新ダイワのE350というチェンソーはかなり昔から販売されているようです。(私がこの業界に入る前からあるようです)
今現在も現行機種としてE350AVというチェンソーが販売されています。
さすがに当店ではお客さんにすすめはしませんが、指名買いのお客さんがたまにいます。(力はありませんが、タフなチェンソーです)
E350チェンソーの修理をするに当たり写真を撮ろうと思いませんでしたので、写真が今回はありません。
このチェンソーを持っているユーザーは少ないでしょうし、これからこのチェンソーを買うというユーザーもあまりいないと思い、ブログに紹介する気がなかったからです。
しかし、結構つらい修理になり、今現在のチェンソーにも警告というかメンテナンス、保管の仕方による不具合など参考になる事柄があります。
写真を撮っていれば良かったです。
修理内容は、長期保管による燃料ホース劣化でした。
燃料入れっぱなしでどれくらいの時間がたっているか分かりませんでした。
燃料ホースもねばねばした材質に変化しチューインガムみたいな代物になっていました。
燃料ホース古いガソリンと長期間そのままにしているとこのような状態になります。
ホース回りの部品、燃料フィルター交換、キャブレターを分解洗浄しなければならないだろう思いました。
燃料ホース一式すべて交換し、燃料タンクも洗浄しました。
キャブレター分解しダイヤフラムなどのゴム製品もすべて交換。
ジェットニードル部も分解し、点検しましたが段差もなくまだ使用できそうでした。
スクリーンは何ともいえない汚れが付着していてこれも交換。
キャブクリーナーでキャブレターの細かい穴などをしつこく洗浄しました。
キャブレター内の金属部品には錆がなかったのでキャブレター交換しなくても大丈夫だろうと判断しました。
しかしそれが間違いでした。
キャブレターを組み立て、取り付けます。
エンジン始動はうまくかかりますが、エンジンの回転が定まりません。燃料がいかない感じとどこからかエアをかんでいるのか、全く定まりません。
もう一度キャブレターを分解し良く点検しましたが、目視だけでは悪いところが見あたりませんでした。
また組み立ててエンジン始動同じ症状です。
キャブレターが悪いのです。
中古のキャブレターがたまたまあり、それに新しいダイヤフラムを付け替え、取り付けました。
今度は、調子がとても良くなりました。
文章に書くと簡単ですが、実際にかかった時間は数時間かかりました。
キャブレター内に目立った汚れ等目視できませんでしたが、やはり細かい穴の部分に汚れが詰まっていたのでしょう。
溶けたゴム製品が何処かに付着していたのかもしれません。
結局、燃料タンクに混合ガソリンを入れっぱなしに長期間保管していたためにおきた故障でした。
古い燃料にゴム製部品が長期間付いているだけでそんなに劣化するのかと思うかもしれませんが、本当に劣化します。
パルスホースもゴム製部品ですがこちらは燃料に浸かっているわけではないので、普通のゴムのままでした。
燃料ホースはこれが同じゴム製品かと疑うくらい変質していました。
もう本当にガムです。
長期間保管するときに燃料を抜きからの状態し、キャブレターの中の燃料も使い切っていれば、このような故障は防げたと思います。
燃料ホースの交換だけでなくキャブレターまで交換しなければなりませんでした。
皆さんもチェンソーを長期保管する際は十分注意してください。
修理する側の私も今回は勉強になりました。
燃料ホースが劣化してガム状になっていたら、キャブレター交換が必要だということを・・・
それではまた
▼人気blogランキングへ←ブログランキングへ登録しています、よろしければクリックしてください。(応援お願いします)
早速部品を調達しましたが,何処のねじを緩めて開いたらよいのかわかりません。
新ダイワにはパーツリストなるものがあるそうで,それが入手できると目星がつくかとも考えながらバラすのをためらっています。
何か参考になるサイトはありませんか?