーロックが付いていないということが、欧米諸国に受け入れられない点になるでしょう。

スチールのこのタイプのスロットルレバーでもハーフスロットルを微調整できるようにするといいかもしれません。
ブロワのスロットルのように押さえつけることでハーフスロットル位置を保持するのではなく。
スロットルレバーをそれ以上握り込めないようにストッパーを入れるといいかと思います。
ストッパーは無段階で調整できるようにするとなおいいでしょう。
スロットルレバーで素早くエンジン回転を調整できることは、いいことですが、草刈り機の場合一定のスロットル開度で作業することもあるので、それに対応したレバーを開発してもらいたいです。
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ダブルトリガーレバーの使い方今いちよくわかっていませんでした。
このレバーは簡単で故障も少ないと思います。
安全性、使い安さを考えるとスチールのレバーが、いいと思います。
グリップが大きいので持ちにくいという方もいます。
これからも改良されていくことを期待しています。