ヘッジトリマーといってどのような機械か分かる方は、少ないのではないかと思いますが、今日はヘッジトリマーに付いて書いてみたいと思います。
ヘッジトリマーというのは植木用のバリカンみたいなものです。
上下の刃が高速で左右に動きそれで葉や小枝を切っていくものです。
エンジンの回転運動をクランクとコンロッドでピストン運動に変換しています。
ピストン運動から回転運動そしてピストン運動と運動の変換が面白いです。
ギアケースからブレードが出ているので、結構グリスがブレードの付け根から漏れ出します。
草刈機のギアケースに比べるとグリスを頻繁に注油しなければなりません。
グリス切れになるとすぐにクランク、コンロッドが焼けてしまうので注意が必要です。

メーカーによっては青い矢印部分からグリスがはみ出てくるまで注油するように言うところもあります。
ギアケースの中をグリスですべて満たすまで、注油しろということです。
確かにクランクなど高速回転しているので、遠心力でグリスは外側に跳ね飛ばされてしまいます。
一番グリスが欲しいところにグリスがなくなることになります。
ですからケース内にグリスを満たすということは、クランク、コンロッドなどにとってはいいことだと思います。
それでもグリスが少しずつ染み出してくるので、ヘッジトリマーを使用する前に必ずグリスを注油するようにしましょう。
ではグリス不足になるとどうなるか

黄色の円を拡大します。

コンロッドが折れています。

クランクも摩耗しています。
潤滑油不足で摩擦熱が発生し金属が焼けている状態になっていると思います。
摩擦熱が高くなるとグリスの粘度も低くなりさらにグリスが飛ばされ、潤滑油不足になり、摩擦熱が上がるというように、悪循環が起こってしまいます。
グリスも熱によって液体状になりブレードの付け根からどんどん外に出てくると思います。(グリスが少ないと出てこないかも)
この写真のようになってしまうとギアケースの中の部品はほぼ全部交換しなければならないでしょう。
今回のお客さんは修理をやめて新品の機械を購入しました。
新品の機械を購入するよりも今回の修理の方がかなり安くつきますが、修理しませんでした。
それはなぜかというと、ブレードもかなり摩耗していたからです。
ブレードを交換すると12000円~します。
そうすると新品価格の2/3近くかかることになります。
そのようなことを考慮して新品の機械を購入したのです。
壊れた機械は部品取りにするとのことです。
グリスさえきちんと注油していれば、まだまだ使用できたと思います。
グリスはグリスニップルからグリスポンプを使用して注油します。

グリスニップル。

グリスポンプ。
日々のメンテナンスをきちんと行っていれば、機械は長持ちします。
機械によって注意してメンテナンスしなければならないところなどがあります。
取扱説明書などに書いてありますし、また購入した販売店などでいろいろと教えてくれると思います。
それでは
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