今日は新ダイワR26刈払機の燃料ホース取り付けかたを紹介するとともに、いろいろな燃料ホースについて少し書いてみたいと思います。
チェンソーや刈払機(草刈機)にはメーカーの違いだけでなく同一メーカーでも機種によりさまざまな燃料ホースがあります。
ただのホース状のもの、燃料フィルターやキャブレターの取り付け部が加工されているもの、グロメットと一体化しているものなどです。
材質もビニール、ゴム、シリコンゴムなどいくつか種類があるようです。
一番多く使われているのがゴム製のようです。
もちろん耐油性ですが、これも各国のガソリンの成分により材質を各国のガソリン事情に合わせて変更しているようです。
日本の場合は粗悪なガソリンが少ないのでゴム製部品の劣化は少ないのですが、ガソリン成分が粗悪な国では劣化が激しく大変なようです。

左がR26の燃料ホースです。両端に加工してあるタイプのものです。
右側のものはハスクバーナの燃料ホースです。
螺旋状になっていますが、ただのホース状のものと同じ要領で取り付けることになります。
ハスクバーナの燃料ホースは螺旋状になっていることで、燃料タンクの中で折れ曲がったりしにくいでしょうし、燃料フィルターがタンク内で動きやすいかと思います。
この手のものはホースの両端を斜めに切っています。
こうすることによってグロメットやタンクの穴に差し込みやすくなります。
燃料フィルターを取り付けるときは、斜めに切ってあるところを真っ直ぐにきりなおして取り付けます。
次に新ダイワR26刈払機で燃料ホースの両端を加工しているタイプの取り付け方法(私のやり方です、ほかにもっといい方法があるかもしれません)を紹介します。

燃料タンクからグロメットを取り外したほうがやりやすいと思います。

細めのラジオペンチをグロメットに差込、燃料ホースをつかみます。
このときグロメット、ホースにシリコン潤滑スプレーを吹きかけておくと作業がやりやすいです。

ホースの内側と外側を挟むのではなく、外側からだけ挟むようにします。

そして引っ張り出します。

グロメットにはめ込む前にエルボを取り付けます。

そして、エルボごとグロメットに取り付けます。
潤滑スプレーがかかっているので、比較的簡単に取り付けることができると思います。
それから、グロメットを燃料タンクに取り付けます。
このときグロメットにもシリコン潤滑スプレーをかけておくとグロメットはは取り付けやすくなります。
いろいろな形の燃料ホースがありますが、シリコン潤滑スプレーや細く長いラジオペンチなどがあると作業は群とやりやすくなると思います。
燃料ホースは材質にもよりますが、数年で劣化すると考えておくほうがいいでしょう。
劣化して起こるエンジンの症状を簡単にあげてみます。
?少しの亀裂が入った場合。
そこから空気が入り込みます。(エアをかむ)
するとエンジン回転が定まらなくなったり、エンジンの吹けあがり方が激しくなったり、最高回転数が高くなったりします。
エンジン焼きつきの原因にもなるので、十分注意してください。
亀裂が入っている場合は、キャブレターにごみが進入している場合があります。
?燃料ホースが切れている場合。
燃料がいかないのでエンジンがかかりません。
燃料タンク内で切れている場合は、キャブレター内にごみが進入している場合があります。
燃料ホースに異常がある場合は、キャブレターの分解清掃点検も必要になる場合もあります。
ただし、とりあえずは燃料ホースを交換し試運転をしてエンジンの調子を見てからでもいいかと思います。
燃料ホースの不具合は亀裂よりも切れてしまっているほうが、見ただけですぐに不具合の原因がわかるのでいいかと思います。
亀裂の場合は見えにくい場所や汚れがついていたりすると亀裂が見つけにくくなるので大変です。
燃料ホースは機械や機種によって差はありますが、交換しやすい部品だと思います。
また、草刈機などは外側にあるので簡単に交換できると思います。
エンジンがかからないと思ったときは、燃料タンクの中をのぞいてみてください。
燃料ホースが切れているかも知れません。
それではまた。
コメントありがとうございます。
各メーカー耐エタノールの部品を使用しているようですが、ガソリン中のエタノールの比率が上がると劣化は早まるのではないかと思います。
しかし、ゴム製部品は年月がたつと必ず劣化するので今までと同じように考えているだけでいいのかもしれません。
質のよい材料を使用してほしいですけれど。